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トランペット再生 ノーマルですが、それもまた良し。

いろいろなことに忙殺されて、気が付けば1年以上ブログを放置しておりました。

スイマセン、| 柱 |ヽ(-´ω`-。)反省しております。

でもこうしてちゃんと生きております。
仕事も頑張っております。

さて、これもいつやったか覚えてないくらい前の修理ですが、せっかく写真を撮っているので記事にいたします。

今回の楽器はBachの180ML/37SPストラドです。
依頼人の方が中学校からご使用だった個体ですが、約30年近く使用されてきてそれなりに全体にくたびれもありつつ、
でもいろいろ思い入れもあるためしっかり直したいと、この度フルオーバーホールのご依頼を頂きました。
ビフォーの状態です。👇

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なかなかに全体にメッキ剥がれやヘコも目立ちます。
ベルのところは擦れて管も薄くなっていました。
ここは当金で修正します。その方が今後の使用も考えると長持ちです。


まずは全部を分解し、酸洗浄で汚れを徹底的に落とし、各部のヘコ修正、そして磨き入れをしていきます。
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んで、磨き終わるとこんな感じです。
毎回言ってますが、再メッキは下地作りが全てです。そこが決まれば仕上がりがだいぶ良くなります。
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あとはメッキに出して、帰って来たのを調整して完成です。
今回は今後のことも考えて、耐久性重視でメッキを倍掛けしました。
これでこの先の30年も頑張ってくれるはず。(´▽`*)
では完成写真をご覧ください。
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当金のところもメッキがのればそういう仕様だったように見えてくるから不思議なもんです。
でもキレイに仕上がり、お客さんにも喜んでいただけました。

しっかりしたブランドの楽器は、やはり寿命が長いです。
このモデルも発表されてずいぶん経ちますが、ロングセラーのモデルということは、やはり変わらない良さというものもあるかと思います。

ご依頼のお客様も、またこの楽器で楽しい管楽器ライフを歩んで頂きたいと思います。

では次の更新はいつになるのか!?
お楽しみに(´▽`*)

ではまた(@^^)/~~~
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スライディングベルで遊んでみよう! これがホントの大人の玩具(笑)

本日秋田は本格的に雪が降り始めました。
そんな中、記事にするネタは、夏真っ盛りにやった修理の記録。

季節も何も関係なくなっておりますが、さっそく記憶をたどって記事を書きますo(`・д・´)o

お客様は月1~2回のペースでご来店されるお得意様。
今回の改造のベースの楽器は、ずっと眠っていたヤマハの8335HSです。ゼノのベースとなったモデルでしょうか?
つくりのしっかりしたモデルで重厚な音が魅力的な楽器です。

この度ヤマハのMLのレッドブラスラッカーベルをオークションにて入手し、この楽器にベルを付け替えて遊べるようにしたい(*>∀<)!
とのご要望を賜り、元のベルと赤ベルとを付け替えられるように改造するというミッションを遂行することになりました。
必要なパーツを仕入れて、いざ実行です!!

まずはベルを外して管体を洗浄します。
ちなみに、今回はメッキ無しのオーバーホール作業も混みでやらせてもらっています。
(キャップ類だけは、メッキを一部分だけ変更するというオーダーもありました。)






スライディングのパーツをつけられるように、寸法を測ってカットします。
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こんな感じに組付けます。
まずは元のベル。
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続いて赤ベルのほう。
ラッカーなんで、慎重に、コゲないように・・・
うまくいきました。(・∀・)ウン!!
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ここも綺麗にできましたね。ε-(´∀`*)ホッ
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さて、このままではマウスパイプに支柱がないので、強化を図るためにマウスパイプ用の支柱をワンオフで制作します。
こんな感じです。
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寸法ピッタリです!!
よし。これで仕上げます。
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磨き上げました。
これで支柱はシルバーに、キャップ類はピンクGPにするためメッキ屋さんへと旅立ちます。
ブーン(((⊂( ・ω・)⊃
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あとはメッキが戻ってきたら、半田でつけて細かい部分を仕上げなおして完成です!(*'∀'人)ワォ☆
消耗部品もすべて入れ替えて、オーバーホールも完了です。
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思った以上に違和感なく仕上がりました。
太い支柱なんで、強度もバッチリですv(。・ω・。)ィェィ♪






ということで、完成写真です。
どうぞご覧ください♪(っ'ω')っ))
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この修理が終わってから、ずっと眠っていた楽器がいよいよ日の目を見ることとなりました。
それどころか、あまりに吹いてて楽しい楽器になったそうで、このお客様の数あるラッパコレクションの中で、
ビックバンドなどの使用でメインを張る楽器に生まれ変わりました!

支柱の位置などが変わったこともあってか、オリジナルのベルをつけても、以前の楽器と別物になって、鳴る鳴る(^^♪とお悦びでした。

新しい魅力を再発見されて、復活を果たした楽器。
こういうのはホント修理屋冥利に尽きますね(^Д^)

ご依頼ありがとうございますm(_ _)m



次もまた違ったネタをご覧に入れたいと思います。

ではまた(*´∀`*)ノ″バイバイ

中古トランペット YTR8335HS Klangスペシャル仕様のご案内 ヽ( ゚Д゚)人(゚Д゚ )ノ

とうとう作りました。
1990年代の名器、ヤマハYTR8335HSのKlangオリジナルチューントランペットいよいよ販売体制整いました。

見た目にはパーツがピンクゴールドのオサレなつくりとなっていますが、それ以外にいろいろと仕掛けをしております。
主管とベル支柱に独特の加工をしており、抜群のベルの響きやすさと、振動ロスの少ない加工により、レーザービームのようなアグレッシッブな音の遠達性と、弱音でのコントロール性が魅力です。
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組み上げ前の、メッキ上がり直後の写真です。
ここからピストンやキャップ類の修正をしていきます。

