【新入荷のお知らせ】 セルマー シュプレーム 秋田初上陸!(かも?)
秋田の皆様、そして近県の皆様、あるいは全国の皆様、
お待たせしました。
セルマーアルトサックスSupreme(シュプレーム)が入荷しました!!

全国でも品切れ甚だしいこの機種ですが、苦節ウンヶ月、やっとこさ当店にも入りました。
さて、いろいろレビューしますが、店主の感じたことなので、実際試奏してみると色んな感じ方があるかもしれません。
また、この個体に関してのみのレビューなので、そこは大目に見てやってください。
まず、従来のモデルと変わった点を上から。
・ネックレシーバーの大幅改良
・C#ダブルトーンホール
・フロントF形状変更
・サイドキイ形状変更(特にTc、Taの形状)
・主列F-F#の開き止め連絡機構
・Tfキイの指貝形状変更(MarkⅥを意識??)
・胴輪やキイガードの大幅軽量化
・ダークラッカーと幾何学模様を入れた彫刻







などが大きく変わった点かと思います。
ネックも新設計だそうですが、パッと見は、リファレンスの形状に似ています。
肝心の音に関してですが、これは人によって感じ方が様々ですので、音色については明言しません。
是非試奏してみてください。

んで、音程に関しては個人的な感想を申し上げようと思います。
あくまで自分レベルですが、「Klangはそう感じたか」くらいに思ってもらえればと思います。
一応最低音から最高音まで半音づつ、チューナーで測りながら吹いてみましたが、
ナニコレ!?
音程がほぼジャストから5~10Cent以内くらいに収まってる!
半音が100Centだから、ズレても半音の5/100~10/100ですよ!
個人的に一番のビックリは、最低音のB、B♭がブラ下がらず音程のセンターをつかんでいること。
こんな音程感のアルトサックスは初めてです。
ということはズレてもセンターにシフトするのはさほど苦労せずに操作できます。
サックスが音程から解放されるって、楽器の操作からストレスの要因を一つ荷下ろしするってことなんで、これはすごく大きなアドバンテージです。
そうそう、C#トーンホールの効果もあってなのか、管体設計の見直しによるものか、音程はもちろんですが、音色のC#吹奏時の違和感軽減がなされている感じがしました。
そしてサイドC3、Tc、Taの形状です。
これは操作するとわかりますが、Ta~Tc間がヌルっと動かせます。
これも触ると意味が分かります。
ここからは修理屋目線での話をします。
まず、ネックレシーバーについて。
ヴィンテージサックスでは採用されていたりした形状ですが、やっとやってくれたか、という感じです。全方位でネックレシーバーをつかむので、将来的にレシーバーの片減りがない状態で快適なジョイントをずっと維持できそうです。
また、主列F-F#の開き止めバランス調整機構、ヤナギサワの特許の構造であったと思いますが、大変優れた構造なので、使用許可を貰って採用したのでしょうか?ここは不明ですが、何せこれがあると無いとで、調整のクオリティがかなり変わるんで、これは有難いです。
そんなこんなで、新機種シュプレームのレビューでした。
売れるまでは展示してますので、是非ご来店下さい。😄
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