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アルトクラ フルオーバーホール その1

ゴールデンウィーク、皆様いかがお過ごしでしょうか?
当工房も世間一般の流れに沿って休日を頂いております。
おかげさまで修理の方はかなり込んできておりますが、パーツの手配やメッキなどをする際に、関連の問屋さんやメッキ工場などもお休みをしているため、ジタバタせずに心身のリフレッシュをしておりました。

ところで、4月の中頃とある団体様から、アルトクラオーバーホールを承りました。
以前の記事で何度かしていたメッキ再生オーバーホールを、この楽器にもしていく運びとなったのです。

状態はなかなかです。やりごたえがありそうです。
NEC_0291.jpg

パーツの状態をアップで撮ってみました。↓
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上三つが下管の写真です。メッキはげが甚だしく、紙のようにペリペリ取れてきます。もうメッキの密着も弱いです。こうなったらそのままメッキをしても無意味です。


NEC_02992.jpg
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そして上管です。
こちらも指の掛かるところを中心にメッキ剥がれやピンホールが大量発生しています。


NEC_03012.jpg
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ベルとネックです。少しヘコがあったり、傷が入っていたりします。
これも今回の修理で修正して行きます。


NEC_03032.jpg
NEC_03052.jpg
また、上下管連絡部のキイに、このようなヒビが発生していたりします。もちろん溶接の再施工が必要となります。

ところで、こうしたオーバーホールをする際には、文章にしても理解されにくい地味な作業が初めに必要となります。楽器の各部を細かく観察して、不良部分を一つ一つ修正するのです。
具体例の一部を挙げると、
・バネ穴位置不良の修正(おそらく生産時点でのもの)
・前に修理を手掛けた修理屋さんが、サビたキイのネジを外そうとしてキイの形が変わってしまった部分の再生
・キイのガタつきが発生している部分の管の継ぎ足し
・ドライバーでこじられて穴が広がったキイポストの穴修正

などなど、いろんなところで修理をされてきた楽器というものは、それぞれの修理屋さんのアプローチで様々な状態になります。当方でオーバーホールをする際は、一度そうした状態を正常な状態にリセットし直すことが必要となります。楽器としての機能に係わる部分なので、全く目立たないですが、とても大事な作業です。

NEC_0308.jpg
NEC_0311.jpg
上記のような作業を先に施してから、機能を失ったメッキを外注で剥離しました。
しかし、メッキ屋さんが込み合っているらしく、帰って来るまで2週間程を要しました。

今回の記事ではここまでです。次ではメッキ前の下処理などを記事にしていこうと考えています。
ではまた。(´Д`)o尸
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klangbrass

Author:klangbrass
管楽器修理工房Klangへようこそ!
当方は秋田県秋田市で管楽器修理工房をしております。
難しいと思われていたキイの再生などが得意です。
金管・木管問わず修理を受け付けていますのでご連絡ください。
打楽器修理(ティンパニ修理等)も致しております。

HPアドレスhttps://www.klangbrass.net
下記のリンクの欄からご覧ください。
工房の場所や情報、また中古楽器情報も掲載しています。

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