SENZOをよりゴージャスに! フルコパープレート仕上げ お見せします!!
なんだかんだでしばらく忙しさにかまけてたら、なんと半年近くも更新していないことがわかりました。
そんな今年の半期もいろいろありました。
特に、西日本の方々は地震に大雨、そして洪水と、大きな被害を受け、今まさに復興を目指し地域一体となって取り組まれていることと存じます。
心よりお見舞い申し上げます。
今回の記事に登場する楽器の持ち主の方は、広島は呉にお住まいのサックス教室の先生で、去年の夏前にご依頼を頂いて作業をさせていただきました。ちょうど1年ほど前のことです。
今頃になってこうして記事にしているので、今年の仕事のようですが、実は去年の仕事です。
まとめるの遅くてスイマセン(;´Д`A
ともあれ、西日本の大雨で去年のこの楽器の持ち主のことを思い出し、記事を作ってみようと思いました。
西日本の復興を祈りつつ、丁寧に思い出しながら記事を作っていこうと思います。

このアルトのモデルはビュッフェクランポン・Senzo。
管体の材質に銅割合の非常に高い材料を採用し、さらにその上に銅メッキを掛けて仕上げた、非常に重厚な吹奏感が持ち味の、ややクラシカルな方向性をもった楽器ではないかと、自分的には感じております。
仕上げはラッカー仕上げとなっており、ツートーンの色合いがまた印象的な楽器でありますが、
施主様が「もっと重厚な感じにしたいので、オーバーホールついでにキイの方も全てコパープレート(銅メッキ)にしたい!」
と求められたので、では折角なのでご要望にお応えしましょう!と取り組みました。

まずはいつも通り全てをバラバラに分解して、キイのコンディションなどを確認してタンポ・キイコルクを外していきます。
管体の方は、今回はそのままなので、音孔処理とメンテナンスだけで、バネもそのまま使用していきます。
キイは生地の状態を作るため剥離に回します。

ラッカーの剥離を済ませた状態です。
ここからキイに一個一個磨きをかけていきます。

ところで、このHighDキイに関しては施主様からご要望があり、キイの高さ調整のアジャスト機構が壊れてしまっていたこともあり、なおかつアジャストを使ってもなお高さが足りないということから、ここをもっと高くして使えるように改造して欲しいということも一緒に要望を賜っておりましたので、そのように作り直しました。
これでようやく厚盛りコルクから解放されましたね(^ω^)

また、サムレストに関しても、デフォルトでは割とショボめのプラスチックサムレストのため、音響的な効果も考えて金属製で作ることを提案いたしまして、快諾頂いたためこちらも製作いたしました。

ということで、キイを磨いてメッキに旅立ち、メッキから帰って来たら今度はその足ですぐラッカーの工房へと出荷します。
磨きに関しては過去の記事で何度か取り上げておりますので、ご参考下さい。


パーツの点数多いから大変なんすよ。いや、マジで。
んで、ラッカーから戻ってきたキイなどに、コルクやタンポをインストールしていきます。
一個一個確かめながら。


そうそう、さっきのHighDキイもこんな感じに仕上がりました。
最初からこうだった、と言われればそうとしか見えない感じに仕上がっております。
ビバ!メッキ修理!!


ここからはあとは普通のオーバーホール作業です。
このクランポンのセンゾもそうですし、過去に触らせてもらったクランポンの楽器もそうでしたが、とにかくデフォルトの音孔の処理があまりよろしくないです。(。-`ω´-)ンー
なので、最初にやっていた管体メンテの作業の中の、音孔処理をやった効果はバツグンにあります。
単純にタンポがきちんと合う、ということが、ものすごく効果を体験できるというのは、サックスという楽器の修理効果を引き出す上で、とても重要なことですね。

ということで組みあがりました。
管体とのマッチングも完璧です。
最初からこういう楽器だったような違和感の無さです。
キイの黒貝との相性もバツグンですね。(d゚ω゚d)オゥイェー♪
※ちなみにネックはこの時とは別件でGPメッキのご依頼を頂き先に施工をしておりました。




サムレストも純正部品のように収まっております。
作り直したHighDキイとの2ショット。
いい操作性でした(´▽`*)

キイガードは施主様の方で音的な意味でなのか、外されておりました。
最初楽器が来たときに、パーツが無くて焦りました(;´Д`A


この仕上げ、まさに重厚の極み!!音も限界点がものすごく高く、現代クラシックに求められる遠達性のある響きを体現できるものと相成りました。
これでいて、作業工賃はGP系のメッキよりずいぶん安いです。
たぶんGPのメッキ修理の3/4くらいの価格で出来るんでないでしょうか?
ご要望によっては、他メーカーの楽器でも上記のようなコパープレート+ラッカーの仕様の楽器は作れます。
コパープレートはメッキ自体の膜厚もしっかりして音響的な効果も高いですし、もちろんご希望があれば、その上にシルバー、GP、PGPなんかも施工出来ます。
どうぞ仕上げの選択肢のひとつとして、皆様の記憶の片隅に、この記事のことが記憶に残って頂ければ幸いです。(o^―^o)
この施主様の活躍で、災害復興をする中で疲れた人々の気持ちを癒すための活動の一助として、この楽器が役立ってくれていればいいなぁ、、などと思いながら記事を書いておりました。
これからの活躍が広島にとって大事な役割になる方だと思います。
自分が言うのもおこがましいと知りつつも、頑張って下さいと敢えて申し上げたいと思います。
そんなことで今回はキイメッキオーバーホールの記事をお送りしました。
毎回言ってることですが、もう少し早いタイミングで記事をアップできるように善処致します。
ではまた(^^)/~~~
そんな今年の半期もいろいろありました。
特に、西日本の方々は地震に大雨、そして洪水と、大きな被害を受け、今まさに復興を目指し地域一体となって取り組まれていることと存じます。
心よりお見舞い申し上げます。
今回の記事に登場する楽器の持ち主の方は、広島は呉にお住まいのサックス教室の先生で、去年の夏前にご依頼を頂いて作業をさせていただきました。ちょうど1年ほど前のことです。
今頃になってこうして記事にしているので、今年の仕事のようですが、実は去年の仕事です。
まとめるの遅くてスイマセン(;´Д`A
ともあれ、西日本の大雨で去年のこの楽器の持ち主のことを思い出し、記事を作ってみようと思いました。
西日本の復興を祈りつつ、丁寧に思い出しながら記事を作っていこうと思います。

