掘り出し物―再生―
新入学、進級の時期となりました。
当工房もオープンしてようやく半年を過ぎ、気持ちも新たに新年度の仕事をスタートしております。
ずいぶんとブログの更新をサボっておりましたが、おかげさまでオーバーホール的な仕事が色々と入庫しており、記事をまとめる事が億劫になってしまったことが更新が遅れた一番の原因かと感じております。。。。
どうぞ皆様見捨てずに、時々このブログを見てあげてください。また、気が向いたらメッセージなども頂戴できたら大変うれしいです。(∩´∀`)∩
えー、今回そんな中で、新入生用に修理をしてほしいと依頼を受けたテナーサックスの修理なのですが、タンポの経年変化もありますが、なんといっても至る所に発生したカビ!

しばらくの間ケースを開けることなく保管されていたそうで、かなりイキのいいカビが発生しております。
お食事中の方はすいませんm(o´・ω・`o)mペコリン



まずは全部を分解して、管体の丸洗いからスタートです。管体内面の汚れ、サビ、そしてカビを全て取り除きます。
それからキイのコルク、フェルト類を全て新しいものに交換です。これが結構木管修理では大事な部分で、修理全体の出来・不出来を左右すると自分では感じている部分でもあります。
また、今回はストラップリングを新しいものに交換することも修理内容に入っていました。メタルフックのストラップをお使いの方は、時々ご自分で点検をしてみてください。こんな感じになっていたらそろそろ交換の時期です。

今回の修理では、ストラップリング部分が耐久性の高い洋白製の物に変えました。リングも今までより少し大きくなって、使いやすそうです。

続いてタンポのカビ落としです。今回は予算の関係とタンポの寿命がまだ大丈夫なこともあって、ついていたタンポを生かしていくことになりました。
上の写真がビフォー、下の写真がアフターです。


カビが再発しないようにしっかり消毒していきます。
かなり綺麗になっていきます。


あとは組み込んでいってタンポの調整です。管内に光を通して漏れが発生しなくなるようにタンポを調整していきます。
これが文章で書くと簡単なのですが、木管修理では基本であり、なおかつもっとも大事な修理技術でもあります。

全てのタンポ調整が終わったら、キイの開きを均等に整えて完成です。これで一気にこの楽器も現役の即戦力と生まれ変わりました。
次回のブログでは、なかなか団体の備品では後回しになってしまいやすい、アルトクラリネットのメッキ再生オーバーホールを数回のシリーズで掲載していこうと考えております。
また徒然に記事をアップしていきますので、ぜひご覧いただきたいと思います。
ではまた。サヨ~ナラ~(´Д`)o尸
当工房もオープンしてようやく半年を過ぎ、気持ちも新たに新年度の仕事をスタートしております。
ずいぶんとブログの更新をサボっておりましたが、おかげさまでオーバーホール的な仕事が色々と入庫しており、記事をまとめる事が億劫になってしまったことが更新が遅れた一番の原因かと感じております。。。。
どうぞ皆様見捨てずに、時々このブログを見てあげてください。また、気が向いたらメッセージなども頂戴できたら大変うれしいです。(∩´∀`)∩
えー、今回そんな中で、新入生用に修理をしてほしいと依頼を受けたテナーサックスの修理なのですが、タンポの経年変化もありますが、なんといっても至る所に発生したカビ!

しばらくの間ケースを開けることなく保管されていたそうで、かなりイキのいいカビが発生しております。
お食事中の方はすいませんm(o´・ω・`o)mペコリン



まずは全部を分解して、管体の丸洗いからスタートです。管体内面の汚れ、サビ、そしてカビを全て取り除きます。
それからキイのコルク、フェルト類を全て新しいものに交換です。これが結構木管修理では大事な部分で、修理全体の出来・不出来を左右すると自分では感じている部分でもあります。
また、今回はストラップリングを新しいものに交換することも修理内容に入っていました。メタルフックのストラップをお使いの方は、時々ご自分で点検をしてみてください。こんな感じになっていたらそろそろ交換の時期です。

今回の修理では、ストラップリング部分が耐久性の高い洋白製の物に変えました。リングも今までより少し大きくなって、使いやすそうです。

続いてタンポのカビ落としです。今回は予算の関係とタンポの寿命がまだ大丈夫なこともあって、ついていたタンポを生かしていくことになりました。
上の写真がビフォー、下の写真がアフターです。


カビが再発しないようにしっかり消毒していきます。
かなり綺麗になっていきます。


あとは組み込んでいってタンポの調整です。管内に光を通して漏れが発生しなくなるようにタンポを調整していきます。
これが文章で書くと簡単なのですが、木管修理では基本であり、なおかつもっとも大事な修理技術でもあります。

全てのタンポ調整が終わったら、キイの開きを均等に整えて完成です。これで一気にこの楽器も現役の即戦力と生まれ変わりました。
次回のブログでは、なかなか団体の備品では後回しになってしまいやすい、アルトクラリネットのメッキ再生オーバーホールを数回のシリーズで掲載していこうと考えております。
また徒然に記事をアップしていきますので、ぜひご覧いただきたいと思います。
ではまた。サヨ~ナラ~(´Д`)o尸
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