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こんなオサレなクラリネットは如何でしょう(o'ω'o)? ~大人のシャンパンゴールド編~

皆様、新年度を迎え、いかがお過ごしでしょうか?
Klangも皆様から支えられ、5年目の春を迎えております。

最近ブログの更新もめっきり減ってしまい、「ホントにここは仕事してんのか( ゚Д゚)ゴルァ!!」とのご批判もありそうですが、
ちゃんと仕事はしています。ただ、ご報告が遅いだけです_| ̄|○

そんなわけで、こちらの仕事も随分前のお仕事ですが、春らしく景気の良い記事にしたくて、こちらの修理を記事にすることにしました。

楽器はクランポンE13。
お客様が学生の頃に買っていただいた思い入れのある品で、これからも大事に使っていきたいと、メッキ再施工の依頼を受けました。
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近くに寄った写真だと、そこそこ各部にメッキの疲れが見えます。
ただ、ひどくくたびれる前に持ってきていただいたので、金属の加工は大幅にしなくても大丈夫そうです。
どんな仕様にするか、当方にある中古マウスピースのメッキを参考に、いろいろと検討した結果、お客様が一番気に入られたのが『シャンパンゴールド』です。

どんな色かは後で記事に写真で出てきますが、写真でもなかなか伝わりにくい色です。
言葉で説明が難しいですが、
・24Kゴールドよりも淡い色
・遠目では主張が少な目の色
・でも近くで見ると、(*'∀'人)ワォ☆シャレオツー!

白のスパークリングワインに似た色からこういう名称で呼ばれていますが、とにかく大人の色香漂う逸品です。

そんなわけで、お話もまとまり、有難く仕事を進める運びと相成りました。

早速分解です。
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分解が終わったら、下地をしっかりと作るため、くたびれているメッキを剥離します。
剥離から帰ってきた姿です。
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一個一個丁寧に磨き上げをしていきます。
金属の形状修正が必要な場合、そちらもしていきます。
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こうしてキイの下地作りが出来たら、初めてメッキに出します。

これも何度か記事の中で書いていますが、汚い状態でもメッキを掛ければ綺麗になると勘違いされている方時々もいらっしゃるので、説明致しますが、メッキを掛ける上で一番大事になるのが、この下地作りです。
荒れてボコボコになった下地のままメッキを掛ければ、そのままボコボコが浮き上がって目も当てられません。

実際今でも気をつけて下地を作ってメッキに出しても、下地の不良がメッキが終わって帰ってくると露わになって目だってしまい、もう一度下地を作って再メッキということが稀にあります。

メッキも化粧と一緒で、下地のお肌が綺麗でないとノリが良くありません。
なので、一番時間をかけるのも、この作業なのです。


こうしてメッキが帰ってきました。
美しい(*´Д`)/ヽァ/ヽァ・・
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そうそう、管体木部も、汚れなどを全て取り除いてキレイにリセットします。

この際に使うのが、当方で開発したKlangマルチクリーナーです。

音孔などにこびりついた汚れが、しっかりと簡単に除去できるため、大変重宝します。
参考動画はこちら

但し、管体全部に使った場合は、管体の油分などが落ちてしまうので、入念にオイル処理をします。(管体外・中ともに)
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さあ、全ての下処理がおわったら、いよいよ組み上げです。
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ポストも一個一個元通りに組んで、バネも新しいものに変えていきます。
ここからは、普通のオーバーホールです。
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さあ、完成しました。
写真をご覧ください。
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どうですか?このシャレオツな色味!

写真だけでお伝えできないことがたくさんありますが、実物はもっとキレイに妖しく奏者を魅了します。

この写真をお見せして、他のプレイヤー様からも、同じ仕様にしてほしいと、ご依頼を頂きました。
有難いことです。。・゚・(ノД`)・゚・。

今回クラリネットでの施工でしたが、オーボエキイ、サックスネックなどでも、同様の施工が可能です。
他の奏者と違った、一歩先行く仕様にしたいという方、是非Klangまでご依頼ください。

皆様からのご依頼お待ちしております。


ではまた(^^)/~~~
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ソプラノサックス ゴールドプレート改造計画 写真多め(´▽`*) 

ブログ読者の皆様、あけまして☆★おめでとぅ♪(祝'3`d)★☆ございます。

というにはあまりに時間がたってしまいましたが。。。(;´・ω・)

さて、新春1発目の記事は、正月らしくおめでたい、金ピカの楽器を載せてみようと思います。
そう、ラッカーの楽器をゴールドプレートにリメイクするという内容です(^ω^)

楽器はセルマーのソプラノサックスSerieⅢ。
SerieⅢが発売されて間もなく買われた、年代的には20年程経過したものです。
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さすが20年近く一生懸命使われた楽器です。
指の当たる部分を中心に、ラッカー剥がれや、金属の摩耗などが発生しています。
こんな感じの荒れた面ですが、どのように綺麗に変化していくか、ご覧ください。


まずは分解です。
ネジ類全て、セルマーのガタ修正(?)機構のパーツも全て外して洗浄します。
今回メッキ作業になるので、指貝も全部外します。
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そしてラッカー剥離です。
管体もキイも、キレイサッパリはがします。
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各部品1個1個、全て磨きをかけていきます。
キズや面荒れがあるところは、磨き前に修正したうえで、磨きます。

順番で行くと、面加工・キズ修正⇒下磨き⇒仕上げ磨き⇒ここで不良個所がまた新たに見えた場合は最初に戻る

といった感じです。
ひたすら地味です。
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管体は事前に細かいヘコ修正や、キズ修正もして、磨きをかけていきます。
単体はキイポストまわりなど、バフが届かない場所が多いので、一つ一つを手磨きで仕上げます。

これまた地味な作業です。(*´-д-)フゥ-3

これでメッキに出します。メッキ戻りまで、しばらく時間が経ちました。

そして


いよいよ


メッキが戻ってきました!!



キタ━━━━(*゚∀゚*)━━━━!!

美しい。。。(*´д`*)ハァハァ・・
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あとは普通のオーバーホール作業です。
バネ入れて、コルク貼って、フェルト貼って、タンポ入れて、調整して、、、

内容としては、以前の記事とカブってしまうので、敢えてここでは特別取り上げることはしませんが、
ちゃんとした開きをとること、キイの重さのバランスをちゃんととること、タンポ合わせたときに、隙間ができないこと、
その他いろいろありますが、楽器として普通の状態を作っていきます。←\_( ゚ロ゚)ここ重要
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そんで、新しい指貝入れて完成です!
ここからは、コーヒーでも飲みながら、じっくり写真を眺めて下さい。どうぞ( *´▽`)_旦~
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いかがですか(o'ω'o)?
新品と言われても遜色のない感じに仕上がりました。
見た目もそうですが、なんといっても音です!
ゴールドプレートにすることでハリのある、粘り強い音になりました。
楽器自体も長年吹かれて、管体がこなれてきたところにメッキをかけたのも、功を奏したかもしれません。

仕上がりの連絡を入れたら、お客様はその日の仕事を早々に片づけて、
会社を早退して駆けつけて下さいました(*'∀'人)☆
こういうドキドキ感、いくつになっても持ちたいですよね(´▽`*)

持ち帰られてから、しばらくしてまた来店されましたが、長年思い続けてきたことが叶って良かったと、
大変有難いコメントを頂きました。その感想をいただけて、またしばらく生きていけそうです。

また今後もより一層精進致します。


そんなことで、今回はメッキ改造大作戦をお送りしました。
今回はゴールドプレートで仕上げましたが、ご希望があればピンクゴールドでも仕上げることが可能です。
しかもピンクでも追加料金はありません。

また、こうしたGPメッキは、テナーサックスまでの大きさで出来ることは、確認できております。

長年使った楽器だけど、しっかり手を入れてまた使いたい、
ゴールドの楽器を買いたいけど、値段が現実的じゃない、

などのお悩みをお持ちの方、
その悩み、Klangまで相談して頂ければ解決するかもしれません。

新品GPの半額以下で、新品よりもいい状態にできるかと思います。

もちろん、以前の記事のように、管体だけ別の色にするなどのこともできますので、
気になりましたら、修理担当のヒゲメガネまでご連絡下さいm(_ _)m

それでは、新春一発目の記事でした。

ではまた(^^)/~~~

プロジェクトKlang ファゴットポッキリを解決せよ!!   ~その時修理屋が動いた~

もうこの修理は夏のおもひでなのですが、関東に雪が降るのでないかという、今頃記事のアップになってしましました。

相変わらず仕事が遅くてすいません(;´・ω・)

さて、今回のミッションは、ファゴットのテナージョイントのポッキリ修正です。
皆さんから見たら、「接着剤で固めたら、それでイケんじゃね(o'ω'o)?」と思われがちですが、
折れた部分は補強しないとまたすぐ折れてしまうし、折れた断面を見て頂くとわかる通り、
中に防水のためのパイプが入っているのもなかなか曲者です。(。-`ω´-)ンー

それでは、プロジェクトの内容を、順を追って説明します。
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まずは、水を吸いすぎてボロボロになってしまったパイプ外側を綺麗にするため、ボロボロ部分を除去していきます。
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ジョイントの残った木部をノミなどで綺麗に除去して、さらにカッターでキワの部分を掘り進めます。
これは、あとで大きな意味を持ちます。
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さらにボロボロ部分を手削りと機械削りで綺麗にしていきます。
病巣部を残してはいけません。(・∀・)ウン!!
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続いては、インナーパイプの補強材料に使う真鍮材をピッタリの寸法に削っていきます。
案外これは時間のかかる作業です。
削って計測、削って計測。。。。(*´-д-)フゥ-3
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ボロボロ木部を取り去った、綺麗になったインナーパイプを接着です。
今回の折れた断面は綺麗に折れていたので、折れた欠片が無くなっている等の事案でなかったのが、せめてもの救いでした。
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そして、3枚目の写真でカッターで掘っていたことが、ようやく意味を持ちます(∩´∀`)∩♪
出来上がった真鍮補強パイプを折れていたインナー樹脂パイプの外側にインサーーーーート!!!
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打ち込んで絶対外れてこないように、はめ込みます。
この時点で、折れたパイプは全くグラつかなくなりました。(d゚ω゚d)オゥイェー♪
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それだけではなくて、外側の木部の方も、新たに作ってあげないといけません。
メイプルの丸材をまた加工していきます。
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糸を巻く部分を削って、、、
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穴を掘って、、、、
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中ぐりをして真鍮パイプの外径とメイプル煙突の内径をピッタリに仕上げます。
失敗したら最初から削り直しになってしまうので、慎重に。。。。
削って計測、削って計測。。。。
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はめ込んで接着!

