怒涛のティンパニ4台 フルオーバーホール ここまでさせて頂きましたヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ
さてさて、当工房は管楽器ばかりではなく、打楽器の修理もよくやっております。
学校関係などでは古いティンパニがペダルを踏むたびに、ギチギチ・パリパリなんて音を立てながら、
叩いているうちに、またはペダルを踏んだだけで戻ってきてしまい、チューニングが安定せず困ってしまう。
なんてことになっているところは多いかと存じます。
こんな感じ☞https://youtu.be/So5HFvuZoTM
今回の修理では、大幅に予算をつけて頂いて、4台のティンパニを復帰させるというミッションを頂きました。
なかなか打楽器に予算をつけてくれる団体さんは少ないのが現状多い中、大変有難いことです。
(実際打楽器は叩くと音が出てしまうので、大幅に後回しにされてしまいやすいです。)
フルオーバーホールの場合、外した部品を薬品洗浄したり、消耗部品の調達などがスムーズにできるように、
工房に4台持ち込みしました。

工房内にティンパニ4台が入ると圧巻です。 Σ(゚Д゚ノ)ノオオォッ
一番古いティンパニで、30年近く前の物もあります。
まずは気合を入れて分解です。


脚フレームの内側にテンションロッドという、ヘッドを引っ張ってペダルのアクション部分にまでコネクトする長い棒とその他部品があるのですが、ここが汚れとホコリと古いグリスでガチガチになっております。
これも全て分解です。
かなりのホコリ量です。

ペダルのクッションです。
フェルトが大好きな虫が、食い荒らしています。
のちに交換してリフレッシュします。

テンションロッドをかませる部品ですが、数十年分の劣化グリスが、こびりついており、
秋田弁で言うところの『メカメカじい』状態になっております。
後程薬品洗浄です。

さて、外した部品を、洗浄です。
強力油分解洗剤でコスコスして汚れを落としていきます。

こっちもコスコス・・・

んで、アフターがこれ↓


ベースの裏や、脚フレームの裏も、全て綺麗に掃除します。
修理とは、約8割これ掃除なのです。(ホント)

もちろんチューニングインジケーターの中も、分解して洗浄します。
ここも、ホコリなんかが悪さして、動きの不良を引き起こしていることが多いのです。

さっきのメカメカじい部品も、サッパリしてきました。
もう一回仕上げ洗浄すると完璧です。
2回に分けて洗浄します。

では、クリーニングも終わったので、組み直しをしていきます。
テンションロッドが、気持ちよくなりましたね~。

組み入れました。
可動軸部分にクッションのフェルトが入っているのですが、これも今回全てリフレッシュです。
新しいフェルトを入れて静粛且つスムーズになりました。



さて、あのメカメカじい(これで秋田弁一つ覚えましたね(d゚ω゚d)オゥイェー♪)部品も綺麗になって、テンションロッドと接続します。

新鮮なグリスをインストーーーール!!

長いことバネには負担がかかりすぎていたので、これも新品に交換です。
この部品、まだヤマハで供給されておりますが、いつまで残っているものやら、、、
これを交換すれば、またこの先20年くらい使えそうです。
良い時に修理が出来ました。

後は元通り組み直し、各部の調整や音域の修正を行います。
最高音の出方は、調整しだいで上下2音くらいはできるのですが、
正常な音域にセットするのが一番ヘッドとペダルのバランスが取れるので、ピッタリに調整します。
こうなりました☞https://youtu.be/3pm_Rtqtra8
今回の交換したヘッドは信頼の国産ブランド、ASPR(アサプラ)のSTヘッド、鉄芯入りを採用いたしました。アサプラHPはこちら
このヘッドブランド独自のヘッドのロック機構と、それを抑える部材に鉄心を採用したことにより、
抜群のチューニングの安定性と、芯の強い、立ち上がりの良い音色を実現しました。
今年になって何枚もヘッド交換をしましたが、とても安定性の高いヘッドです。
また、営業担当の方も、ヘッドについて並々ならぬ知識をお持ちで、こちらの質問にも的確に答えていただけます。
こちらとしても、とても信用がおけますね(´▽`*)

このアサプラヘッドは、2016年9月現在、秋田では当工房のみ販売特約をしております。
今回のようなティンパニヘッドの他に、ドラムヘッド、スネアヘッド、コンサートBDヘッドなども幅広く製造しているので、
ご興味のある方は、当工房までお問い合わせください。カタログもございます。
さて、この記事に載っている内容を、あともう3台やりました。疲れました(*´-д-)フゥ-3
そして2t車に一人で積み込み、納品してきましたです。ハイ。
でも終わった後のペダルのスイスイ感と、ピシッと止まってチューニングが安定した感覚は、この修理でなければ得られない感触なので、買い替えを検討されている団体様は、今一度修理という選択肢も入れてみてはいかがでしょうか?
1台購入するくらいの金額で、4台がビシッとした状態に生まれ変わります。
このティンパニたちも、この先もずっと活躍してくれることでしょう。
この修理の機会を頂いた団体様に感謝です。
余談ですが、このような修理をしてほしいという団体様は、こちらから出張修理なども致します。
近県ならば、出張も可能なので、お困りの場合はお声掛け下さい。
(遠方の場合は宿泊なども発生しますが、なんとかなります)
もちろん、引っ越し便などで送って頂いての修理も可能です。
是非生まれ変わったティンパニのアクションと音を体感してください。
今回は長い記事で失礼しました。
自分も書いてて疲れました。寝ます。
ではまた(^^)/~~~
学校関係などでは古いティンパニがペダルを踏むたびに、ギチギチ・パリパリなんて音を立てながら、
叩いているうちに、またはペダルを踏んだだけで戻ってきてしまい、チューニングが安定せず困ってしまう。
なんてことになっているところは多いかと存じます。
こんな感じ☞https://youtu.be/So5HFvuZoTM
今回の修理では、大幅に予算をつけて頂いて、4台のティンパニを復帰させるというミッションを頂きました。
なかなか打楽器に予算をつけてくれる団体さんは少ないのが現状多い中、大変有難いことです。
(実際打楽器は叩くと音が出てしまうので、大幅に後回しにされてしまいやすいです。)
フルオーバーホールの場合、外した部品を薬品洗浄したり、消耗部品の調達などがスムーズにできるように、
工房に4台持ち込みしました。

