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ベル折れ修正

ここ数日とんでもない雪の降りかたになって、秋田をはなれて約10年間していなかった除雪作業に朝・昼と勤しんでおります。
ご近所さんの話では、秋田市内でここまで降るのは稀だったとのこと。あと数年で初老を迎える、運動不足の我が身にとってはけっこうきつい作業でしたが、この冬は運動不足を解消する絶好の機会ととらえて、どこまでも前向きに考えていこうと思っています。
ところで、当工房にチューバのベルフチ折れ修理が入ってまいりました。たまには金管楽器の修理も入ってきます。
このような感じになってしまっていて、楽器を立てていてもグラつく状態となっているため、そのままにしておくと倒れて二次的な被害も発生するおそれがあるため、早めの修理をお勧めします。
NEC_0141.jpg

このような修理をする場合はチューバを担ぎ上げて、ベル部分にローラーをかけたり、芯金にあてがってハンマーを当てたりするのですが、特にハンマーを当てる作業が大変で、ヘコを修正する一点だけをミリ単位でベルを担いだままキープしなければいけないという状態にになります。繊細さにプラスして体力も必要とされる作業で、普段の修理とはまた違った技術が要求されます。

NEC_0145.jpg
これで修理が完了しました。ベルの折れが解消してしっかりと楽器が立つようになり安心・安全となりました。
またベルのフチ折れが直ると、音の響きにも大きく影響し、ベルが響きやすくなります。

当工房では、チューバはベルがカーブするくらいのところまでは修正できる設備がございます。
ベル部分が大きく凹んだ際には当工房で対処できるかと思いますので、ぜひご相談ください。
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当方は秋田県秋田市で管楽器修理工房をしております。
難しいと思われていたキイの再生などが得意です。
金管・木管問わず修理を受け付けていますのでご連絡ください。
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