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E♭クラリネット 再生修理

いつもご覧いただきありがとうございます。

今回はE♭クラ再生修理のドキュメンタリーをご覧いただきたいと思います。
予め申し上げておきますが、当工房始まって以来最強の状態のコンディションでした。それだけに今回の修理では自分の中で色々と発見も多くあり、今後のオーバーホールを考える上で収穫の多い一本となりました。

依頼を頂いたところは、ある中学校の吹奏楽部さんで、吹奏楽を経験された方ならほとんどの方がご存知のコンクール全国大会常連校です。ブランドはヤマハのカスタム。ご指導の先生は、音程の良さが気にいられていたそうなのですが、キイその他がくたびれすぎていて、どうしようか、しかし買い替えるとなると金額がかかりすぎる、、、ということで当方に再生の依頼が入りました。
下の写真を見て頂くと良く解るのですが、あらゆる部分のキイが溶けてしまい、特にリングの部分などは指と同じ形に溶けて無くなっています。年間30回以上のステージをこなしながら、日々の練習に耐えてきた楽器の悲鳴が聞こえてきそうです。

期待が大きいだけに非常にやりがいがある修理です。まずは全体の状態をじっくり観察して、キイ再生のプランを考えます。


預かった段階で、メッキの残存率が10%といったところでしょうか?
また、各部のピンホール(地金の浸食によるポツポツの穴)が甚だしいです。この処置をまずもって考えないとなりません。

NEC_0219.jpg
今回はタンポ・コルクを外したあと、キイの残ったメッキを全て取り除くことにしました。生地の状態にすることで、メッキ前の下地の状態を作りやすくなるからです。しかし、これには手間も時間も、そしてお金も(?!)かかります。
しかし、仕上がりのことを考えたら、ここで手間やお金を(!)惜しんではいけません!そう言い聞かせて作業を進めていきます。

NEC_0229.jpg
ところで、管体はキイを外してすっ裸の状態にして、細かいところまで全てクリーニングします。どのようにしてクリーニングしているかは、人によってはショックが大きい方がいるかもしれないので、敢えて伏せておきます。その方が平和かもしれないです。でも劇的に綺麗になります。
(ひとつだけ言うならば、そんなに過激ではありません(・∀・))
NEC_0220.jpg
少し寄って写してみました。音孔周りやポストがあったところの周りなどが、ホコリや積年の汚れがたまっていたのがすっかり解消されました。
NEC_0221.jpg
この管体はこのあとオイル処理をして、汚れ落としで抜けた油分を補充します。

今日のところはここまでです。
実は修理品はとっくに完成しているのですが、筆者がサボっていたせいで、あまりリアルタイムでない報告となっています。

次回からはどのようにキイが再生されていくか、こちらのブログでお知らせしていこうと思います。
またぜひご覧になってください。

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プロフィール

klangbrass

Author:klangbrass
管楽器修理工房Klangへようこそ!
当方は秋田県秋田市で管楽器修理工房をしております。
難しいと思われていたキイの再生などが得意です。
金管・木管問わず修理を受け付けていますのでご連絡ください。
打楽器修理(ティンパニ修理等)も致しております。

HPアドレスhttps://www.klangbrass.net
下記のリンクの欄からご覧ください。
工房の場所や情報、また中古楽器情報も掲載しています。

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