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いよいよ来ました! 大人のシャンパン オーボエ編  ~上州よりの使者~

夏から秋にかけて、とてもメッキ再生のお仕事が多く、今現在も再生関係のご依頼を全国各地から頂いております。
このような何の地位も名声もない修理屋に、これほど色々なところからご依頼を頂けるのは、大変有難いです。

さて、これも数カ月前のお仕事になりますが、この度のご依頼ははるばる群馬から。
自分も長いこと群馬の職場でお世話になっていましたが、そこにいたときに知りえなかったお客様と、こうしてネットというものを通じてやり取りをして、そして遠く秋田というところまでご依頼を頂くということに、時代の変化を感じてしまったり致します。

今回の修理品は、マリゴ901。
言わずと知れた、オーボエのド定番です。
過去にもマリゴのオーボエは、こんな修理をしたりしております。
http://klangbrass.blog.fc2.com/blog-entry-52.html
http://klangbrass.blog.fc2.com/blog-entry-53.html
http://klangbrass.blog.fc2.com/blog-entry-54.html

今回の修理では、長年の使用によるキイの腐食の再生と、うちのクラリネットの記事をみて頂いてこれにしようと決めて頂いた、
シャンパンゴールドのメッキへの色の変更が依頼内容です。

当然ながら、この修理は全タンポ交換のオーバーホールが前提となります。
いつものことながら、気合が入ります。
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ご覧の通りで、結構気合の入った状態です。
ここからどのように変化していくか、順を追っていきましょう。

まずは全部分解です。
この時に今後修正していく部分のアタリをつけていきながら分解していきます。
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そして、全体のメッキの痛みも激しかったので、銀メッキの剥離をします。
下請け業者さんから、メッキが戻ってきた姿です。
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この状態でも面の荒れ方が大きいのが良くわかります。
後程修正です。
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さて、分かりやすいキイの再生を、ご覧に入れます。
面ガタが大きかった、F#のキイですね。
最初はこんな状態です。
これを。。。。。。
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こうして。。。。。。
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こうなります。
途中作業の写真を写せなくて端折ったところはありますが、まあ、こんな感じでキレイになっていきます。
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んで、全てのキイが綺麗になったら、晴れてメッキへと旅立ちます。
戻ってきたときのキイポストは全てこんな風に順番に鈴なりになっております。
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これを1個1個組んで行って、管体の方を完成させます。
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そして、キイを仮組みします。
この時点で組み付け具合と、キイのストレスチェックをします。
まだバネとタンポは入っていません。
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バネを長さで切って、加工して、、、、、
IMG_20170810_175855.jpg

バネを組んでいきます。
オーボエはクラリネットなどに比べてバネの数も多いです。
ちなみに夜中にこのバネ打ちの作業をしていたら、カミさんから「寝れないんじゃ( ゚Д゚)ゴルァ!!」と御叱りを受けました。
奥様は神様なので、この日はおとなしく作業をやめました。'`ィ(´∀`∩
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そうそう、面荒れが大きかった右手E♭キイもこの通り綺麗になりましたよイェ──ヽ( ゚Д゚)人(゚Д゚ )ノ──ィ
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あとはただのオーバーホールです。
タンポ調整して、バランスとって、完成です。

ここからは綺麗になった写真をご覧ください。
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同じ楽器なのにこうしてお肌を整えてメイクをしてあげると、まったく違う表情を見せてくれます。
木管楽器のメッキ修理はどこか女性的なものを感じてしまいます(〃▽〃)ポッ
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完成して発送致しました。
大仕事でやや大変でしたが、完成の形を見て報われた感じがしました。

ちなみに今回シャンパンゴールドで仕上げましたが、過去に24Kゴールドプレートで仕上げたこともあります。
この時の楽器はラウビンでした。
参考にラウビンの24Kゴールド仕上げも写真を載せておきます。
IMG_0050.jpg
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これまたゴージャスでいいですね(^▽^*)
仕上げにはお好みがいろいろあると思いますが、このようにシャンパン・24K、また、ピンクやグリーン、通常のシルバーから黒光りまで、様々な仕上げをご提供出来ます。
最近ではクラリネットにピンクのポスト・リングとキイのシャンパンというコンビもやりました。

金額さえ許されれば、プラチナという仕上げも変化が無く綺麗な仕上がりをずっと保てるのでお勧めです。
音はとっても重厚になりそうですが(´▽`*)

そんなことで、今回はオーボエ修理シャンパンゴールド編をお送りしました。

また新しい記事を作ったら、ご提供致します。


ではまた(^^)/~~~
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オーボエ復活大作戦 その3 完成編

完成編を作るまで、随分ブランクが開いてしまいました。
ようやく完成した姿を御覧頂けます。

復活具合がわかりやすいように、なるべくアップで写しました。
是非御覧下さい。
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下管のセクションです。
指が触れるところは、だいぶ溶けていました。形状の回復に苦労した部分です。
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大きいタンポはレザーパッドを採用しました。耐久性が大きく向上します。
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こうして全体を見ると、かなり形状が復帰したことが実感できます。
大きな部分より、小さくて細かなキイの形状の回復のほうが大変だったのを思い出します。
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最後にケースに入れて、完了です。
このオーボエ修理では、約2ヶ月程なんだかんだでかかりました。
毎度この手のメッキ修理の時に書いていることですが、メッキをかけるのは、メッキ屋さんが頑張るので、当方では難しいことはありません。
大変なのは、メッキ前の形状の復帰です。そこが、こうした修理のやりがいでもあるところです。