出来たー! キタ━━━(゚∀゚)━━━!!

良く見て頂くと3層構造になっています。
おわかりいただけただろうか。。。。

ちなみに、この部分水に晒されてしまうので、真鍮材のフタが必要なので、、、、
20160727_151713.jpg

このように作ります。
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そしてこのようにはめ込みます。
もちろん、ここのフタまで含めた状態でのジョイント寸法に仕上げるため、
最初にあらゆる部分を計測しておくのは、言うまでもありません。
どれか一つでも寸法を間違ったり計測のズレがあると、全てが台無しになってしまいます。
20160727_170353.jpg

そうそう、忘れちゃいけない音孔穴あけ。
真鍮パイプを突っ込んでいるので、この音孔くらいまで補強パイプが入っています。
これをわすれると、いくらキイを押しても音が変わりません ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ
20160727_164658.jpg

ようやく、それらしくなってきました。
寸法きっちり仕上げているので、この段階でもジョイントが気持ちいいくらいです。
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あとは糸を巻いて、ジョイントの硬さを確かめながら仕上げです。
グラつきの少ない、極めて良好なジョイント具合です。
ようやく完成しました! (o'д')ノ☆゚*。Congratu★lations。*゚☆ヽ('д'o)

出来上がってホッとしたら、急に疲れてきたのを覚えています。
20160727_174257.jpg

うちの地区ではファゴットを吹いている人口そのものが少ないので、当然修理そのものの数も少な目です。
でも、修理が来るときはほとんど重傷なことが多いように思います。
(過去の記事もご覧くださいm(_ _)m)

これは修理そのものが後回しにされてきたツケと、きちんとしたメンテナンス方法を知らされずに使われ続けてきたことによる、
相乗的な悲劇のように感じます。
是非吹奏楽指導をされていらっしゃる方々には、もう少しダブルリード楽器へのご理解を頂ければと願います。

また、折れてしまって使えないと倉庫の奥にしまわれているファゴットも、このように直ります。
是非修理代は多少高めですが、復活させて下さい。買うよりは全然安いです(´▽`*)


また、今回この修理をするにあたり、多大な修理に対するヒントを頂き、また材料提供までしていただいた、小松市の修理工房のOKB53(仮)様、また、こちらも多くのヒントを頂いた、新大阪のHRD様、
この場を借りて、厚く厚く御礼を申し上げます。  お二人のおかげで、また1歩成長させて頂きました。

それでは、年内にもまた何回か記事を作って、
Klangの店主は遊んでいないぞ、ということを皆様にお知らせしたいと思います。



ではまた(^^)/~~~

トロンボーンスライド軽量化(o'ω'o)? これがライトウェイトスライドだ!(嘘)

今回は短いネタです。
でも、修理屋としては嬉しい依頼だったことをよく覚えております。ヾ(*´∀`*)ノ キャッキャッ♪

この依頼を頂いた方は、2年ほど前に、はるばるトルコから依頼を頂いた、トルコ在住のトロンボーンプレイヤーさんなのですが、
その時は、こんな内容の修理をさせて頂きました。

過去の記事はコチラ

今回は、学生の時に使用されていたBachのトロンボーンがとにかく鳴りにくく、スライドを軽くすることで何とか鳴らし易くしてほしいということで、またまたご依頼を頂きました。

こんな場末の修理屋に、はるばる異国からまたまた依頼を頂けたこと、大変嬉しく思い、喜んで依頼をお受けいたしました。
①
スライドの洋白管のガード(銀色の管)を外して、抵抗感を減らしたいという依頼です。
他に細かいご指示を頂きましたが、メールだけでは限界があるため、細かいやり取りはSkypeを使って、ビデオチャットでやり取りをしました。


そんなことで、スライドを分解し、ガードを外して、スライドのレシーバーリングを取り付けました。
スライドは、すでにラッカーが剥離されていたので、とても分解しやすかったことを覚えています。
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スライドロックの爪はそのまま取り付けたんでは高さが合わないため、台座も作らないといけないのですが、今回はBachのトロンボーンにマッチするように、6角長形(イメージで今作った、形の名前)で作りました。
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取付位置をしっかり計測して、スライドに取り付けると、こうなりました。
作業をした周辺も綺麗に磨き直しました。最初からこういうスライドだったみたいになりました(´▽`*)
もちろん、消耗部品交換の際は、Klangフェルトをスライドレシーバー内に入れました。⇒Klangフェルト スライド用
スライドストップの感触はずいぶん向上しましたね( ^∀^ )
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この楽器は、プレイヤーさんが帰国の際に受け取りでしたが、今回はスケジュールの都合でご実家への発送となりました。
トルコへ戻られたあと、「大変楽に演奏できるようになった」とわざわざご連絡を頂きました。
有難いことです。

今回のカスタマイズは、楽器の性格を大きく変えてしまうため、誰にでもお勧めできるものではありませんが、
綿密なミーティングをさせて頂き、不確定要素もあることをご理解いただければ、こうした改造も承ります。


とにかく、こうしたご依頼を頂くにあたって、世はネット社会であるということを強く感じております。

こんな場末の工房でも日本全国あちらこちらからご依頼を頂いておりますし、このように海外からも依頼を頂けるのは、
こうしたブログやHPなどをご覧いただいているからだということは間違いありません。

ほかに宣伝のツールをあまり持っていない当方にとって、ここの記事は改めて大きな意味を持つんだなと感じております。

今後もこのブログにて、修理のお仕事の内容を、できるだけわかりやすくご理解いただけるよう、ご紹介して参りたいと考えております。

是非またご覧ください。

ではまた(^^)/~~~

怒涛のティンパニ4台 フルオーバーホール ここまでさせて頂きましたヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ

さてさて、当工房は管楽器ばかりではなく、打楽器の修理もよくやっております。

学校関係などでは古いティンパニがペダルを踏むたびに、ギチギチ・パリパリなんて音を立てながら、
叩いているうちに、またはペダルを踏んだだけで戻ってきてしまい、チューニングが安定せず困ってしまう。
なんてことになっているところは多いかと存じます。

こんな感じ☞https://youtu.be/So5HFvuZoTM

今回の修理では、大幅に予算をつけて頂いて、4台のティンパニを復帰させるというミッションを頂きました。
なかなか打楽器に予算をつけてくれる団体さんは少ないのが現状多い中、大変有難いことです。
(実際打楽器は叩くと音が出てしまうので、大幅に後回しにされてしまいやすいです。)

フルオーバーホールの場合、外した部品を薬品洗浄したり、消耗部品の調達などがスムーズにできるように、
工房に4台持ち込みしました。
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工房内にティンパニ4台が入ると圧巻です。 Σ(゚Д゚ノ)ノオオォッ

一番古いティンパニで、30年近く前の物もあります。
まずは気合を入れて分解です。
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脚フレームの内側にテンションロッドという、ヘッドを引っ張ってペダルのアクション部分にまでコネクトする長い棒とその他部品があるのですが、ここが汚れとホコリと古いグリスでガチガチになっております。
これも全て分解です。
かなりのホコリ量です。
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ペダルのクッションです。
フェルトが大好きな虫が、食い荒らしています。
のちに交換してリフレッシュします。
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テンションロッドをかませる部品ですが、数十年分の劣化グリスが、こびりついており、
秋田弁で言うところの『メカメカじい』状態になっております。
後程薬品洗浄です。
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さて、外した部品を、洗浄です。
強力油分解洗剤でコスコスして汚れを落としていきます。
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こっちもコスコス・・・
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んで、アフターがこれ↓
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ベースの裏や、脚フレームの裏も、全て綺麗に掃除します。
修理とは、約8割これ掃除なのです。(ホント)
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もちろんチューニングインジケーターの中も、分解して洗浄します。
ここも、ホコリなんかが悪さして、動きの不良を引き起こしていることが多いのです。
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さっきのメカメカじい部品も、サッパリしてきました。
もう一回仕上げ洗浄すると完璧です。
2回に分けて洗浄します。
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では、クリーニングも終わったので、組み直しをしていきます。
テンションロッドが、気持ちよくなりましたね~。
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組み入れました。
可動軸部分にクッションのフェルトが入っているのですが、これも今回全てリフレッシュです。
新しいフェルトを入れて静粛且つスムーズになりました。
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さて、あのメカメカじい(これで秋田弁一つ覚えましたね(d゚ω゚d)オゥイェー♪)部品も綺麗になって、テンションロッドと接続します。
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新鮮なグリスをインストーーーール!!
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長いことバネには負担がかかりすぎていたので、これも新品に交換です。
この部品、まだヤマハで供給されておりますが、いつまで残っているものやら、、、
これを交換すれば、またこの先20年くらい使えそうです。
良い時に修理が出来ました。
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後は元通り組み直し、各部の調整や音域の修正を行います。
最高音の出方は、調整しだいで上下2音くらいはできるのですが、
正常な音域にセットするのが一番ヘッドとペダルのバランスが取れるので、ピッタリに調整します。

