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よくある症状

とある団体様でティンパニの調整を依頼されました。
症状としてはペダルが重く、チューニングが安定しないとのことでした。古いティンパニをお使いの団体様ではとてもよくあることと思いますが、ペダルが重い・既定の音域以上の(音名表示板よりも広く)音域が出ている・叩いているうちに音程が変わっていく・ペダルが動いてしまう、、、などなど。
上記の症状は寿命かしら?と思っていらっしゃるかもしれませんが、この症状は各部調整をし直すことで大幅に改善します!!
通常はティンパニの音域はだいたい5音から5音半くらいの範囲で、ペダルを踏み下げてから目いっぱいまで踏み込んだところまでで変化します。
この音域の範囲が症状が悪化したものは、この音域の範囲がオクターブ近くまで変化します。そうなってしまうとペダルが滑る症状になってしまうので、ペダルの下にあるスプリング調整ネジを目いっぱい締めこんで、何とかペダルを固めているというケースが多いようです。
実はペダルティンパニというものは、ペダルを踏み込んだ時にヘッド(皮)が張られてテンションが強くなっていくことと、ペダルのバネが踏み込んだ時に強くなっていくこととが同時にリンクしてバランスするように作られています。そこのバランスをつかさどっている部分を見極めて調整することで、このペダルのバランスが改善するのです。音域もオクターブくらい出ていたものを5音から5音半くらいの範囲に調整し直すことで、今までの症状がうそみたいにスイスイと軽く動作し、ffでバンバン叩いてもペダルが動かなくなります。

こんな感じの駒の並びはよく見かけるのでないでしょうか? ヤマハの32インチです↓
NEC_0110 (768x1024)

具体的な調整方法は何とも文章で説明できないのでしませんが、ネジのついている部分はほとんど全ていじります。今回はご予算の関係もあり、ベース部分のクリーニングとグリスの交換などはしていませんが、古くなったティンパニにはそこまですることができれば、より各部のストレスがなくなり、良好な状態にすることができるようになります。ティンパニのヘッド交換を検討されている場合は一緒にペダルバランス、またはオーバーホールをお勧めいたします。


NEC_0108.jpg

この写真が調整後のティンパニの駒の並びになります。ペダルを下げた位置からいっぱいまで踏み込んだ範囲で、こうしたDからAまでの理想的なチューニングとなりました。半音階もきれいに音合わせができます。

NEC_0111.jpg

ティンパニの修理は送って頂くことが困難な場合(ほとんどの場合がそうかと思いますが)、こちらから出張いたしますのでお問い合わせください。
ラディック、パールなどの調整も致します。
古いヤマハのペダルティンパニのチューニングインジケーターの取り付け加工もしますので、買い替えをお考えだった団体様は是非ご検討下さい。
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