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こんなこともしてました。 ~小ネタ集~

今回は、あまり大きなテーマではなく、”やってみた”的な感じで、お送りします。
通常だとあきらめてしまいがちな修理の内容ですが、そこをあきらめずにやってみるとどうにかなる。
そんな内容です。

まず1発目は古いバスクラ(クランポンR26)の上管G♯キイですが、レバーの羽が折れて、しかもパーツ自体も紛失してしまっております。
当然メーカーでパーツ取り寄せなんてできるわけがないので、どうにか作るしかありません。


折れていた部分の根っこのところを整形し直して、洋白板(キイの材質として使われている金属の板。入手困難(。-`ω´-))を溶接します。
これが、なかなか角度とか難しいもんなんです。
20140510_184830.jpg

それをヤスリなんかで整形していって、キイの形を作ります。元の形を想像しながら作るので、設計図なんてありません。
形ができたら、磨いて仕上げます。
写真は磨きあがりの姿で、これからメッキに出して組み込んだら完了です。
20140512_134530.jpg

続いてはビンテージのキングのトランペットです。依頼内容は3rdトリガーが無くなっているのでパーツをつけてほしいという依頼だったのですが、輸入元に問い合わせても、当然そんな古い時代のパーツなんてありませんというお返事。。。
まあ、想定の範囲です。トリガーとそれを固定するネジを自作するしかありません。

トリガーはヤ○ハのパーツを取り寄せて、この楽器の台に合うように、形状を作り変えます。これでトリガーが可動式になりました。
また、トリガー固定のネジは真鍮丸棒を削って製作します。ネジのピッチはアメリカのインチサイズの規格なので、ネジ切りの時の旋盤の歯車選択が難しかったなーという記憶があります。
もっと機械の使い方を慣れていかないといけませんな (。-`ω´-)ンー
20140724_184552.jpg

組んでみるとこんな感じです。思ったよりも普通な感じにできました。
あとは磨いて、メッキ屋さんにニッケルメッキをかけてもらい、完成です。
20140724_184619.jpg

ちょっとしたことですが、部品が供給できなくなると、修理が困難になることが多々あります。
でも当工房では、どうにもならないことは、どうにもできませんが、どうにかなることは、どうにかします。(どういうことだ( ゚Д゚)ゴルァ!!)
ぜひあきらめずにお問い合わせください。
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サックスネック延長大作戦

またまた更新をサボっておりました。
気が付いたら、この作業をしていたのは8月なのに、アップしているのは10月、背中にストーブを背負いながらの書き込みという事態になっております・・・・・
ネタはあるんですが、、、、もう少し更新を頑張ります。゚(PД`q。)゚。

さて、今回はアルトサックスのネックの修正です。
ご依頼のお客様は、クランポンのS1を長年使われてきたのですが、どうしてもピッチが高くてコントロールしきれないので、ネックを1センチほど長くできないか(*゚Д゚) ?との依頼を頂きました。

ネックを長くするといっても、引っ張って伸ばすわけにもいかないので、継管を製作して、ハンダ付けして、延長する作戦をとりました。
その他に、キイの部分メッキとネックのゴールドプレートも一緒に依頼があったので、そちらも同時に作業を進めます。

まずは、ラッカーの剥離からスタートです。


そして、機械を使って、真鍮棒を正確に削っていきます。
特にネック先端に差し込む部分と、外径の部分で段差ができないように精度よく作ることが大事になってきます。
20140819_195215.jpg

こんな感じに仕上がりました。
差し込んでみたら、寸法通りピッタリです。これで部品はハンダ付けします。
20140819_202645.jpg
20140819_202703.jpg
20140819_202734.jpg

あとは、キイやネックを磨いてメッキに出荷です。
キイはこの時にキズや表面の荒れなどを修正します。
20140828_091022.jpg

そして、メッキが帰ってきました。
ネックもいい感じに部品と一体化しています。
あとはタンポ、キイコルクなどを取り付けていって、組み込み・調整をして完成です。
20140903_142351.jpg
20140903_142413.jpg

highキイとOctキイのメッキ上がりの写真です。実物はもう少し色の違いが感じられます。
テッカテカの仕上がりです。
20140903_173208.jpg

右手キイ裏のキイガードです。
ちなみに、さっきのキイと、このキイガードは、ゴールドプレートの下地にニッケルメッキを仕込んで、耐久性を上げています。
20140903_173234.jpg

ネックの完成写真です。
キズも取れて新品同様になりました。
20140903_173140.jpg
20140903_173126.jpg

この修正で特に中音域でのピッチの安定感が増しました。マウスピースの入りしろも、いいところになりました。

こうした修正は、吹き手の方との入念な確認が必要となりますので、遠方の方でもご来店をお願いすることになります。
いわゆる改造の部類に入る修理なので、こうした類の修理・調整をご希望の方は、是非ご予約の上ご来店をお願い致します。
プロフィール

klangbrass

Author:klangbrass
管楽器修理工房Klangへようこそ!
当方は秋田県秋田市で管楽器修理工房をしております。
難しいと思われていたキイの再生などが得意です。
金管・木管問わず修理を受け付けていますのでご連絡ください。
打楽器修理(ティンパニ修理等)も致しております。

HPアドレスhttps://www.klangbrass.net
下記のリンクの欄からご覧ください。
工房の場所や情報、また中古楽器情報も掲載しています。

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