これと同じような内容のバスクラ修理もありましたが、そちらもまた記事を作ります。

ではまた(^o^)/~~~

オーボエ復活大作戦 その2

メッキが完了して、キイとポストが戻ってきました。
今回の修理では、ポスト関係はピンクゴールドに、キイはシルバーの仕上げとなりました。
再生したキイも、最後にメッキがかかった状態になるまで、本当の意味での善し悪しは判断が難しいものです。
今回はうまくいきましたが、もしもうまくいっていない場合は、ここから不良部分の修正をして、もう一度メッキをします。
長年の勘というか、判断力が、下地の段階の面の仕上がりを見極める上で、大事になってきます。

20140222_132604.jpg

キイの大きな面の荒れが修正されて、新品のような感じになりました。
この辺は、特に難儀をした部分です。
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下管のリングキイが見えますが、ここも荒れが大きいところでした。今回の修正では、削って磨いてだけで、綺麗になりました。
症状によって、様々な修正をしていきます。
20140222_132709.jpg

いよいよポストを組んでいきます。この辺まで来ると、割と完成までは一気にいけたりします。
ポストを組んだら、針バネを入れていきます。
20140224_100937.jpg

このように仮組をして、キイの動きを確認していきます。この時に針バネの長さも合わせていきます。
20140224_130022.jpg

タンポを入れていく作業は、写真をとっていなかったのですが、地味な作業なので、まあいいでしょう。(・∀・)
次の記事で、完成の姿をアップ致します。
また良かったら、見て下さい。
それでは(^o^)/~~~

オーボエ復活大作戦 その1

約2ヶ月程更新を放置しておりました(;・д・)
様々なことをやってはいたのですが、記事をまとめることが出来ずにいて、ようやく作る事ができそうです。

その間、何をやっていたのかということなのですが、当方ではオーバーホール祭りのような状態でした。
そのうちの一つ、オーボエの再生の過程を、今回御紹介して参ります。

さて、このオーボエは、とある高校の所有の楽器なのですが、キイのサビが発生したりして長い間調整もできず、またキイの状態もかなり侵食が進んでいて、いわゆる寿命として楽器庫の奥で眠っておりました。

今回再生の依頼があって修理した訳ですが、まー大変でした(・・;)
状態をご覧ください。
20140107_102508.jpg
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全体的に、キイの傷みが進んでおりますが、特に上の写真の上管3連リングキイが、なかなかの状態でした。

タンポを外して、下準備です。ネジはサビがひどかったので、全交換です。
20140107_102611.jpg


キイの荒れがひどかったところを、金属板と銀ロウを使って盛り、削って仕上げていきます。
左から順に仕上がり具合を並べてみました。こんな感じに仕上がっていくのがわかると思います。
20140206_174916.jpg

キイをアップしてみました。
初めの状態と比べると、元の形を取り戻したことがお分かりいただけるかと思います。
20140215_105523.jpg


色々ありましたが、取りあえずキイの再生は完了しました。
磨きを終えた姿です。
20140215_105343.jpg
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次回の記事で、メッキから戻った姿をご覧頂けるようにしようと考えております。
また次の記事も是非見て下さいまし。

それでは(^o^)/~~~

オーボエオーバーホール 完成

いよいよキイにタンポやキイコルクなどを取り付けて、各部の調整を施し、オーボエのオーバーホールが全て完了しました。こうしたオーバーホールをする場合、交換するタンポに負担がかからないようにするためにキイに修正を施すのですが、ここが調整の一番のキモになります。
オーバーホールなどの場合、実際の作業の時間はタンポ交換に費やす部分というのはさほど多くはありません。(というと少し語弊があるか?)しかしそれをするとしないとでは後々の調整の持ちに差が出てきますし、また新品の楽器の状態で前述の調整がされていることはほとんどないように感じられます。
そのために、タンポ交換をする際には、単純に消耗部品を入れ替えるだけでは真のいい状態にはなかなかならないということを、ここをご覧になっている方にご理解頂きたいと思います。

さて、前置きが長くなりましたが、完成した写真をご覧いただきましょう。こちら↓
NEC_0102.jpg
少し伝わりにくいですが、低音側のパッドは革製のものを使用しています。↑


NEC_0103.jpg
以前の記事でも書きましたが、ポストはピンクゴールドメッキを採用しています。
NEC_0104.jpg
また筆者の手が映ってしまいました。スマホのカメラを使っています。
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せっかくなのでケースも新しくしました。まるで新品みたいです。
NEC_0107.jpg


すでにお客さんのところには納品済みですが、大変喜んで頂けました。
こうした作業はクラリネットでも同様のことができます(もちろん他の木管楽器でも)ので、そろそろしっかりした修理をしたいとお考えの方は、ぜひ当工房までご相談ください。