工房内にティンパニ4台が入ると圧巻です。 Σ(゚Д゚ノ)ノオオォッ
一番古いティンパニで、30年近く前の物もあります。
まずは気合を入れて分解です。


脚フレームの内側にテンションロッドという、ヘッドを引っ張ってペダルのアクション部分にまでコネクトする長い棒とその他部品があるのですが、ここが汚れとホコリと古いグリスでガチガチになっております。
これも全て分解です。
かなりのホコリ量です。

ペダルのクッションです。
フェルトが大好きな虫が、食い荒らしています。
のちに交換してリフレッシュします。

テンションロッドをかませる部品ですが、数十年分の劣化グリスが、こびりついており、
秋田弁で言うところの『メカメカじい』状態になっております。
後程薬品洗浄です。

さて、外した部品を、洗浄です。
強力油分解洗剤でコスコスして汚れを落としていきます。

こっちもコスコス・・・

んで、アフターがこれ↓


ベースの裏や、脚フレームの裏も、全て綺麗に掃除します。
修理とは、約8割これ掃除なのです。(ホント)

もちろんチューニングインジケーターの中も、分解して洗浄します。
ここも、ホコリなんかが悪さして、動きの不良を引き起こしていることが多いのです。

さっきのメカメカじい部品も、サッパリしてきました。
もう一回仕上げ洗浄すると完璧です。
2回に分けて洗浄します。

では、クリーニングも終わったので、組み直しをしていきます。
テンションロッドが、気持ちよくなりましたね~。

組み入れました。
可動軸部分にクッションのフェルトが入っているのですが、これも今回全てリフレッシュです。
新しいフェルトを入れて静粛且つスムーズになりました。



さて、あのメカメカじい(これで秋田弁一つ覚えましたね(d゚ω゚d)オゥイェー♪)部品も綺麗になって、テンションロッドと接続します。

新鮮なグリスをインストーーーール!!

長いことバネには負担がかかりすぎていたので、これも新品に交換です。
この部品、まだヤマハで供給されておりますが、いつまで残っているものやら、、、
これを交換すれば、またこの先20年くらい使えそうです。
良い時に修理が出来ました。

後は元通り組み直し、各部の調整や音域の修正を行います。
最高音の出方は、調整しだいで上下2音くらいはできるのですが、
正常な音域にセットするのが一番ヘッドとペダルのバランスが取れるので、ピッタリに調整します。
こうなりました☞https://youtu.be/3pm_Rtqtra8
今回の交換したヘッドは信頼の国産ブランド、ASPR(アサプラ)のSTヘッド、鉄芯入りを採用いたしました。アサプラHPはこちら
このヘッドブランド独自のヘッドのロック機構と、それを抑える部材に鉄心を採用したことにより、
抜群のチューニングの安定性と、芯の強い、立ち上がりの良い音色を実現しました。
今年になって何枚もヘッド交換をしましたが、とても安定性の高いヘッドです。
また、営業担当の方も、ヘッドについて並々ならぬ知識をお持ちで、こちらの質問にも的確に答えていただけます。
こちらとしても、とても信用がおけますね(´▽`*)

このアサプラヘッドは、2016年9月現在、秋田では当工房のみ販売特約をしております。
今回のようなティンパニヘッドの他に、ドラムヘッド、スネアヘッド、コンサートBDヘッドなども幅広く製造しているので、
ご興味のある方は、当工房までお問い合わせください。カタログもございます。
さて、この記事に載っている内容を、あともう3台やりました。疲れました(*´-д-)フゥ-3
そして2t車に一人で積み込み、納品してきましたです。ハイ。
でも終わった後のペダルのスイスイ感と、ピシッと止まってチューニングが安定した感覚は、この修理でなければ得られない感触なので、買い替えを検討されている団体様は、今一度修理という選択肢も入れてみてはいかがでしょうか?
1台購入するくらいの金額で、4台がビシッとした状態に生まれ変わります。
このティンパニたちも、この先もずっと活躍してくれることでしょう。
この修理の機会を頂いた団体様に感謝です。
余談ですが、このような修理をしてほしいという団体様は、こちらから出張修理なども致します。
近県ならば、出張も可能なので、お困りの場合はお声掛け下さい。
(遠方の場合は宿泊なども発生しますが、なんとかなります)
もちろん、引っ越し便などで送って頂いての修理も可能です。
是非生まれ変わったティンパニのアクションと音を体感してください。
今回は長い記事で失礼しました。
自分も書いてて疲れました。寝ます。
ではまた(^^)/~~~
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