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アルトクラ フルオーバーホール その3

前回の続きです。
メッキ戻りのキイなどについていろいろと解説をしていきたいと思います。

今回の修理では金属部品を全てメッキをし直していますが、オリジナルと仕様を変えています。

具体的には、
ネック、キイポスト、胴リングがピンクゴールドプレート

それ以外はシルバープレートの仕様となっています。

これでも見た目には高級感があふれてきますし、重要な点がピンクゴールドであるということは、機能的・音響的にもとても意味があります。

まずはピンクゴールドの部品から見てください。↓
NEC_0344_20130601080719.jpg

これも部分的に金属が溶けてしまっていて成形が大変なところがありました。場所によっては金属を貼って削って、何事もなかったように成形し直してます。
大変なのは、なんといっても数が多い!(60個超)一個一個外す場所を確認しながら、磨いて順番に銅線にくくっていく、、、気の遠くなる作業です。


続いて、キイです。
こちらはシルバーですが、これは大きさ・形がかなり一個づつ違います。
NEC_0345_20130601080721.jpg

↓は上管の長いキイです。こういうところはブツブツが残っていると目立ちやすいところです。
また、磨きのムラも発生しやすいので、なかなかテクが要求されると感じます。
NEC_0347_20130601080722.jpg

キイカップです。ここのところもメッキ剥がれが多く、ブツブツも多いところです。
山のキワ(キイカップアームともいう。わかって頂けますか?)のところを磨くのが特に大変です。
ここがうまく磨けると仕上がりに大きく差が出ます。
NEC_0348_20130601080724.jpg

指の触れるところはもう金属が指の形にえぐれていました。でもそれはそれで指のなじみがいいので、そこを生かしつつ形を整えて、元からこうだったように作りました。
NEC_0350_20130601080808.jpg

楕円のところは金属が溶けて、ゲジゲジに毛羽立って痛くなっていました。
成形できれいになりましたが、この作業は案外難しくはありません。(程度にもよりますが)
NEC_0352_20130601080809.jpg

大物部品のベルです。
メッキ前↓
NEC_03012.jpg
メッキ後↓
NEC_0354_20130601080811.jpg
キズ消し加工をしてからメッキをかけ直しました。もしキズを消さずにメッキをしたら、キズがくっきりと浮かび上がってきます。

↓は軽微なヘコを修正してヘコの跡を消す加工をして磨き上げました。
ものすごい映り込みです―――d(゚∀゚d)―――
NEC_0356_20130601080813.jpg

ベル磨きは大きい部品だけに、磨きの際に高速回転の布に巻き込まれていってしまう危険度が高い作業です。
やっている間は一瞬たりとも気が抜けません。終わった後はぐったりです。
でもこうしてメッキが上がった姿を見ると、大きな達成感が得られます。

これから組み上げに入ります。次回は完成した姿をお見せしたいと思います。

それではまた(´Д`)o尸
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Author:klangbrass
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当方は秋田県秋田市で管楽器修理工房をしております。
難しいと思われていたキイの再生などが得意です。
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