そのまま組み立てたら大丈夫なんじゃね(*゚Д゚) ? と思ったあなた!m9(゜Д゜)
当方メッキは全て外注で、装飾関係に国内最高峰の技術を持つメッキ工場に依頼して施工してもらっております。
他の工業系のメッキよりも、かなり厚めのメッキをしてもらえるので、耐久性はバツグンです。
しかしながら、ケーシングのところや、ネジ部分など、マスキングができない部分は、メッキが入り込みます。
すると、ネジもピストンも入らない状態になっております!!
なので、摺合せなどの加工をしながら、精度よく仕上げていく調整が必須となるのです。

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んで、組みあがった状態です。美しい。。。(*´д`*)ハァハァ・・

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指貝は新品を採用しました。フェルトはもちろんKlangフェルトです。コロコロタッチになりました。

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ウォーターキイコルクには人工コルクを採用し、耐久性・密閉性を高めております。
ネジ・キイもピンクゴールドで耐久性を高めております。

価格はなんと¥183,000(税抜)です。
これこそまさに、中古でなければ手に入れられない1本です。手間の割には安いんでないかと思っております。
当店トランペットの中古品は人気が高く、特にこうした再生トランペットは売れるまでの足が速いです。
是非この機会に状態のいい中古品をお探しの方は、ご検討下さい。
もちろん試奏も可能ですので、ご予約の上ご来店下さい。

ではまた(^^)/~~~

コルネット再生 ~魅惑の2トーンカラー編~

またサボリました。久々の更新です。

今回はコルネットの再生記事をお届けします。
木管の修理が多い当工房ですが、たまにこんな金管修理もやってきます。

当工房のお得意様の所有の楽器で、ヤマハのYCR6335という海外モデルで、抜差し管などの仕様が違うちょっと珍しいモデルです。(ちなみに国内仕様はYCR6330というモデル)
アメリカのサイトで入手した楽器で、そのまま当工房に持ち込んで頂き、シルバー+ピンクの2トーンにしてほしいとのご要望でした。

入庫した時はゴールドプレートが施されておりましたが、下地の具合がよくないことから、ある程度使用されてから後掛けでゴールドプレートをした様子です。この下地もきれいに整えないといけません。

また、ベルの支柱の下などに大きなヘコがあったりしたため、ベルは分解して再生していきます。
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ベルはまずヘコの修正からスタートです。変形した部分をハンマーとローラーで、トントンコロコロ・・・・
地味です (*´-д-)フゥ-3
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次に、ハンダ修正の跡があった抜差し管の再修理です。
抜差しの並行などがあまりきちんとした状態ではなくなっていたので、ここもハンダ分解をして、きちんと並行を取り戻します。
これで抜差しがスムーズになりました。(d゚ω゚d)♪
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さて、いよいよ磨きに入ります。
本体・ベル・パーツと、しっかり磨いていきます。
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この磨きの作業はやる程に奥が深いもので、使う布の大きさ、厚み、種類、使う研磨剤、また機械の回転数などが深く絡んでいて、それにより作業効率・仕上がりが大幅に変わってきます。

いまやっている作業方法が、正解かと思ってやっていますが、もう何か月か何年かしたら、もっといいやり方が見つかるかもしれません。また、そうしたものを見つけた時の喜びも大きいです。
これだから、この仕事辞められないんです。


さて、これで磨きが完了し、ベルと本体の装着も完了しました。
ここまでくれば、メッキへと出荷が可能になります。
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ベルの支柱下のヘコもすっかり綺麗になりました(∩´∀`)∩♪
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ようやくメッキが戻ってきました。
パーツはピンクゴールド、本体はシルバープレートです。
組み上げ前の写真です。横に撮ったはずなんですが、縦に写真がアップされてしまいます。
そこはご容赦下さい。ではどうぞ↓
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パーツを組んで、ピストンの調整をして完成です。
色のコントラストが良いですね Σd(゚∀゚d)イカス!
また、指が触れる部分の、サビなどによる変化が発生しにくいのもこの仕様にする大きな意味でもあります。
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今回ピストン軸の仕様もピンクにしたいとのことで、ここはBuzzのブラスステムを採用しました。
オリジナルのアルミステムではメッキが乗りませんので、サウンドの変化とルックスにこだわる方は、ここの部分の変更もおすすめします。

今回のような修理をご希望の方は、金額も大きくかかりますが、自分だけの一本を作ることが可能になります。
特に、新品の楽器をゴールドなどに作り変えるのは比較的楽にできます。

このような仕様の楽器を作りたい方は、是非ご相談下さい。
お問い合わせは、メールtomo09010667095@yahoo.co.jpか電話018-839-4232までご連絡下さい。
また、ご来店希望の方は、こちらを参照してください。

また、頑張って更新いたします。
ではまた(^^)/~~~


プロフィール

klangbrass

Author:klangbrass
管楽器専門店・修理工房Klangへようこそ!
当方は秋田県秋田市で管楽器修理工房をしております。
難しいと思われていたキイの再生などが得意です。
金管・木管問わず修理を受け付けていますのでご連絡ください。
打楽器修理(ティンパニ修理等)も致しております。

HPアドレスhttps://www.klangbrass.net
下記のリンクの欄からご覧ください。
工房の場所や情報、また中古楽器情報も掲載しています。

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