こうなりました☞https://youtu.be/3pm_Rtqtra8

今回の交換したヘッドは信頼の国産ブランド、ASPR(アサプラ)のSTヘッド、鉄芯入りを採用いたしました。アサプラHPはこちら
このヘッドブランド独自のヘッドのロック機構と、それを抑える部材に鉄心を採用したことにより、
抜群のチューニングの安定性と、芯の強い、立ち上がりの良い音色を実現しました。
今年になって何枚もヘッド交換をしましたが、とても安定性の高いヘッドです。
また、営業担当の方も、ヘッドについて並々ならぬ知識をお持ちで、こちらの質問にも的確に答えていただけます。
こちらとしても、とても信用がおけますね(´▽`*)
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このアサプラヘッドは、2016年9月現在、秋田では当工房のみ販売特約をしております。
今回のようなティンパニヘッドの他に、ドラムヘッド、スネアヘッド、コンサートBDヘッドなども幅広く製造しているので、
ご興味のある方は、当工房までお問い合わせください。カタログもございます。


さて、この記事に載っている内容を、あともう3台やりました。疲れました(*´-д-)フゥ-3
そして2t車に一人で積み込み、納品してきましたです。ハイ。

でも終わった後のペダルのスイスイ感と、ピシッと止まってチューニングが安定した感覚は、この修理でなければ得られない感触なので、買い替えを検討されている団体様は、今一度修理という選択肢も入れてみてはいかがでしょうか?
1台購入するくらいの金額で、4台がビシッとした状態に生まれ変わります。

このティンパニたちも、この先もずっと活躍してくれることでしょう。
この修理の機会を頂いた団体様に感謝です。


余談ですが、このような修理をしてほしいという団体様は、こちらから出張修理なども致します。
近県ならば、出張も可能なので、お困りの場合はお声掛け下さい。
(遠方の場合は宿泊なども発生しますが、なんとかなります)
もちろん、引っ越し便などで送って頂いての修理も可能です。
是非生まれ変わったティンパニのアクションと音を体感してください。

今回は長い記事で失礼しました。
自分も書いてて疲れました。寝ます。

ではまた(^^)/~~~

ソプラノサックスオーバーホール+仕様変更   こんなんできました。

え~、だいぶ更新をサボっておりました。

定期的にこのブログを見て頂いている方はどのくらいいらっしゃるかわかりませんが、当工房にお問い合わせの連絡を頂いたときに『ブログみました~』と言ってご依頼を頂く機会が多いと感じます。

なのにブログの更新はこの体たらく。反省しました。(今だけ(o'ω'o)?)

なので、この修理内容も、もう半年も前の仕事ですが、ネタだけはしっかり押さえていたので、記事に致します。

今後もネタだけはいろいろ溜っているので、徐々に小出しに記事にしていきます。
なので、ブログをご覧いただいている方々、またこまめにチェックしてください。m(_ _)m

さて、今回はセルマーⅢのソプラノオーバーホールです。
今回依頼を頂いた方は、当方が開業間もないころから足しげく通っていただいている、大変有難いお客様です。
普段からジャズにビッグバンドにロックバンドに吹奏楽にアンサンブルと、縦横無尽に活躍されているお方です。
そんなお方の楽器ですので、そろそろタンポなども限界を迎え、いよいよオーバーホールという運びになりました。

しかし、上記のような活躍をされていらっしゃるお方です。
タダのオーバーホールで事を終わらせるようなことは致しません。
全タンポのこの機会を逃さず、「佐藤さん、このソプラノどうしましょうかニヤニヤニヤ(・∀・)ニヤニヤニヤ」と、、、、
だったら「誰が見てもKさんの楽器とわかる仕様にして、アグレッシブに攻められる強力なウェポンにしましょう」ということになりました。
つーことで、早速分解です。
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さすが長年の汚れもありますね。
今回は管体にいろんなことをするので、バネも全て外します。
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さて、ここで外した部品を見て頂きたいのですが、セルマーの新品の楽器の場合、最初にくっついてくるタンポは裏面にシェラックという接着剤(外したタンポに茶色くついているもの)がほとんどついておりません。
実はタンポの調整において、このシェラックというものが、裏面全体に均等にしっかり回っていないと実質調整はできないようになっております。

なのでこの状態では、タンポそのものの調整は、ほぼかなわないので、キイカップの角度だけで何とかしなければいけない状況となってしまいます。
よく巷で言われる楽器の当たり外れとは、自分としてはほとんど調整によるものだと思っているのですが、タンポがこんな感じである以上、たまたまタンポの当たりが良くなっていたものが、他の物より良く鳴ったという結果で『当たり』となっているように感じられてなりません。
もちろんタンポそのものの変化も、どうしてもこの状態だと大きくなってしまいますので、あとあとの調整の変化も大きくなりがちです。

しっかりと塞がるところが塞がって、キイを閉じるタイミングが合っていて、開きが適正になっていれば、ほぼ例外なくすべての楽器がきちんと鳴ります。
なので、目に見えない部分ですが、このあたりの重要さはお分かりになって頂けたのでないかと思いますが、如何でしょう(o'ω'o)?
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さて、くどくどとメンドクサイことを書きましたが、ここからが今回の修理のハイライトになります。
この楽器の状態を大きく変化させるため、まずは全体のラッカーの剥離からスタートです。
今回は剥離残しがあってはいけないので、業者に依頼してガッツリ剥離してもらいました。
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綺麗にラッカーがはがされました。

そして、これを隅々まで磨き入れて、微細なキズなども修正していきます。
いよいよ磨きあがりました。
20160204_155424.jpg
そしてこの本体はメッキ屋さんへと旅立ちます。
そして約10日後
~About 10 days after~


こんな姿に生まれ変わりました。
ご覧ください。
20160217_112226.jpg
20160217_112706.jpg
寄った写真ならばお分かり頂けたかとおもいます。
そう、サテンシルバープレートですΣ(゚Д゚ノ)ノオオォッ!!!!
白い輝きが何とも言えずΣd(゚∀゚d)イカス!な感じです!


もうここまでくれば、あとは普通のオーバーホールです。
バネを入れて、タンポを入れて、キイコルクとフェルトを全て付け替えます。
コルクに関しては、クッションになるところ、バランスに関係するところなど、用途に分けて、様々に厚み、材質、形状を変えて採用しております。

途中経過はこれと言って目新しい作業は無いので、バッサリ割愛して、もう結果を見て頂きたいと思います。
ということで、完成です。
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20160224_161117.jpg
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今回は予算の関係もあり、キイはもともとのラッカーのままです。
ネックも様々な仕様にして所有されているので、ネックの方も今お持ちのままにしております。(アブノーマルな仕様ですが)

今後徐々にキイの方も部分部分で仕上げていこうか、なんて話も致しております。その時にはどんな仕様になるやら、、、

しかしサテンの管体にラッカーのツートンが映えます。
何ともカッコイイじゃありませんか(・∀・)ウン!!
音もサテンの仕様らしく、立ち上がりの良い、キモチ良いサウンドを出してくれます。

当方ではこのようにサックスの管体、また今回はしておりませんが、キイについてもメッキなどの変更や、ラッカーの再施工なども承っております。
また、キイと管体のメッキの仕様を変えるなんてことも出来ますので、世界に1本しかない、あなただけのオリジナルサックスを作ることもできます。

カタログに無いオリジナルの楽器を作ることは、さらなる愛着をもたらしてくれると思います。
楽器に新たな息吹を与えたいとお考えの方は、是非当工房までご相談下さい。
ご希望に沿えるよう、一生懸命頑張りますィョッシャ━( p`д´)q━!!

ではまた(^^)/~~~

中古トランペット YTR8335HS Klangスペシャル仕様のご案内 ヽ( ゚Д゚)人(゚Д゚ )ノ

とうとう作りました。
1990年代の名器、ヤマハYTR8335HSのKlangオリジナルチューントランペットいよいよ販売体制整いました。

見た目にはパーツがピンクゴールドのオサレなつくりとなっていますが、それ以外にいろいろと仕掛けをしております。
主管とベル支柱に独特の加工をしており、抜群のベルの響きやすさと、振動ロスの少ない加工により、レーザービームのようなアグレッシッブな音の遠達性と、弱音でのコントロール性が魅力です。
20160402_133038.jpg
組み上げ前の、メッキ上がり直後の写真です。
ここからピストンやキャップ類の修正をしていきます。

そのまま組み立てたら大丈夫なんじゃね(*゚Д゚) ? と思ったあなた!m9(゜Д゜)
当方メッキは全て外注で、装飾関係に国内最高峰の技術を持つメッキ工場に依頼して施工してもらっております。
他の工業系のメッキよりも、かなり厚めのメッキをしてもらえるので、耐久性はバツグンです。
しかしながら、ケーシングのところや、ネジ部分など、マスキングができない部分は、メッキが入り込みます。
すると、ネジもピストンも入らない状態になっております!!
なので、摺合せなどの加工をしながら、精度よく仕上げていく調整が必須となるのです。

20160404_091952.jpg
んで、組みあがった状態です。美しい。。。(*´д`*)ハァハァ・・

20160404_092104.jpg
指貝は新品を採用しました。フェルトはもちろんKlangフェルトです。コロコロタッチになりました。

20160404_092216.jpg
ウォーターキイコルクには人工コルクを採用し、耐久性・密閉性を高めております。
ネジ・キイもピンクゴールドで耐久性を高めております。

価格はなんと¥183,000(税抜)です。
これこそまさに、中古でなければ手に入れられない1本です。手間の割には安いんでないかと思っております。
当店トランペットの中古品は人気が高く、特にこうした再生トランペットは売れるまでの足が速いです。
是非この機会に状態のいい中古品をお探しの方は、ご検討下さい。
もちろん試奏も可能ですので、ご予約の上ご来店下さい。

ではまた(^^)/~~~

少し前の仕事

気が付けば1月もさっさと終わり、2月も中盤に差し掛かろうとしております。
以前よりパソコンにゆっくりと向かえなくなっている気がするこの頃ですが、今日こそ記事の更新をと頑張っております。

この作業は、去年の11月くらいの仕事でした。
今頃記事にするくらい更新がデタラメなのはお許しください。

今回の依頼の楽器は東京都内在住の方の所有で、セルマーのバランスアクション。
しかも2台です!製造番号は2XXXXで、手元の資料によると1930年代の製造ということで、なんと戦前の楽器となりますΣ(゚Д゚ノ)ノオオォッ!!

