ソプラノサックスオーバーホール+仕様変更 こんなんできました。
え~、だいぶ更新をサボっておりました。
定期的にこのブログを見て頂いている方はどのくらいいらっしゃるかわかりませんが、当工房にお問い合わせの連絡を頂いたときに『ブログみました~』と言ってご依頼を頂く機会が多いと感じます。
なのにブログの更新はこの体たらく。反省しました。(今だけ(o'ω'o)?)
なので、この修理内容も、もう半年も前の仕事ですが、ネタだけはしっかり押さえていたので、記事に致します。
今後もネタだけはいろいろ溜っているので、徐々に小出しに記事にしていきます。
なので、ブログをご覧いただいている方々、またこまめにチェックしてください。m(_ _)m
さて、今回はセルマーⅢのソプラノオーバーホールです。
今回依頼を頂いた方は、当方が開業間もないころから足しげく通っていただいている、大変有難いお客様です。
普段からジャズにビッグバンドにロックバンドに吹奏楽にアンサンブルと、縦横無尽に活躍されているお方です。
そんなお方の楽器ですので、そろそろタンポなども限界を迎え、いよいよオーバーホールという運びになりました。
しかし、上記のような活躍をされていらっしゃるお方です。
タダのオーバーホールで事を終わらせるようなことは致しません。
全タンポのこの機会を逃さず、「佐藤さん、このソプラノどうしましょうかニヤニヤニヤ(・∀・)ニヤニヤニヤ」と、、、、
だったら「誰が見てもKさんの楽器とわかる仕様にして、アグレッシブに攻められる強力なウェポンにしましょう」ということになりました。
つーことで、早速分解です。

さすが長年の汚れもありますね。
今回は管体にいろんなことをするので、バネも全て外します。

さて、ここで外した部品を見て頂きたいのですが、セルマーの新品の楽器の場合、最初にくっついてくるタンポは裏面にシェラックという接着剤(外したタンポに茶色くついているもの)がほとんどついておりません。
実はタンポの調整において、このシェラックというものが、裏面全体に均等にしっかり回っていないと実質調整はできないようになっております。
なのでこの状態では、タンポそのものの調整は、ほぼかなわないので、キイカップの角度だけで何とかしなければいけない状況となってしまいます。
よく巷で言われる楽器の当たり外れとは、自分としてはほとんど調整によるものだと思っているのですが、タンポがこんな感じである以上、たまたまタンポの当たりが良くなっていたものが、他の物より良く鳴ったという結果で『当たり』となっているように感じられてなりません。
もちろんタンポそのものの変化も、どうしてもこの状態だと大きくなってしまいますので、あとあとの調整の変化も大きくなりがちです。
しっかりと塞がるところが塞がって、キイを閉じるタイミングが合っていて、開きが適正になっていれば、ほぼ例外なくすべての楽器がきちんと鳴ります。
なので、目に見えない部分ですが、このあたりの重要さはお分かりになって頂けたのでないかと思いますが、如何でしょう(o'ω'o)?

さて、くどくどとメンドクサイことを書きましたが、ここからが今回の修理のハイライトになります。
この楽器の状態を大きく変化させるため、まずは全体のラッカーの剥離からスタートです。
今回は剥離残しがあってはいけないので、業者に依頼してガッツリ剥離してもらいました。


綺麗にラッカーがはがされました。
そして、これを隅々まで磨き入れて、微細なキズなども修正していきます。
いよいよ磨きあがりました。

そしてこの本体はメッキ屋さんへと旅立ちます。
そして約10日後
~About 10 days after~
こんな姿に生まれ変わりました。
ご覧ください。


寄った写真ならばお分かり頂けたかとおもいます。
そう、サテンシルバープレートですΣ(゚Д゚ノ)ノオオォッ!!!!
白い輝きが何とも言えずΣd(゚∀゚d)イカス!な感じです!
もうここまでくれば、あとは普通のオーバーホールです。
バネを入れて、タンポを入れて、キイコルクとフェルトを全て付け替えます。
コルクに関しては、クッションになるところ、バランスに関係するところなど、用途に分けて、様々に厚み、材質、形状を変えて採用しております。
途中経過はこれと言って目新しい作業は無いので、バッサリ割愛して、もう結果を見て頂きたいと思います。
ということで、完成です。





