プロジェクトKlang ファゴットポッキリを解決せよ!! ~その時修理屋が動いた~
もうこの修理は夏のおもひでなのですが、関東に雪が降るのでないかという、今頃記事のアップになってしましました。
相変わらず仕事が遅くてすいません(;´・ω・)
さて、今回のミッションは、ファゴットのテナージョイントのポッキリ修正です。
皆さんから見たら、「接着剤で固めたら、それでイケんじゃね(o'ω'o)?」と思われがちですが、
折れた部分は補強しないとまたすぐ折れてしまうし、折れた断面を見て頂くとわかる通り、
中に防水のためのパイプが入っているのもなかなか曲者です。(。-`ω´-)ンー
それでは、プロジェクトの内容を、順を追って説明します。

まずは、水を吸いすぎてボロボロになってしまったパイプ外側を綺麗にするため、ボロボロ部分を除去していきます。

ジョイントの残った木部をノミなどで綺麗に除去して、さらにカッターでキワの部分を掘り進めます。
これは、あとで大きな意味を持ちます。

さらにボロボロ部分を手削りと機械削りで綺麗にしていきます。
病巣部を残してはいけません。(・∀・)ウン!!


続いては、インナーパイプの補強材料に使う真鍮材をピッタリの寸法に削っていきます。
案外これは時間のかかる作業です。
削って計測、削って計測。。。。(*´-д-)フゥ-3

ボロボロ木部を取り去った、綺麗になったインナーパイプを接着です。
今回の折れた断面は綺麗に折れていたので、折れた欠片が無くなっている等の事案でなかったのが、せめてもの救いでした。

そして、3枚目の写真でカッターで掘っていたことが、ようやく意味を持ちます(∩´∀`)∩♪
出来上がった真鍮補強パイプを折れていたインナー樹脂パイプの外側にインサーーーーート!!!

打ち込んで絶対外れてこないように、はめ込みます。
この時点で、折れたパイプは全くグラつかなくなりました。(d゚ω゚d)オゥイェー♪

それだけではなくて、外側の木部の方も、新たに作ってあげないといけません。
メイプルの丸材をまた加工していきます。

糸を巻く部分を削って、、、

穴を掘って、、、、

中ぐりをして真鍮パイプの外径とメイプル煙突の内径をピッタリに仕上げます。
失敗したら最初から削り直しになってしまうので、慎重に。。。。
削って計測、削って計測。。。。

はめ込んで接着!
出来たー! キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
良く見て頂くと3層構造になっています。
おわかりいただけただろうか。。。。
ちなみに、この部分水に晒されてしまうので、真鍮材のフタが必要なので、、、、

このように作ります。

そしてこのようにはめ込みます。
もちろん、ここのフタまで含めた状態でのジョイント寸法に仕上げるため、
最初にあらゆる部分を計測しておくのは、言うまでもありません。
どれか一つでも寸法を間違ったり計測のズレがあると、全てが台無しになってしまいます。

そうそう、忘れちゃいけない音孔穴あけ。
真鍮パイプを突っ込んでいるので、この音孔くらいまで補強パイプが入っています。
これをわすれると、いくらキイを押しても音が変わりません ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ

ようやく、それらしくなってきました。
寸法きっちり仕上げているので、この段階でもジョイントが気持ちいいくらいです。

あとは糸を巻いて、ジョイントの硬さを確かめながら仕上げです。
グラつきの少ない、極めて良好なジョイント具合です。
ようやく完成しました! (o'д')ノ☆゚*。Congratu★lations。*゚☆ヽ('д'o)
出来上がってホッとしたら、急に疲れてきたのを覚えています。

うちの地区ではファゴットを吹いている人口そのものが少ないので、当然修理そのものの数も少な目です。
でも、修理が来るときはほとんど重傷なことが多いように思います。
(過去の記事もご覧くださいm(_ _)m)
これは修理そのものが後回しにされてきたツケと、きちんとしたメンテナンス方法を知らされずに使われ続けてきたことによる、
相乗的な悲劇のように感じます。
是非吹奏楽指導をされていらっしゃる方々には、もう少しダブルリード楽器へのご理解を頂ければと願います。
また、折れてしまって使えないと倉庫の奥にしまわれているファゴットも、このように直ります。
是非修理代は多少高めですが、復活させて下さい。買うよりは全然安いです(´▽`*)
また、今回この修理をするにあたり、多大な修理に対するヒントを頂き、また材料提供までしていただいた、小松市の修理工房のOKB53(仮)様、また、こちらも多くのヒントを頂いた、新大阪のHRD様、
この場を借りて、厚く厚く御礼を申し上げます。 お二人のおかげで、また1歩成長させて頂きました。
それでは、年内にもまた何回か記事を作って、
Klangの店主は遊んでいないぞ、ということを皆様にお知らせしたいと思います。
ではまた(^^)/~~~
相変わらず仕事が遅くてすいません(;´・ω・)
さて、今回のミッションは、ファゴットのテナージョイントのポッキリ修正です。
皆さんから見たら、「接着剤で固めたら、それでイケんじゃね(o'ω'o)?」と思われがちですが、
折れた部分は補強しないとまたすぐ折れてしまうし、折れた断面を見て頂くとわかる通り、
中に防水のためのパイプが入っているのもなかなか曲者です。(。-`ω´-)ンー
それでは、プロジェクトの内容を、順を追って説明します。