同じ持ち主の方が、製作年の近いものを2つ所有しており、1つは全体のオーバーホールと薄くなった管体の当て金、及びサムレストの製作という内容。
もう一つは、オリジナルには付いている(下の写真赤丸部分参照)キイの開き止めのアジャスターが、付け根の部品からごっそり無くなってしまっているのを作ってほしいとの依頼でした。
DSC_0011 部品
このアジャスターが無くなっている楽器は、都内の修理屋さんでオーバーホールをされたものだそうですが、ここの部品の製作は調整上問題ないからいいでしょ?との話だったので1度は諦めたそうなのですが、やはり、もともとあったものが無いというのも、何とも寂しい感じだし、せっかくある稀有な調整機構なんだから、生かしたいとのことで、ネットを探ったら当方で何とかなるのでないかとお感じになり、依頼を頂きました。

もちろんやったことのない作業ですが、やったことのない作業はやったらできる作業になる。(・∀・)ウン!!
そういう仕事は大好きなので、お引き受けいたしました。

ということで、アジャスターの部品を取り付ける台座の製作です。
IMG_0012 (800x600)

これをネジ切して、寸法を合わせて、無くなっているキイポストに溶接します。
これでまずは台座の完成です。
IMG_0010 (800x600)
IMG_0011 (800x600)

次はアジャスターの製作です。
こちらはアジャスト部とロック部の二つで出来ているので、そこを寸法通りに作ります。
回しやすくローレットも入れていきます。
IMG_0013 (800x600)

そして旋盤で棒にネジ切をして、棒と部品を溶接して仕上げます。
IMG_0014 (800x600)

これで組み合わせて、アジャスター完成です。
左がオリジナル、右が当工房製の新アジャスターです。
見た目は少し違いますが、寸法は一緒です。
IMG_0015 (800x600)

部品を組んで、バランスの調整もし直して完成です。
完全にもともとの機能を取り戻しました。
IMG_0016 (800x600)
IMG_0017 (800x600)
しかし便利な機構です。これ以降の楽器でこのシステムが無いのは、何とももったいない感じがします。
セルマーさん、この楽器の復刻しませんか? d(-∀-。)ネッ!





あとは、もう1本の楽器はオーバーホールで、ヘコ修正やハンダバラバラの修正、全部のタンポのメタル化などです。
作業中の写真は撮ってなかったので結果報告です。(;´・ω・`)ゞごめんなさい。
DSC_0006-1.jpg

このオーバーホールの際に、サムフック横の親指が当たる部分の穴あき防止にプレートの追加をしました。
これでまた長い年数の使用にも耐えてくれます。
DSC_0008.jpg

また依頼者の方が、もともとのサムレストは形状が小さくて使いにくいので、大きくした方が使いやすいとの依頼もあったので、
サムレストの位置を調整し、この楽器用に黒檀でサムレストを作りました。
これで現代の楽器のような使いやすさも得られ、また木製レストならではの、やや落ち着いたトーンになりました。
DSC_0009.jpg


今回の2本、大変貴重な楽器であることと、初めての作業が満載の、とても修理屋冥利に尽きる、思い出深い修理となりました。
また、このような場末の修理屋に都内からわざわざご依頼を頂きましたお客様に、ただただ深くお礼を申し上げる次第です。
ありがとうございますm(_ _)m これからも精進致します。 ィョッシャ━( p`д´)q━!!


当工房はこれからもお客様のご期待に応えられるよう、修練と研究を重ねて参ります。
これからも、できないことはできないけど、できることは全力でやる(なんだそりゃ?)工房を目指して参ります。

皆様からのご依頼、お待ちしております。m(_ _)m


ではまた。(^^)/~~~



新製品発売と新入荷の紹介 Σd(゚∀゚d)

新年だいぶあけましておめでとうございますm(_ _)m
本年もKlangをどうぞよろしくお願いいたします。(*・ω・)*_ _))ペコリン

さて今回のKlangフェルト新商品はヤマハフリューゲル用と、トロンボーンの停止帯フェルトです。

トロンボーンにフェルトってなんだ??
って思った方も多いかと思います。
そりゃそーです、普段はスライドを戻したところの、スライド外管の中に入っていて、
まったく人目につかないようになってますから。

でも、これがなかなか大事なパーツでして、学校のトロンボーンなんかで、
スライド戻すたびにガッキンガッキンいわしてるのは結構多かったんでないかと思われます。
またスライドのロックを正常に利かせるためには、とっても大事な部品なんです。

でも、大概の純正パーツはすぐに硬くなってスライド戻すたびカンカンカンカン・・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
なんで、もうちょっと耐久性が必要なものをと思っていたら、そうだ、Klangフェルトの素材があるジャマイカ!
そんなんで作りました。ヤマハ用とBach用の2種類です。

特に、修理屋のみなさん、Bach用のスライドフェルトでご苦労されていませんでした?なかなか流通してなくて。
これでお悩みひとつ解決ですよ!
ご注文希望のお店様・工房様は、ぜひ当方まで、またはお取引の問屋さんまでお問い合わせください。
ちなみに価格は1個¥280(税抜定価)です。

なお、こちらはスライドフェルトを抜く専用工具が必要となるため、楽器店並びに、修理工房様限定での販売となります。
悪しからずm(_ _)m
IMG_0076.jpg

んで、次がフリューゲルホルン用のフェルトです。
機種としてはヤマハの631、731、8315、8310Zに使用可能です。
ちょっと昔のXenoフリューゲルは、またちょっと違った仕様になるので、お問い合わせください。
また今は無きYFL2310には、すでに発売中のヤマハトランペット用Klangフェルトセットをご使用ください。

価格は、押金・ピストン用ともに、1個¥200(定価税抜)です。
ご注文お待ちしております。
Xenoフリューゲルをお持ちの方も、セットをお作りしますので、お問い合わせください。
IMG_0075.jpg




さて、この写真のレトロなケースですが、コレ新品です。まだヤマハでこんなケース作ってたんですね。
これ、中身は何かというと・・・
IMG_0077.jpg

写真見ても「何コレ(゚Д゚)ハァ?」という方もいらっしゃるかと思いますが、
ヤマハのバルブトロンボーンです。
出てくる音はフツーにトロンボーンなんですが、なんてったってピストンがついてるもんで、
今までトロンボーンでは考えらんなかったような、超絶フレーズも難なく(?)吹けてしまいます。
IMG_0079.jpg

元の方でも在庫希少だし、
新年だし、
セールらしいことも目玉商品もなかったし、
コレがあったら新しいお客さんも来てくれるかもしれないし、
他じゃ置かないでしょ、ってものを提案しているのもウチらしいかな?
なんて思ったりしたんで、

思い切って、仕入れちゃいました!!!
IMG_0078.jpg

ヤマハYSL354V ㋱¥195,000(税抜定価)のところ、
¥165,000(税抜)にてご提供いたします。
ネットにも出ているものもありますが、定価は改定になっておりますので、
ここで提示している価格が現在の定価です。念のため。


そんなことで、ウチに来てくれるお客さんなら、欲しくなってしまうであろう1本をご紹介しました。
これが売れたら次の入荷がいつになるのか?はたまた、今後もウチが仕入れようと思うのか?
そんなことを考えたらとても貴重な1本になりそうです。

もちろん試奏可能なので、お早目にボーナスの残り、またはお年玉を握りしめて、
是非御来店下さい。

お待ちしております♪ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ♪



長文失礼しました。
ではまた(^^)/~~~

年末年始の営業について

寒さが例年よりも穏やかで、春を迎えそうな秋田でございます。
しかし、これからいきなりドカ雪が来るのでないかと、日々恐々としております。

ところで、当工房は、年末は12/30~1/3まで、冬季休業を頂きます。
それ以外では、12/27が定休、12/28は午前休を予定しております。
御来店は、是非ご一報を頂けると、不在などで失礼が無くていいかと存じますので、よろしくお願いいたします。

さて、また近々発表致しますが、大好評Klangフェルトに新商品が追加されます。
メンマみたいなものも並んでいますが、食材ではありません。悪しからず。

来年もこのフェルトの拡売、並びに、さらなる修理技術の向上に努めて参りたいと存じます。

では、今日はクリスマス・イブ。  皆様のご健康と、音楽業界の更なる発展を祈念して。
゚☆。Merry Xmas。☆゚ ─=≡Σ((( っ゚∀゚)っ

DSC_0017.jpg

寒い季節は要注意!! 音孔割れのお話∑(゚ω゚ノ)ノ

皆様、いつもご覧いただき、ありがとうございます。

北国秋田も、朝晩1桁台の気温で、冬も近づいてきております。
ところで、寒い季節になると、良く発生してくる修理が、クラリネットの管体割れ修理であります。
これがよく音孔にかかって割れているとこが多く、ほとんどの場合上管トリルキイ上から2つが、その犠牲となっております。

ここの割れがあまりにも大きくなりすぎると、音孔の形状が変形してしまい、タンポを新しく交換しても、まったく穴を塞げない事態になってしまいます。
こうなったら、音孔の歪んだ形をした部分が無くなるまで削って、新しく作った音孔の立ち上げ部分を接着します。
まずは、専用のドリルでガッと削ります。
20150610_140327.jpg
これで音孔の形状は変形した部分は無くなりました。
何が大変って、まっすぐ削るのが意外と難しいんですよ、これが。(*´-д-)フゥ-3

そして、新たに作っていた音孔の立ち上げを用意して、


削ったところにキュっと嵌めて接着します。
20150610_144955.jpg
嵌めてしばらくしたら、接着剤などをキレイに処理して、もう一度仕上げて完成です。


アップの写真です↓
20150610_145021.jpg
あまり違和感なく仕上がりました。
これで音孔としての役割を取り戻し、タンポも綺麗にセットできるようになり、モレも無くなりました(´▽`*)
これでもう、多い日も安心(?)です。


新しく作る音孔は樹脂製のものが加工しやすく便利なので、採用しております。
当然ながら、もう音孔そのものが割れる心配はありません。

こんな感じで音孔の再生は可能なのですが、やはり割れを発生させないことが大事です。
急激な温度変化を極力避けて、少しずつ管体を環境に馴らしていきましょう。
また、音孔に溜った水分は、確実に取り除いていきましょう。\_( ゚ロ゚)ここ重要!

