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クラング 春の復活祭り ~パーツがなくても諦めるな!~

少し前の仕事ですが、ここでご紹介いたします。

このチューバ、某吹奏楽名門高校の備品のミラフォンですが、この写真のように指掛けがなく、
演奏上大変不便な状態になっておりました。
おそらく、パーツが無いため、修理をあきらめてしまっていたのでないかと拝察いたします。

そのほかにベルがまっすぐ立たない、写真にあるように2nd抜差しのフックもない、ロータリーが全部動かない、
などなどの理由で、ずっと使われずに楽器倉庫に鎮座しておりました。

今回思い切って復活させることになり、その作業を当方にお任せ頂くことになりました。
作業のハイライトの、指掛け復活作戦をご覧いただきたいと思います。


まずはハンダ付されている台座をひっぺがして、同じ形に成形します。
ちょうどよく洋白(銅+ニッケルの合金 ¥500玉の材料)の板があったので、同じように作れます。
20150327_110918.jpg
しかし思い切りよく壊れていました。指掛けのベースが根元からボッキリ折れて無くなっています。
パーツが無いので、作るしかありません(*´-д-)フゥ-3

そんなわけで、金属棒を削って、整形します。
20150327_113711.jpg

穴掘ってネジ切って、ロウ付けしてベース完成です。それっぽくなってきましたよ(d゚ω゚d)♪
20150327_154853.jpg

リングつけるとこんな感じです↓ ここで台座のRを管体のRと合わせて整形します
20150327_155113.jpg

あとは管体に戻してハンダ付けして、出来上がりです★(o゚∀`从'∀゚o)★
最初の写真で無くなっていた、2nd抜差しのリングも交換して復活です。
20150330_115003.jpg
これでこの楽器も、現場復帰ができるようになりました。

輸入楽器は場所によっては、部品調達が困難なことはままあります。
でも、当方修理屋なので、できることは可能な限りやってみます。
今回のようなことがあったとしても、写真の通りちゃんと直ります。
諦めずにまずはお問い合わせください。

ではまた(^^)/~~~
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こんなこともやってます。 ~チューバ指掛け製作編~

結構以前の仕事ですが、こんな作業の依頼が入ったのでご紹介いたします。

ご依頼のお客様はベッソンのフロントピストンのチューバをお持ちだったのですが、
このチューバ、親指の指掛けがついておらず、右手の構えが安定せずに困っておられたそうです。
そのため、今回指掛けの作成依頼を頂きました。

さて、指掛けそのものは市販のパーツがあるので、こちらは手間いらずなのですが、肝心なのは指掛けを取り付ける台が市販されていないので(当然ですが)、ここは当方で製作となります。

真鍮の丸棒を削り出し、ネジを切って、取り付ける管に合わせて土台のRを作ります。
土台は真鍮板を切って作ります。
20140709_170623.jpg

んで、台と板をロウ付けして、磨いて、こんな感じになります。
ここでお客さんに台座取付位置を決定してもらい、台座はメッキに旅立ちます。
20140709_184147.jpg

メッキが戻ってきて、管の指定された場所にハンダ付けして完了です。
こんな仕上がりになりました。
20140723_140826.jpg

リングをつけるとこんな感じです。
20140723_141204.jpg

リングをつけてのアップです。
初めから指掛けが付いていた楽器だったかのような、普通の仕上がりになりました。
お客様にも大変ご満足いただけて、こちらとしても嬉しい限りです。ヾ(*´∀`*)ノ♪
20140723_141215.jpg

今回の仕事はいわゆる改造の部類にはいるものかと思いますが、こうした意味のある改造は歓迎しております。
(意味のない装飾などの取付はあまりお勧めしておりません。)
機能性の向上などでご相談がある場合は、是非ご来店下さい。
今回のように、なにかお役に立てることがあるかもしれません。

ではまた。(´Д`)o尸~

ベル折れ修正

ここ数日とんでもない雪の降りかたになって、秋田をはなれて約10年間していなかった除雪作業に朝・昼と勤しんでおります。
ご近所さんの話では、秋田市内でここまで降るのは稀だったとのこと。あと数年で初老を迎える、運動不足の我が身にとってはけっこうきつい作業でしたが、この冬は運動不足を解消する絶好の機会ととらえて、どこまでも前向きに考えていこうと思っています。
ところで、当工房にチューバのベルフチ折れ修理が入ってまいりました。たまには金管楽器の修理も入ってきます。
このような感じになってしまっていて、楽器を立てていてもグラつく状態となっているため、そのままにしておくと倒れて二次的な被害も発生するおそれがあるため、早めの修理をお勧めします。
NEC_0141.jpg

このような修理をする場合はチューバを担ぎ上げて、ベル部分にローラーをかけたり、芯金にあてがってハンマーを当てたりするのですが、特にハンマーを当てる作業が大変で、ヘコを修正する一点だけをミリ単位でベルを担いだままキープしなければいけないという状態にになります。繊細さにプラスして体力も必要とされる作業で、普段の修理とはまた違った技術が要求されます。

NEC_0145.jpg
これで修理が完了しました。ベルの折れが解消してしっかりと楽器が立つようになり安心・安全となりました。
またベルのフチ折れが直ると、音の響きにも大きく影響し、ベルが響きやすくなります。

当工房では、チューバはベルがカーブするくらいのところまでは修正できる設備がございます。
ベル部分が大きく凹んだ際には当工房で対処できるかと思いますので、ぜひご相談ください。
プロフィール

klangbrass

Author:klangbrass
管楽器修理工房Klangへようこそ!
当方は秋田県秋田市で管楽器修理工房をしております。
難しいと思われていたキイの再生などが得意です。
金管・木管問わず修理を受け付けていますのでご連絡ください。
打楽器修理(ティンパニ修理等)も致しております。

HPアドレスhttps://www.klangbrass.net
下記のリンクの欄からご覧ください。
工房の場所や情報、また中古楽器情報も掲載しています。

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