このアルトのモデルはビュッフェクランポン・Senzo。
管体の材質に銅割合の非常に高い材料を採用し、さらにその上に銅メッキを掛けて仕上げた、非常に重厚な吹奏感が持ち味の、ややクラシカルな方向性をもった楽器ではないかと、自分的には感じております。
仕上げはラッカー仕上げとなっており、ツートーンの色合いがまた印象的な楽器でありますが、
施主様が「もっと重厚な感じにしたいので、オーバーホールついでにキイの方も全てコパープレート(銅メッキ)にしたい!」
と求められたので、では折角なのでご要望にお応えしましょう!と取り組みました。

まずはいつも通り全てをバラバラに分解して、キイのコンディションなどを確認してタンポ・キイコルクを外していきます。
管体の方は、今回はそのままなので、音孔処理とメンテナンスだけで、バネもそのまま使用していきます。
キイは生地の状態を作るため剥離に回します。

ラッカーの剥離を済ませた状態です。
ここからキイに一個一個磨きをかけていきます。

ところで、このHighDキイに関しては施主様からご要望があり、キイの高さ調整のアジャスト機構が壊れてしまっていたこともあり、なおかつアジャストを使ってもなお高さが足りないということから、ここをもっと高くして使えるように改造して欲しいということも一緒に要望を賜っておりましたので、そのように作り直しました。
これでようやく厚盛りコルクから解放されましたね(^ω^)

また、サムレストに関しても、デフォルトでは割とショボめのプラスチックサムレストのため、音響的な効果も考えて金属製で作ることを提案いたしまして、快諾頂いたためこちらも製作いたしました。

ということで、キイを磨いてメッキに旅立ち、メッキから帰って来たら今度はその足ですぐラッカーの工房へと出荷します。
磨きに関しては過去の記事で何度か取り上げておりますので、ご参考下さい。


パーツの点数多いから大変なんすよ。いや、マジで。
んで、ラッカーから戻ってきたキイなどに、コルクやタンポをインストールしていきます。
一個一個確かめながら。


そうそう、さっきのHighDキイもこんな感じに仕上がりました。
最初からこうだった、と言われればそうとしか見えない感じに仕上がっております。
ビバ!メッキ修理!!


ここからはあとは普通のオーバーホール作業です。
このクランポンのセンゾもそうですし、過去に触らせてもらったクランポンの楽器もそうでしたが、とにかくデフォルトの音孔の処理があまりよろしくないです。(。-`ω´-)ンー
なので、最初にやっていた管体メンテの作業の中の、音孔処理をやった効果はバツグンにあります。
単純にタンポがきちんと合う、ということが、ものすごく効果を体験できるというのは、サックスという楽器の修理効果を引き出す上で、とても重要なことですね。

ということで組みあがりました。
管体とのマッチングも完璧です。
最初からこういう楽器だったような違和感の無さです。
キイの黒貝との相性もバツグンですね。(d゚ω゚d)オゥイェー♪
※ちなみにネックはこの時とは別件でGPメッキのご依頼を頂き先に施工をしておりました。




サムレストも純正部品のように収まっております。
作り直したHighDキイとの2ショット。
いい操作性でした(´▽`*)

キイガードは施主様の方で音的な意味でなのか、外されておりました。
最初楽器が来たときに、パーツが無くて焦りました(;´Д`A


この仕上げ、まさに重厚の極み!!音も限界点がものすごく高く、現代クラシックに求められる遠達性のある響きを体現できるものと相成りました。
これでいて、作業工賃はGP系のメッキよりずいぶん安いです。
たぶんGPのメッキ修理の3/4くらいの価格で出来るんでないでしょうか?
ご要望によっては、他メーカーの楽器でも上記のようなコパープレート+ラッカーの仕様の楽器は作れます。
コパープレートはメッキ自体の膜厚もしっかりして音響的な効果も高いですし、もちろんご希望があれば、その上にシルバー、GP、PGPなんかも施工出来ます。
どうぞ仕上げの選択肢のひとつとして、皆様の記憶の片隅に、この記事のことが記憶に残って頂ければ幸いです。(o^―^o)
この施主様の活躍で、災害復興をする中で疲れた人々の気持ちを癒すための活動の一助として、この楽器が役立ってくれていればいいなぁ、、などと思いながら記事を書いておりました。
これからの活躍が広島にとって大事な役割になる方だと思います。
自分が言うのもおこがましいと知りつつも、頑張って下さいと敢えて申し上げたいと思います。
そんなことで今回はキイメッキオーバーホールの記事をお送りしました。
毎回言ってることですが、もう少し早いタイミングで記事をアップできるように善処致します。
ではまた(^^)/~~~
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