木製の楽器は上手に取り扱っていけば、何十年ももちます。
また、割れやすい・割れにくいに、楽器の値段の差はない(高級だから割れにくいなんてことは無い!!)ので、
こまめなケアをしてあげましょうね(・∀・)

ではまた(^^)/~~~


大好評 Klangフェルト新発売のお知らせ★(o゚∀`从'∀゚o)★

だいぶ更新をサボっておりました。

Klangは新店舗に移りまして、早1か月が経過しております。
安心してください。やってますよ(´▽`*)

ところで全国の楽器店・修理専門店などでご好評を頂いておりますKlangフェルトですが、新製品が登場いたしました。

念のため、初めてKlangフェルトというものを聞いた方にご説明いたしますが、金管楽器のピストン部分で使用されている、ピストン部分と笠ネジの間、及びピストンボタンと笠ネジの間に使用されているフェルトの純正交換タイプのオプションパーツです。
純正部品では、耐久性やピストンのハネなどで難があることが多かったのですが、このパーツに交換して頂くことで、耐久性が大幅に向上し、またピストンタッチも向上するというパーツでございます。(使用された方の感想によると、音質も向上したという方もいらっしゃいます)

今までは、輸入品のフェルト類を作っていなかったのですが、ご要望が多くなってきたのでとうとう作りました。

・ベッソン ユーフォ/バス用
・ウィルソン ユーフォ用
・ヤマハ 旧タイプ用(金属ガイド時代用)

それぞれ価格はトップ用・インナー用ともに1個¥220(税抜)です。なんで、セットになると8個入りで¥1760です。

少し硬めにピシッと止まる感触は、Klangフェルトならではです。是非お試しください。

楽器店様からのご注文にも対応致します。直接卸をご希望の会社様は、当方のHP(こちら)にある電話、またはメールでご連絡下さい。
また、卸業者を紹介してほしいという場合も同様にご連絡下さい。

また、一般個人のユーザーの方で、お近くに取り扱いの楽器店が無いという方には、直販もしております。(ゆうちょ振込、カード1回払い対応)
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過去記事でもご紹介しております、ヤマハ用ユーフォ/チューバフェルト、またトランペット用フェルト(ヤマハ/Bach)も好評販売中です。
Klangフェルトをお求めの方は、是非お近くの楽器店、管楽器修理専門店または、当工房まで御来店、またはお申込み下さい。

ではまた(^^)/~~~

こんなこともやってます。 マウスピース再生 ~黒ルテニウム はじめました~

更新御無沙汰しておりました。

今回は日常的にやっている、割と依頼の多い内容の仕事だったけど、いままでここで紹介していなかった。
そんな内容をご紹介したいと思います。

今回依頼のお仕事は、30年程前に、中学1年生の時に買ったマウスピースを、未だにほぼメインで使用されていて、
メッキもだいぶくたびれてきていて、キズなどもだいぶ甚だしくなっているものの、この当時のものと現在の同じ型番のマウスピースとでは、リムなどの形状が違うために、このマウスピースを再生できないかとの内容でした。

もう1本も、同じくらいの年代の型番違いですが、同じくらいのくたびれ具合です。中古で手に入れて、こちらは色違いにするという内容です。

よく見ると、リムトップにもアタリがあって修正が難しいですが、慎重に作業を進めていきます。
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まずは、メッキの下の層まで、粗削りをします。こうすることで古いメッキを除いて荒れた下地を整えます。
特にリムとシャンクは、形状の変更があまりなされないようにしていきます。
ここまでが粗削りの工程です。
20150305_112256.jpg

続いて、荒磨きです。
前の工程での傷をここで磨いて滑らかにしていきます。
ここの工程で下地の状態がほとんど決まります。
20150305_112331.jpg

続いて仕上げ磨きです。
左が荒磨き、右が仕上げ磨き後です。伝わりますか(o'ω'o)?
ここで気になったキズや修正個所は、前の工程に戻って修正です。
20150305_115936.jpg

ということで、2本ともメッキ前の仕上げ磨きが完了しました。
リムにあったアタリやキズも綺麗に修正されました。
ここまでやって、初めてメッキに出荷できるようになります。
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そんで、メッキから戻ってきた姿がこちらです。
中古で入手した方が、黒ルテニウム(左)、メインで使用していた方がリムピンクゴールド+ボディシルバー(右)です。
こうなると、ほとんど新品です。
ある意味では、新品より下地の磨き込みの精度を上げているので、新品よりキレイです。
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お客様に引き渡した際には、かなりご満足いただけた様子で、その夜マウスピースを眺めながら酒を飲んだとの嬉しいご報告を頂きました。
その後もこのお客さんからは、また別のマウスピースを持ち込んで頂きました。有難いことですヾ(*´∀`*)ノ キャッキャッ♪




マウスピースはもともとの状態によってメッキ作業の金額が大幅に変化します。
作業時間がそのまま金額に反映されるので、今回のようなレベルだとそれなりの金額になってしまいますが、少々のシャンクキズくらいなら、案外お安く出来たりします。

ここで紹介した以外に様々な仕上げ(ピンクGP、グリーンGP、シャンパンGP、アンティークGP、プラチナetc・・・・)が可能です。
色見本を見たい方は、当工房まで来ていただければ、様々な仕上げの中古再生マウスピースがありますので、是非ご来店下さい。
もちろん販売しております。中には貴重なマウスピースもありますよ(o^―^o)



楽器店様からの下請けも行っております。ご依頼の際にはホームページからメール・お電話などでご依頼ください。

皆様からのお問い合わせ、お待ちしております。m(_ _)m

新発売! Klangフェルト トランペットトップ用フェルトのお知らせ★(o゚∀`从'∀゚o)★

発売以来好評を頂いているKlang金管フェルトですが、この度新製品として、
トランペットトップ用のフェルトの製作・発売ができました。

今回の商品の製作にあたって、目指したコンセプトは、
①しっかりとした止まり心地
②フェルトとしての静粛性
③圧倒的な耐久性

でした。

なかなかこれに合う素材が見つからず、発売まで時間を要しましたが、
ようやく良いものと出会い新商品としてご紹介できるようになりました。

ヤマハ用/バック用 2種類のフェルトをご用意致しました。
特にバック用のフェルトは、なかなか製品として数が少なく、あっても全国のお店に流通している製品は少ないので、
バックユーザーには朗報であると思います。

今日のブログはこのバック用のフェルトを使って、交換作業をご紹介いたします。


灰色がピストンフェルトで、すでに発売中のものです。
黒が今回新発売のトップ用フェルトです。
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まずは、古いピストンフェルトを外してトップキャップのゴムを、小さいドライバーか針を使って取ります。
ピストンフェルトは新しいものを入れて下さい。
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そして、新しいKlangフェルトをトップにおいて、
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指でギュッと入れていき、
20150615_210130.jpg

全て押し込みます。
正確にキッチリ入るので、フェルトが外れたり動いたりしないので、接着剤は不要です。
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後は組み直して完了です。簡単です(o^―^o)
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フェルトの劣化は、雑音の発生を引き起こしたり、ピストンの穴ズレを起こしてしまいます。
定期的に交換をして、気持ちいいタッチを維持しましょう。

価格はトップ用 ヤマハ/Bachともに、1個¥250(税抜)です。交換の際は3個一緒に交換をお勧め致します。
また、ピストン/トップのフェルトセットでの販売も致しております。
セットは¥1,350(税抜)です。タッチ感の統一には、セット交換を是非お勧めいたします。
やや硬めの感触でピシッと止まり、ブレも少ないのでピストンが軽くなったような錯覚を感じます。

お求めは、お近くの楽器店様で、または当方直接の場合は、ホームページの方から、メール、またはお電話でお申込み下さい。

卸売り希望の楽器店様も是非ご一報ください。
皆様からのご注文、お待ちしておりますm(_ _)m

アルトサックスオーバーホール ~ヤマハ82Zを強化せよ~

今回のネタは、結構前にやった仕事ですが、いろいろやっていたので、内容として面白いかもしれません。
宜しければ、最後までお付き合いくださいm(_ _)m

この楽器はヤマハの82Z。発売以来好評の楽器で、全国的にも大変流通量の多い楽器です。
御依頼の方は学生の時にバリバリ吹奏楽・マーチングで使用されていて、しかもほとんど修理らしい修理をしたことが無かったとのことでした。
なんせ使われ方がハードなため、消耗部品の劣化がかなり激しく、今回オーバーホールという運びとなりました。

折角なんで、オーバーホールの追加オーダーで、
① タンポをプラ反射板から、メタル反射板に変更
② ベル~本体継ぎ目のハンダ付け
③ ネックのヘコ修正をして、プラチナプレート仕様に変更
を頂きました。

オリジナリティあふれる仕様になります。
それでは作業をご紹介いたします。


まずは分解です。
ここで修正が必要な個所などが、発見されることもあります。
20150120_113332.jpg

ネジ類も全て外してクリーニングします。
真っ黒なネジも、キレイサッパリ、リフレッシュです。古い油を落とすことは、
車のエンジンオイルのフラッシングみたいなものです。\_( ゚ロ゚)ここ重要!
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さて、ベル接合部ですが、、、、
20150120_114934.jpg
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パカッと外すと、接着剤がコッテリとついています。
漏れが無ければそれでもいいのですが、ハンダで接合することで、振動のロスが無くなり、確実に楽器の響きが底上げされます。
後程ここはハンダで修正します。


次はタンポを外して、キイの洗浄と管体の洗浄です。
後程メタルの反射板のタンポをインストールしていきます。
20150120_152708.jpg

接着剤を取って、ハンダでベルの継ぎ目を接合しました。
これで漏れが無くなって音のつながりが大幅に向上します。
20150120_181155.jpg

後はタンポを組んでバランス調整をしていきます。
さて、バランス調整ということを聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、何をするかというと、

1・タンポの隙間が無くなるように調整
2・連動しているキイの、タンポを閉じるタイミングが同時になるよう調整
3・キイの開き具合が適正になるように調整

大雑把にいうとこんなことをすることを指します。
実際はもっと細かいこともたくさんしていますが、こんな感じと思って下さい。

光を入れて、タンポの隙間を確認し、
20150124_144554.jpg
20150124_144647.jpg
軽く閉じたときに、音孔全面にタンポが密着しているのを確認します。
これを全てのタンポで何度も確認します。

こんな作業と並行しながら、ネックのヘコ修正と表面の傷修正をして、メッキをオーダー通りにプラチナにしました。
当工房ではとても人気のあるプラチナメッキですが、とても音響的な効果が大きく、今まで何本も施工させてもらっています。
20150130_172148.jpg

完成した姿です。
色のコントラストも良いですね。 Σd(゚∀゚d)イカス!
20150130_172354.jpg
タンポの仕様も変更され、別物のようなパワフルな響きの楽器になりました。
こうした修理だったのでかなり高額なものになりましたが、こうした大仕事をお任せいただけたことに、
ただただ♪感謝☆(人゚∀゚*)☆感謝♪です。

また、記事を作っていきますので、是非ご覧ください。
また、自分の楽器をこんな風にしたいなどの希望をお持ちの方、是非お問い合わせください。

では、 ヾ(o'д'o)マ!!ヾ(o'ω'o)タ!!ヾ(o'∀'o)ネ!!