まずは、水を吸いすぎてボロボロになってしまったパイプ外側を綺麗にするため、ボロボロ部分を除去していきます。

ジョイントの残った木部をノミなどで綺麗に除去して、さらにカッターでキワの部分を掘り進めます。
これは、あとで大きな意味を持ちます。

さらにボロボロ部分を手削りと機械削りで綺麗にしていきます。
病巣部を残してはいけません。(・∀・)ウン!!


続いては、インナーパイプの補強材料に使う真鍮材をピッタリの寸法に削っていきます。
案外これは時間のかかる作業です。
削って計測、削って計測。。。。(*´-д-)フゥ-3

ボロボロ木部を取り去った、綺麗になったインナーパイプを接着です。
今回の折れた断面は綺麗に折れていたので、折れた欠片が無くなっている等の事案でなかったのが、せめてもの救いでした。

そして、3枚目の写真でカッターで掘っていたことが、ようやく意味を持ちます(∩´∀`)∩♪
出来上がった真鍮補強パイプを折れていたインナー樹脂パイプの外側にインサーーーーート!!!

打ち込んで絶対外れてこないように、はめ込みます。
この時点で、折れたパイプは全くグラつかなくなりました。(d゚ω゚d)オゥイェー♪

それだけではなくて、外側の木部の方も、新たに作ってあげないといけません。
メイプルの丸材をまた加工していきます。

糸を巻く部分を削って、、、

穴を掘って、、、、

中ぐりをして真鍮パイプの外径とメイプル煙突の内径をピッタリに仕上げます。
失敗したら最初から削り直しになってしまうので、慎重に。。。。
削って計測、削って計測。。。。

はめ込んで接着!
出来たー! キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
良く見て頂くと3層構造になっています。
おわかりいただけただろうか。。。。
ちなみに、この部分水に晒されてしまうので、真鍮材のフタが必要なので、、、、

このように作ります。

そしてこのようにはめ込みます。
もちろん、ここのフタまで含めた状態でのジョイント寸法に仕上げるため、
最初にあらゆる部分を計測しておくのは、言うまでもありません。
どれか一つでも寸法を間違ったり計測のズレがあると、全てが台無しになってしまいます。

そうそう、忘れちゃいけない音孔穴あけ。
真鍮パイプを突っ込んでいるので、この音孔くらいまで補強パイプが入っています。
これをわすれると、いくらキイを押しても音が変わりません ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ

ようやく、それらしくなってきました。
寸法きっちり仕上げているので、この段階でもジョイントが気持ちいいくらいです。

あとは糸を巻いて、ジョイントの硬さを確かめながら仕上げです。
グラつきの少ない、極めて良好なジョイント具合です。
ようやく完成しました! (o'д')ノ☆゚*。Congratu★lations。*゚☆ヽ('д'o)
出来上がってホッとしたら、急に疲れてきたのを覚えています。

うちの地区ではファゴットを吹いている人口そのものが少ないので、当然修理そのものの数も少な目です。
でも、修理が来るときはほとんど重傷なことが多いように思います。
(過去の記事もご覧くださいm(_ _)m)
これは修理そのものが後回しにされてきたツケと、きちんとしたメンテナンス方法を知らされずに使われ続けてきたことによる、
相乗的な悲劇のように感じます。
是非吹奏楽指導をされていらっしゃる方々には、もう少しダブルリード楽器へのご理解を頂ければと願います。
また、折れてしまって使えないと倉庫の奥にしまわれているファゴットも、このように直ります。
是非修理代は多少高めですが、復活させて下さい。買うよりは全然安いです(´▽`*)
また、今回この修理をするにあたり、多大な修理に対するヒントを頂き、また材料提供までしていただいた、小松市の修理工房のOKB53(仮)様、また、こちらも多くのヒントを頂いた、新大阪のHRD様、
この場を借りて、厚く厚く御礼を申し上げます。 お二人のおかげで、また1歩成長させて頂きました。
それでは、年内にもまた何回か記事を作って、
Klangの店主は遊んでいないぞ、ということを皆様にお知らせしたいと思います。
ではまた(^^)/~~~
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