オーボエオーバーホール その4

キイとポストが、メッキ屋さんから戻ってきました。
キイはシルバーに、ポストはピンクゴールドに仕上げております。
NEC_0091.jpg


キイもメッキがかかるとまるで新品のようです。溶けてガサガサになっていたりしたキイたちも綺麗に再生されました。


NEC_0092 (2)
NEC_0093.jpg

ポストのピンクゴールドをアップで見ます

NEC_0098.jpg

このポストをピンクゴールドにするということは、見た目の高級感ももちろんですが、後々発生してくるサビの発生を軽減し、耐久性を上げる意味合いもあります。(金なので腐食に強い)
木管楽器のオーバーホールをお考えの方は特にお勧めしたい部分です。もちろんキイ全ての金メッキも可能です。
予算が許せばそちらのほうがよりお勧めです。

次にポストを管体に仮組みしてみました。ピンクと管体の黒が、いいコントラストです。
NEC_0093 (2)
NEC_0096 (2)
NEC_0097.jpg

ベルだけはキイも組んでみました。最終の仕上がりイメージが何となくつかめますでしょうか?
(キイに指が映り込みました。失礼! m--m)

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ここからいよいよタンポとバネの取り付け、調整に入っていきます。このように時間も手間も金額も(!?)かかっていますが、オーバーホールが高いということの意味がここまで見て頂いた方々にはご理解いただけたかと思います。しかし新たに買い替えることを考えれば、はるかに安上がりですし、音が出にくいのは、楽器個体の当たりはずれよりも調整による部分や故障が原因ということがほとんどです。
また、オーバーホールによって通常にはない仕様の楽器を作ることも、ご覧のとおり可能ですので、古くなって買い替えをお考えの方は、選択肢の一つとしてオーバーホールということもアリではないでしょうか?

さて、次回は組み立てて最終の仕上げです。組み上げた仕上がりの形をご覧いただきます。またご興味がありましたらご覧ください。

オーボエオーバーホール その3

キイの加工と磨きを施しました。全体の写真です。
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アップでご覧いただきましょう こちら↓
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リングの溶けた部分を、金属を盛って補修しています ↑
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こちらもガサガサ状態のキイを加工して磨いております ↑
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溶けてボコボコのキイでした。面が復活しています。 ↑

以前の記事でも書きましたが、メッキはただかければきれいになるというものではありません。
面をきれいに整えてその上でメッキをかけることで、メッキの密着も良く仕上がりも綺麗になります。
また、面を出すのもただ削るだけではゴツゴツした面になるので、様々なディスクと研磨剤を使い分け、仕上がりを予測しながら形を整えていく必要があります。これは経験と勘を必要とする作業ですが、当工房の得意とする分野でもあります。

本日メッキ屋さんへとキイとポストたちが旅立ちました。今回のメッキにはオーボエのキイ以外にも一緒に出荷している品々があります。それについてはまた後日記事を載せていこうと思います。

また、木部の欠けの部分も修正ができました。
NEC_0088.jpg
欠けている木を埋めて補修しています。この写真で伝わるでしょうか???

またこの修理の様子はメッキが帰ってきてからお知らせいたします。 

オーボエオーバーホール その2

再メッキをするキイの磨きと成形の前処理として、メッキの剥離をしていました。
これからキイの成形と磨きに入るのですが、ここからが大変な作業です。
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写真では分かりにくいですが、これでキイが生地の状態になっています。
ここからキイを磨いて仕上げていくのですが、メッキというものはただかければきれいになるというものではありません。下地の状態が悪ければ、その状態がモロに浮き出てきてしまいます。そのため下地をきれいに成形したり、鏡面に加工をしなければいけません。
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ここから欠けているところや溶けた部分を修正していきます。
今後どのように変化したか、このブログでまたお知らせいたします。興味のあるかたはまたご覧ください。

オーボエオーバーホール

この度、とある団体様からオーボエの修理品をお預かりしました。
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写真を拡大すると、キイの表面などがかなり溶けてしまっています。
古い楽器ではこうした症状はよくあります。
NEC_0056.jpg
NEC_0058.jpg
NEC_0060.jpg

まずは全て分解して、メッキの下処理から始めます。キイとポストを外すと、こんな姿になりました。
NEC_0075.jpg
また、ベルの端も欠けてしまっているので、こちらも修正していきます。
こんな感じに欠けています。
NEC_0072.jpg
こうした木部の欠けも補修していきます。

キイの下処理と木部の欠けの補修の様子は、またこちらでお知らせいたします。
次回の記事をご興味のある方は是非ご覧ください。
プロフィール

klangbrass

Author:klangbrass
管楽器修理工房Klangへようこそ!
当方は秋田県秋田市で管楽器修理工房をしております。
難しいと思われていたキイの再生などが得意です。
金管・木管問わず修理を受け付けていますのでご連絡ください。
打楽器修理(ティンパニ修理等)も致しております。

HPアドレスhttps://www.klangbrass.net
下記のリンクの欄からご覧ください。
工房の場所や情報、また中古楽器情報も掲載しています。

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