クラング 春の復活祭り ~パーツがなくても諦めるな!~

少し前の仕事ですが、ここでご紹介いたします。

このチューバ、某吹奏楽名門高校の備品のミラフォンですが、この写真のように指掛けがなく、
演奏上大変不便な状態になっておりました。
おそらく、パーツが無いため、修理をあきらめてしまっていたのでないかと拝察いたします。

そのほかにベルがまっすぐ立たない、写真にあるように2nd抜差しのフックもない、ロータリーが全部動かない、
などなどの理由で、ずっと使われずに楽器倉庫に鎮座しておりました。

今回思い切って復活させることになり、その作業を当方にお任せ頂くことになりました。
作業のハイライトの、指掛け復活作戦をご覧いただきたいと思います。


まずはハンダ付されている台座をひっぺがして、同じ形に成形します。
ちょうどよく洋白(銅+ニッケルの合金 ¥500玉の材料)の板があったので、同じように作れます。
20150327_110918.jpg
しかし思い切りよく壊れていました。指掛けのベースが根元からボッキリ折れて無くなっています。
パーツが無いので、作るしかありません(*´-д-)フゥ-3

そんなわけで、金属棒を削って、整形します。
20150327_113711.jpg

穴掘ってネジ切って、ロウ付けしてベース完成です。それっぽくなってきましたよ(d゚ω゚d)♪
20150327_154853.jpg

リングつけるとこんな感じです↓ ここで台座のRを管体のRと合わせて整形します
20150327_155113.jpg

あとは管体に戻してハンダ付けして、出来上がりです★(o゚∀`从'∀゚o)★
最初の写真で無くなっていた、2nd抜差しのリングも交換して復活です。
20150330_115003.jpg
これでこの楽器も、現場復帰ができるようになりました。

輸入楽器は場所によっては、部品調達が困難なことはままあります。
でも、当方修理屋なので、できることは可能な限りやってみます。
今回のようなことがあったとしても、写真の通りちゃんと直ります。
諦めずにまずはお問い合わせください。

ではまた(^^)/~~~

Klang金管フェルト トランペット用発売のお知らせ ★(o゚∀`从'∀゚o)★

この度好評を頂いているKlang金管フェルトのシリーズに、新しくトランペット用インナーフェルトを加え、新発売致しました。

材質はユーフォ・チューバ用で作成したものと同質のものを使っております。
耐久性・耐油性に優れ、フェルトのほつれも発生しにくい、楽器用のフェルトとして理想的なものとなっております。
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上記の写真の通り、ヤマハ用・V.Bach用の2種類を作成しました。
交換の際は、3個一緒に交換することをお勧め致します。


ヤマハの交換前↓
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Klangフェルト交換後↓
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フェルトとしては、しっかりした止まり心地で、戻った時のピストンのブレは、少なく感じます。
バネを交換しなくても、少しピストンが軽くなったような、錯覚を覚えます。
ゴムやスポンジタイプのような、衝撃音もフェルトなので発生しません。



価格は1個¥200(税別)です。
このフェルトは、全国の楽器店にて購入可能です。お近くの楽器店にてお求め下さい。
ちなみに、当方へお申込みされたい方は、当方ショッピング用のサイトをもっておりませんので、こちらから、電話、またはメールにてお問い合わせください。

卸売りをご希望の楽器店様は、当方へお問い合わせを頂ければ、卸業者様をご紹介、または直接卸をいたしますので、是非お問い合わせください。m(_ _)m

皆様からのご注文お待ちしております。

好評発売中! Klangフェルトの交換方法について 

今回は珍しく商品の説明です。

好評を頂いております、Klangフェルトという商品ですが、これはヤマハのチューバ・ユーフォ用のピストン・及びボタンのフェルトで、純正パーツから交換して、グレードアップを図るためのチューンアップパーツです。
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今までヤマハの純正パーツは、どうしてもヘタリが早く、また2枚重ねで使用しなければいけないため、入れ間違いなどの使用方法の間違いなども多く発生しておりました。
学校の備品の楽器などで、ピストンを動かすたびガッチャンガッチャンいわしている、ユーフォやチューバをしょっちゅう見かけておりました。

こうした問題を何とかしたいと、フェルト屋さんと材質・サイズを相談して、商品化したのが、このKlangフェルトです。
交換の時は、それぞれ1枚で済む上、耐久性も大幅に向上します。

では、交換の手順をお知らせ致します。難しいと感じた場合は、必ず楽器店にご相談下さい。
紹介している写真のモデルは、ユーフォでヤマハYEP621です。わかりやすく、フェルトは純正も新品を使用しています。

まずは、ピストンを取り出します。
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続いてピストンボタンを外し、トップキャップを外します。
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ここで大事なのがピストンボタンだけを外すということです。
ピストンの軸が回ってガイド(スピル)の締め付けが緩み、ガイドの位置が変わってしまうとピストンを入れることができなくなってしまいます。
ボタンが回らないときは、迷わず楽器屋さんにご相談下さい。


次です。
ボタンのフェルトを取り出します。フェルトは2重になっていて、フェルト→パッドの順で入っています。
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ピストンフェルトも外します。
これも上からフェルト→パッドの順で入っています。
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ここで外したキャップなどをクリーニングして、Klangフェルトに入れ替えます。
大きいフェルトはボタン用、小さいフェルトはピストン用です。
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ぴっちりハマるように、作っています。キュッと入れて下さい。
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ピストンフェルトも入れ替えます。
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どちらのフェルトも、1枚で済むように厚みを計測して作っております。これなら入れ間違いも起こりません(d゚ω゚d)♪

後は、トップキャップ→ボタンと組み立て、元に戻します。
他のピストンも同様に交換してください。
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これで完成です。少し硬めに止まる感触が心地いいです。
油や水分にも強いので、安心して使えます。
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ちなみに通常使われたフェルトは、こんな感じの状態になっております。
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できれば、こうなる前に交換をした方がいいですね。
フェルトがヘタるとピストンの穴の位置も変わってしまいます。定期的な交換をお勧めします。

Klangフェルトは現在ヤマハのユーフォ・ピストンチューバ用を販売しております。

モデルは、
YEP321Ⅱ/621用
YEP842/642用(コンペ付モデル)
YBB321・621/YCB822用です。
それぞれ、ボタン用は1個¥220、ピストン用は1個¥200です。(税抜価格)
セット販売もあり、こちらは各1セット¥1,680(税抜)です。
販売の際は別途消費税がかかりますので、ご了承ください。

また、こちらのフェルトは全国の楽器店でも販売しております。
お近くの楽器店で取り扱いがない場合や、直接当方へお求めの際には、こちらから、またはメールtomo09010667095@yahoo.co.jpにてお問い合わせください。

また、卸売りをご希望の楽器店様も上記からお問い合わせください。
直接卸、または取り扱いのある業者様をご紹介いたします。

皆様からのご注文お待ちしております。m(_ _)m

コルネット再生 ~魅惑の2トーンカラー編~

またサボリました。久々の更新です。

今回はコルネットの再生記事をお届けします。
木管の修理が多い当工房ですが、たまにこんな金管修理もやってきます。

当工房のお得意様の所有の楽器で、ヤマハのYCR6335という海外モデルで、抜差し管などの仕様が違うちょっと珍しいモデルです。(ちなみに国内仕様はYCR6330というモデル)
アメリカのサイトで入手した楽器で、そのまま当工房に持ち込んで頂き、シルバー+ピンクの2トーンにしてほしいとのご要望でした。

入庫した時はゴールドプレートが施されておりましたが、下地の具合がよくないことから、ある程度使用されてから後掛けでゴールドプレートをした様子です。この下地もきれいに整えないといけません。

また、ベルの支柱の下などに大きなヘコがあったりしたため、ベルは分解して再生していきます。
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ベルはまずヘコの修正からスタートです。変形した部分をハンマーとローラーで、トントンコロコロ・・・・
地味です (*´-д-)フゥ-3
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次に、ハンダ修正の跡があった抜差し管の再修理です。
抜差しの並行などがあまりきちんとした状態ではなくなっていたので、ここもハンダ分解をして、きちんと並行を取り戻します。
これで抜差しがスムーズになりました。(d゚ω゚d)♪
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さて、いよいよ磨きに入ります。
本体・ベル・パーツと、しっかり磨いていきます。
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この磨きの作業はやる程に奥が深いもので、使う布の大きさ、厚み、種類、使う研磨剤、また機械の回転数などが深く絡んでいて、それにより作業効率・仕上がりが大幅に変わってきます。

