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ホルンヘコ修理

久々の更新となりました。
今までやってきた内容をご紹介できていなかったので、これからまた少しづつ更新して参ります。

さて、今回はホルンのヘコ修理です。あまり大した内容ではないかもしれませんが、一応こんなこともしています。
こちらは学校備品の修理品ですが、ベル胴の至る所にヘコがあります。管が薄い上にヘコを作りやすい部分なので、良くこのような状態になります。
NEC_0147.jpg
でもどちらかというと、この下の写真の方が症状としては大変です。
なかなか写真では伝わりにくいですが、ヘコの影響でベルスクリュー(ネジ)が歪んでしまい、ベルを組み立てる際になかなかうまくネジが入らずにギーッと音がして、ねじ込めなかったり、または組んだら取れにくいといった症状が発生している状態でした。
ホルンを使われている方は、特に学校の備品を使っていた時に、こうした症状に遭遇した経験があるのではないでしょうか?
二次災害が発生する前に、早めに修理をお勧めしたいところです。

NEC_0150.jpg

今回のベル胴はまだヘコのサイズが小さかったため、金属のシワなども目立ちにくく修正できました。管が半分くらいつぶれたものは修理の跡が残りやすいので、修理をする場合はご了承ください。
今回の場合は、このくらいの仕上がりです。

NEC_0151.jpg
ベルの方も、ヘコを修正しながらスクリューの修正をしていきます。これで正常にベルを組めるようになりました。

NEC_0152.jpg

この修理では、このほかにハンダ修正とロータリーの調整を依頼されていたので、一緒にその修理も致しました。
ヘコの修理は小さいうちに修理をすることをお勧めします。大きくなると修理代がかさむということはもちろんですが、心理的にヘコが一つしかないときはその部分が気になっても、そのヘコを放置していくうちにそのヘコが一つ増え二つ増え。。。。最後によほど大きなヘコができるまで放置してしまい、楽器に対しての扱いもどんどん悪くなっていってしまいます。そうした意味からも、いつもきれいな状態をキープさせていくようにして、症状は小さい時に対処することをお勧め致します。
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