今回は予算の関係もあり、キイはもともとのラッカーのままです。
ネックも様々な仕様にして所有されているので、ネックの方も今お持ちのままにしております。(アブノーマルな仕様ですが)
今後徐々にキイの方も部分部分で仕上げていこうか、なんて話も致しております。その時にはどんな仕様になるやら、、、
しかしサテンの管体にラッカーのツートンが映えます。
何ともカッコイイじゃありませんか(・∀・)ウン!!
音もサテンの仕様らしく、立ち上がりの良い、キモチ良いサウンドを出してくれます。
当方ではこのようにサックスの管体、また今回はしておりませんが、キイについてもメッキなどの変更や、ラッカーの再施工なども承っております。
また、キイと管体のメッキの仕様を変えるなんてことも出来ますので、世界に1本しかない、あなただけのオリジナルサックスを作ることもできます。
カタログに無いオリジナルの楽器を作ることは、さらなる愛着をもたらしてくれると思います。
楽器に新たな息吹を与えたいとお考えの方は、是非当工房までご相談下さい。
ご希望に沿えるよう、一生懸命頑張りますィョッシャ━( p`д´)q━!!
ではまた(^^)/~~~
定期的にこのブログを見て頂いている方はどのくらいいらっしゃるかわかりませんが、当工房にお問い合わせの連絡を頂いたときに『ブログみました~』と言ってご依頼を頂く機会が多いと感じます。
なのにブログの更新はこの体たらく。反省しました。(今だけ(o'ω'o)?)
なので、この修理内容も、もう半年も前の仕事ですが、ネタだけはしっかり押さえていたので、記事に致します。
今後もネタだけはいろいろ溜っているので、徐々に小出しに記事にしていきます。
なので、ブログをご覧いただいている方々、またこまめにチェックしてください。m(_ _)m
さて、今回はセルマーⅢのソプラノオーバーホールです。
今回依頼を頂いた方は、当方が開業間もないころから足しげく通っていただいている、大変有難いお客様です。
普段からジャズにビッグバンドにロックバンドに吹奏楽にアンサンブルと、縦横無尽に活躍されているお方です。
そんなお方の楽器ですので、そろそろタンポなども限界を迎え、いよいよオーバーホールという運びになりました。
しかし、上記のような活躍をされていらっしゃるお方です。
タダのオーバーホールで事を終わらせるようなことは致しません。
全タンポのこの機会を逃さず、「佐藤さん、このソプラノどうしましょうかニヤニヤニヤ(・∀・)ニヤニヤニヤ」と、、、、
だったら「誰が見てもKさんの楽器とわかる仕様にして、アグレッシブに攻められる強力なウェポンにしましょう」ということになりました。
つーことで、早速分解です。

さすが長年の汚れもありますね。
今回は管体にいろんなことをするので、バネも全て外します。

さて、ここで外した部品を見て頂きたいのですが、セルマーの新品の楽器の場合、最初にくっついてくるタンポは裏面にシェラックという接着剤(外したタンポに茶色くついているもの)がほとんどついておりません。
実はタンポの調整において、このシェラックというものが、裏面全体に均等にしっかり回っていないと実質調整はできないようになっております。
なのでこの状態では、タンポそのものの調整は、ほぼかなわないので、キイカップの角度だけで何とかしなければいけない状況となってしまいます。
よく巷で言われる楽器の当たり外れとは、自分としてはほとんど調整によるものだと思っているのですが、タンポがこんな感じである以上、たまたまタンポの当たりが良くなっていたものが、他の物より良く鳴ったという結果で『当たり』となっているように感じられてなりません。
もちろんタンポそのものの変化も、どうしてもこの状態だと大きくなってしまいますので、あとあとの調整の変化も大きくなりがちです。
しっかりと塞がるところが塞がって、キイを閉じるタイミングが合っていて、開きが適正になっていれば、ほぼ例外なくすべての楽器がきちんと鳴ります。
なので、目に見えない部分ですが、このあたりの重要さはお分かりになって頂けたのでないかと思いますが、如何でしょう(o'ω'o)?

さて、くどくどとメンドクサイことを書きましたが、ここからが今回の修理のハイライトになります。
この楽器の状態を大きく変化させるため、まずは全体のラッカーの剥離からスタートです。
今回は剥離残しがあってはいけないので、業者に依頼してガッツリ剥離してもらいました。


綺麗にラッカーがはがされました。
そして、これを隅々まで磨き入れて、微細なキズなども修正していきます。
いよいよ磨きあがりました。

そしてこの本体はメッキ屋さんへと旅立ちます。
そして約10日後
~About 10 days after~
こんな姿に生まれ変わりました。
ご覧ください。


寄った写真ならばお分かり頂けたかとおもいます。
そう、サテンシルバープレートですΣ(゚Д゚ノ)ノオオォッ!!!!
白い輝きが何とも言えずΣd(゚∀゚d)イカス!な感じです!
もうここまでくれば、あとは普通のオーバーホールです。
バネを入れて、タンポを入れて、キイコルクとフェルトを全て付け替えます。
コルクに関しては、クッションになるところ、バランスに関係するところなど、用途に分けて、様々に厚み、材質、形状を変えて採用しております。
途中経過はこれと言って目新しい作業は無いので、バッサリ割愛して、もう結果を見て頂きたいと思います。
ということで、完成です。





今回は予算の関係もあり、キイはもともとのラッカーのままです。
ネックも様々な仕様にして所有されているので、ネックの方も今お持ちのままにしております。(アブノーマルな仕様ですが)
今後徐々にキイの方も部分部分で仕上げていこうか、なんて話も致しております。その時にはどんな仕様になるやら、、、
しかしサテンの管体にラッカーのツートンが映えます。
何ともカッコイイじゃありませんか(・∀・)ウン!!
音もサテンの仕様らしく、立ち上がりの良い、キモチ良いサウンドを出してくれます。
当方ではこのようにサックスの管体、また今回はしておりませんが、キイについてもメッキなどの変更や、ラッカーの再施工なども承っております。
また、キイと管体のメッキの仕様を変えるなんてことも出来ますので、世界に1本しかない、あなただけのオリジナルサックスを作ることもできます。
カタログに無いオリジナルの楽器を作ることは、さらなる愛着をもたらしてくれると思います。
楽器に新たな息吹を与えたいとお考えの方は、是非当工房までご相談下さい。
ご希望に沿えるよう、一生懸命頑張りますィョッシャ━( p`д´)q━!!
ではまた(^^)/~~~
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