いまやっている作業方法が、正解かと思ってやっていますが、もう何か月か何年かしたら、もっといいやり方が見つかるかもしれません。また、そうしたものを見つけた時の喜びも大きいです。
これだから、この仕事辞められないんです。


さて、これで磨きが完了し、ベルと本体の装着も完了しました。
ここまでくれば、メッキへと出荷が可能になります。
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ベルの支柱下のヘコもすっかり綺麗になりました(∩´∀`)∩♪
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ようやくメッキが戻ってきました。
パーツはピンクゴールド、本体はシルバープレートです。
組み上げ前の写真です。横に撮ったはずなんですが、縦に写真がアップされてしまいます。
そこはご容赦下さい。ではどうぞ↓
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パーツを組んで、ピストンの調整をして完成です。
色のコントラストが良いですね Σd(゚∀゚d)イカス!
また、指が触れる部分の、サビなどによる変化が発生しにくいのもこの仕様にする大きな意味でもあります。
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今回ピストン軸の仕様もピンクにしたいとのことで、ここはBuzzのブラスステムを採用しました。
オリジナルのアルミステムではメッキが乗りませんので、サウンドの変化とルックスにこだわる方は、ここの部分の変更もおすすめします。

今回のような修理をご希望の方は、金額も大きくかかりますが、自分だけの一本を作ることが可能になります。
特に、新品の楽器をゴールドなどに作り変えるのは比較的楽にできます。

このような仕様の楽器を作りたい方は、是非ご相談下さい。
お問い合わせは、メールtomo09010667095@yahoo.co.jpか電話018-839-4232までご連絡下さい。
また、ご来店希望の方は、こちらを参照してください。

また、頑張って更新いたします。
ではまた(^^)/~~~


テナーサックスオーバーホール ~カドソン編~

久々の更新です。
いつもご覧いただいていらっしゃる方々におかれましては、この更新の遅さにいつもお付き合いを頂き、ありがとうございます。♪感謝☆(人゚∀゚*)☆感謝♪

今回は台湾製ジャパンチューンの先駆けの楽器、カドソンのオーバーホールをお届け致します。
カドソンは10数年前から国内で発売された、ブランドとしては後発のサックスブランドですが、国内のプロミュージシャン、とりわけジャズ、スタジオ系ミュージシャンの方々が、その性能の高さを見抜き、プロの間で先に知名度が上がり、その後一般のプレーヤーに浸透しはじめたという経過をたどって、現在に至っています。

その中でも、カドソンの知名度を上げるきっかけになったモデルが、今回修理依頼を受けたT-902AS・アンティークサテン仕上げのモデルです。独特の風合いを持った管体の仕上げにより、なんとも言われないシブいトーンを奏でる一品です。
今回の修理品は、まだ発売されてから間もないころのもので、現在の仕様と異なる部分もありました。そのため、そうしたところを修正しながら、各部調整を見直してまいります。

まずは分解から。
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タンポは経年の使用により、だいぶくたびれておりました。いいタイミングで修理に出して頂きました。
キイシャフトやピボットスクリューなども外して細かなところも全てクリーニングします。
キイコルクとタンポも全て外していきます。


さて、ここからは音孔の修正に入っていきます。
カドソンの902シリーズの特徴に、この音孔の立ち上げ部分のカーリング(フルートでいうところのドローントーンホール)があります。
この頃はまだ音孔の上面加工をしておらず、音孔の歪みが少々残っている状況でした。音孔から光が漏れているのがわかると思います。
まずはこの音孔の歪みを修正・加工して、すべての音孔をフラットにしていきます。
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下の写真が修正後の写真です。ピッタリと漏れがないのがお分かり頂けるかと思います。
ちなみに現在のカドソンではこの加工は全てのカドソンサックスに施工されております。
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ベルも分解して、主列部分との繋ぎ目をクリーニングします。
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ここは後程、繋ぎ目をハンダで接合します。そうすることで、モレなく振動が伝達しやすくなり、ベルが格段に振動しやすくなります。

この後は、管体・キイともに洗剤で洗浄していきます。汚れ・サビ・ホコリなど、きれいさっぱり落とします。
これにより、修理後のさわやかさが格別になります。

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上の写真は、音孔の大きさに合わせて、タンポのレゾネーター(反射板)の大きさをセッティングしているところです。
当工房では、タンポと反射板を、音孔の大きさに対して最適なものに合わせて組んでいきます。そうすることで、調整の効率や、サウンドの面で大きな効果をもたらします。

今回の修理では、ドーム型のレゾネーターを採用しましたが、他にもセンターリベットタイプとプラスチックのものを、当方では用意してあります。

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タンポを組んで右手主列を調整しました。
ちなみに4つ並んでいるタンポのうち、真ん中2つのタンポは、同じ大きさのタンポです。しかし音孔の大きさが違うため、使う反射板の大きさを変えるのが望ましいのです。先の説明において、反射板を組んで合わせていく必要性は、こうしたことがあるためです。
全ての音孔に対して、最適な大きさの反射板をセレクトしてあります。一見効率が悪そうですが、自分的には高効率なのです(・∀・)


最後に全てタンポとバランスの調整をして、Buzz のネジセットを組んで完了です。
これはサックス用のアフターパーツとして発売されており、各メーカー用に作られております。
それぞれの種類・その効果などについてはメーカーサイトをご覧いただくと、詳しく説明されております。
http://www.nakajimagakki.jp/buzz.html

これで振動のロスが、より軽減され、強力な戦闘能力を得られました。
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上の写真でなかなか目立たないですが、キイフェルトはオリジナルの緑色から黒に変更しております。
オーバーホール時はお好みに合わせて、キイフェルトの色を、赤・黒・緑・青の中から選んで頂くことが可能です。

そんなこんなで、オーバーホールは完了致しまして、お客様にもお喜び頂けました。
修理を受け取られたお客様から、感謝のお言葉を頂いたり、また別のお客様をご紹介頂いたりと大変有難い連鎖により、当工房は支えられております。
またこれからも精進致します。

また、他にもご紹介したいアルトサックス修理のオーバーホールがあるのですが、それはまた後々に記事の内容をまとめたら、こちらでお知らせいたします。

また思い出されたら、こちらのブログにアクセスして下さい。

また、ご意見をこちらのコメントに頂くのは大いに結構で有難いのですが、質問について(修理依頼のご希望、価格などについて)は個別に対応したいので、当方にメールtomo09010667095@yahoo.co.jpか、お電話=018-839-4232でお問い合わせくださいますようお願いいたします。

ではまた(´Д`)o尸

B♭クラリネット中古リメイク品のご紹介

皆様、新年明けましておめでとうございます♪(o´∀`b)b♪

当工房におきましても、開業から3度目の正月を迎えております。
皆様の支えにより、こうして仕事を続けられております。本年も、どうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m

さて、今回のブログは修理品ではなく、中古楽器のご紹介です。
当工房では、中古の販売・買取もしておりますが、特に中古を販売する際には、
そのままで販売するということは、ほぼありません。

よくある中古の楽器に対しての不安というものは、
・買ったのにすぐ壊れたらヤだな
・買ったものが本当にいいものだったかどうか、買った自分に自信が持てない
・何か不具合が出ても、修理などの面倒を見てもらえないのでないか

などなど、様々なことが考えられます。
安く買うということに、どうしてもリスクを感じてしまうのは楽器というものの特殊性も、
関係しているものと思われます。

なので、当工房では、中古で仕入れた楽器に、必ず即戦力として使えるようにオーバーホールを施し、
物によっては新品では絶対手に入らない、特別なチューンをして、新品を超えるクオリティの物に作り替える、
ということをやったりしています。
また、中古では珍しい、保証もついております。
これを当工房では、中古リメイク品と名付けております。(英語としては間違っているかもしれませんが、カタカナなんで再生して作った、と理解してください)

今回紹介するB♭クラリネットは、まさにそうした特別チューンを施した1品です。
新品では、この仕様のこの機種は手に入りませんので、良い物を安く買いたい、他で手に入らないものが欲しい、
とお考えの方には、大変お買い得です。この記事を読んでご興味をお持ちになられた方は、
当方までお問い合わせください。

機種はヤマハカスタム AEというもので、ヤマハがカスタムクラリネットを4機種作った時代に、その中の最高機種として存在していたモデルです。
今はそのモデルはラインから無くなってしまいましたが、重厚な吹奏感と響きは、他の機種と大きく違う魅力を持っています。
では作っていく工程をご紹介いたします。


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まず本体をキイ、キイポスト、またリングも外して音孔、管体などを綺麗に洗浄します。
洗浄したら、管体から失われた油分を補給し、塗装も補修します。
ちなみに、今回紹介しているヤマハの管体のほかに、クランポンのR13の管体も写っておりますが、こちらは早々に予約が入ってもう売れております。


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作業中の写真を撮っておらず、だいぶ途中経過をはしょってしまいましたが、もうメッキから戻ってきて、
キイの仮組みをしております。
今回のキイとキイポスト、リングは、全てピンクゴールドで仕上げております。


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もう完成してしまいました(;´・ω・) 近くで写すとこんな感じです。
とても新品感が出ていて、中古の楽器だとは思えません。


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タンポは最初からレザーパッドを採用しております。
タンポの音孔への食いつきも良く、またスキンタンポに比べて、大幅に寿命が長いのも長所の一つです。


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全体の写真はこんな感じです。写真よりは実物の方が綺麗です。
ご来店可能な方は、ぜひ実物を見て頂きたいです。


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また、この楽器には新品のケースカバーもお付けいたします。
手にした時から、気持ちよくご使用いただけます。

このクラリネットの気になる価格ですが、¥298,800(税抜)です。
フルピンクの新品、しかもレザーパッドの物は、(というより手に入るものは)なかなかないと思います。
この楽器には、中古の1年保証もついておりますので、調整に関しては当工房までお持ちいただければ、
ご安心してご利用いただけます。
このフルピンククラリネット、ある意味中古だからこそ作ることができた1本だと思います。
そんなことで、皆様からのお問い合わせ、お待ちしております。

ではまた(^^)/~~~

トロンボーンスライドレシーバー再生

いつもご覧いただいている方々、毎度ありがとうございます。
また、初めてご覧になった方々、ようこそいらっしゃいませ┏○ペコ

今回も、8月頃の仕事を今頃アップしております。小出し小出しでしか記事を作れず、このブログを楽しみにしていらっしゃる方(がいればの話ですが)には、ご迷惑をおかけしておりますm(_ _)m

ところで、今回のお仕事は、初めての海外からの依頼でした。依頼主の方はトルコ在住の日本人プレイヤーさんで、トルコのコジャエリ(イスタンブールのほど近く)大学でトロンボーン講師をされている、プロプレイヤーです。
この度、当方のHP・ブログをご覧になり、ここなら自分の楽器を治せるかも?とお感じになられ、数ある工房から、当方にご依頼をいただきました。まことに有難いことです。

なかなかの大仕事でしたが、楽しい仕事でもありました。まずはビフォーの写真からご覧ください。
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手が触れる部分は面荒れが発生していて、かなりボロボロになってきています。
送られてきた楽器の写真を見て、部品交換を提案したのですが、この楽器の音が気に入っているので、同じ素材を使って作り直してほしいという依頼を受けました。
というわけで、この状態から再生する方法をとることにしました。
がんばるぞィョッシャ━( p`д´)q━!!


まずはパーツごとにバラバラにしていきます。後で組み直しをするため、きれいに分解をしていくのに神経を使います。
ラッカーコゲもほとんどなく、うまいこといきました。
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分解したらラッカーの剥離をして、面の再生をしていきます。削りすぎずに全体を慣らしていくのが修正のキモです。
薄くなった分は、後程厚メッキをかけて厚みを稼いでいきます。
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写真の右のパーツが仕上げ磨き前、左が仕上げ磨き後です。光り方の違いが伝わりますか?
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全体が磨きあがった、メッキの前の姿です。
ここまでしておけば、メッキ後もきれいに仕上がります。
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メッキが上がって来たら、楽器をハンダ付けして組み直しをします。
これもなかなか綺麗に仕上げるのが難しいんです。
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ボロボロに溶けていたパーツが綺麗に再生されました。
今回の修理では、再生面の持ちを良くするために、メッキの厚みを通常の2倍しています。これにより削った分の厚みもメッキで稼げています。
こうした厚メッキの仕様は、木管のキイなどでも採用することが可能です。

ご依頼主の方が、お盆の帰省に合わせて帰国した際に、完成した楽器の引き取りに、わざわざ秋田までご来店下さいました。
仕上がりをとても喜んで頂き、こちらもとても嬉しかったことをよく覚えております。

今回の仕事を通して、こうしたプレイヤーさんとも繋がることができたということが、とても大きな出来事でした。
またのご来店を、心よりお待ちしております。

また、この記事を見てご興味を持たれた方は、是非当方までお問い合わせくださいm(_ _)m

こんなこともしてました。 ~小ネタ集~

今回は、あまり大きなテーマではなく、”やってみた”的な感じで、お送りします。
通常だとあきらめてしまいがちな修理の内容ですが、そこをあきらめずにやってみるとどうにかなる。
そんな内容です。

まず1発目は古いバスクラ(クランポンR26)の上管G♯キイですが、レバーの羽が折れて、しかもパーツ自体も紛失してしまっております。
当然メーカーでパーツ取り寄せなんてできるわけがないので、どうにか作るしかありません。


折れていた部分の根っこのところを整形し直して、洋白板(キイの材質として使われている金属の板。入手困難(。-`ω´-))を溶接します。
これが、なかなか角度とか難しいもんなんです。
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それをヤスリなんかで整形していって、キイの形を作ります。元の形を想像しながら作るので、設計図なんてありません。
形ができたら、磨いて仕上げます。
写真は磨きあがりの姿で、これからメッキに出して組み込んだら完了です。
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続いてはビンテージのキングのトランペットです。依頼内容は3rdトリガーが無くなっているのでパーツをつけてほしいという依頼だったのですが、輸入元に問い合わせても、当然そんな古い時代のパーツなんてありませんというお返事。。。
まあ、想定の範囲です。トリガーとそれを固定するネジを自作するしかありません。

トリガーはヤ○ハのパーツを取り寄せて、この楽器の台に合うように、形状を作り変えます。これでトリガーが可動式になりました。
また、トリガー固定のネジは真鍮丸棒を削って製作します。ネジのピッチはアメリカのインチサイズの規格なので、ネジ切りの時の旋盤の歯車選択が難しかったなーという記憶があります。
もっと機械の使い方を慣れていかないといけませんな (。-`ω´-)ンー
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組んでみるとこんな感じです。思ったよりも普通な感じにできました。
あとは磨いて、メッキ屋さんにニッケルメッキをかけてもらい、完成です。
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ちょっとしたことですが、部品が供給できなくなると、修理が困難になることが多々あります。
でも当工房では、どうにもならないことは、どうにもできませんが、どうにかなることは、どうにかします。(どういうことだ( ゚Д゚)ゴルァ!!)
ぜひあきらめずにお問い合わせください。

サックスネック延長大作戦

またまた更新をサボっておりました。
気が付いたら、この作業をしていたのは8月なのに、アップしているのは10月、背中にストーブを背負いながらの書き込みという事態になっております・・・・・
ネタはあるんですが、、、、もう少し更新を頑張ります。゚(PД`q。)゚。

さて、今回はアルトサックスのネックの修正です。
ご依頼のお客様は、クランポンのS1を長年使われてきたのですが、どうしてもピッチが高くてコントロールしきれないので、ネックを1センチほど長くできないか(*゚Д゚) ?との依頼を頂きました。

ネックを長くするといっても、引っ張って伸ばすわけにもいかないので、継管を製作して、ハンダ付けして、延長する作戦をとりました。
その他に、キイの部分メッキとネックのゴールドプレートも一緒に依頼があったので、そちらも同時に作業を進めます。

まずは、ラッカーの剥離からスタートです。


そして、機械を使って、真鍮棒を正確に削っていきます。
特にネック先端に差し込む部分と、外径の部分で段差ができないように精度よく作ることが大事になってきます。
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こんな感じに仕上がりました。
差し込んでみたら、寸法通りピッタリです。これで部品はハンダ付けします。
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あとは、キイやネックを磨いてメッキに出荷です。
キイはこの時にキズや表面の荒れなどを修正します。
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そして、メッキが帰ってきました。
ネックもいい感じに部品と一体化しています。
あとはタンポ、キイコルクなどを取り付けていって、組み込み・調整をして完成です。
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highキイとOctキイのメッキ上がりの写真です。実物はもう少し色の違いが感じられます。
テッカテカの仕上がりです。
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右手キイ裏のキイガードです。
ちなみに、さっきのキイと、このキイガードは、ゴールドプレートの下地にニッケルメッキを仕込んで、耐久性を上げています。
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ネックの完成写真です。
キズも取れて新品同様になりました。
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この修正で特に中音域でのピッチの安定感が増しました。マウスピースの入りしろも、いいところになりました。

こうした修正は、吹き手の方との入念な確認が必要となりますので、遠方の方でもご来店をお願いすることになります。
いわゆる改造の部類に入る修理なので、こうした類の修理・調整をご希望の方は、是非ご予約の上ご来店をお願い致します。

こんなこともやってます。 ~チューバ指掛け製作編~

結構以前の仕事ですが、こんな作業の依頼が入ったのでご紹介いたします。

ご依頼のお客様はベッソンのフロントピストンのチューバをお持ちだったのですが、
このチューバ、親指の指掛けがついておらず、右手の構えが安定せずに困っておられたそうです。
そのため、今回指掛けの作成依頼を頂きました。

さて、指掛けそのものは市販のパーツがあるので、こちらは手間いらずなのですが、肝心なのは指掛けを取り付ける台が市販されていないので(当然ですが)、ここは当方で製作となります。

真鍮の丸棒を削り出し、ネジを切って、取り付ける管に合わせて土台のRを作ります。
土台は真鍮板を切って作ります。
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んで、台と板をロウ付けして、磨いて、こんな感じになります。
ここでお客さんに台座取付位置を決定してもらい、台座はメッキに旅立ちます。
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メッキが戻ってきて、管の指定された場所にハンダ付けして完了です。
こんな仕上がりになりました。
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リングをつけるとこんな感じです。
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リングをつけてのアップです。
初めから指掛けが付いていた楽器だったかのような、普通の仕上がりになりました。
お客様にも大変ご満足いただけて、こちらとしても嬉しい限りです。ヾ(*´∀`*)ノ♪
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今回の仕事はいわゆる改造の部類にはいるものかと思いますが、こうした意味のある改造は歓迎しております。
(意味のない装飾などの取付はあまりお勧めしておりません。)
機能性の向上などでご相談がある場合は、是非ご来店下さい。
今回のように、なにかお役に立てることがあるかもしれません。

ではまた。(´Д`)o尸~

いよいよ大物 バスクラオーバーホール その3 完成編イェ──ヽ( ゚Д゚)人(゚Д゚ )ノ──ィ

いよいよバスクラオーバーホール完成です。
さすがにLowCバスクラは完成までだいぶ時間がかかりましたが、出来上がった時の達成感も、それはそれはひとしおでございます。

それでは、コメント少なめ、写真は多めで、参ります。
まずは、ネックとベルからです。
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つづいて下管側です。
長いキイが多くて大変だったことをよく覚えています。
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下管の写真の黒いブロックは、長いキイのブレ止めです。
最新のLowCバスクラには標準で採用されていますが、この楽器の当時にはなかったものです。
今回のオーバーホールではついでに採用しております。これで操作感が大幅に向上しました。
そのために、もともとあったポストはぶった切って改造しております。
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指がよく触れるあたりです。
キイの加工でツルツルお肌を取り戻しました。
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次は上管です。
キイの山が無くなったところを作り直すのに苦労したことを覚えております。
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上管は管体を新品に交換しました。
こういうことができるのはヤマハの強みです。
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ついでなので、ボロボロだったケース取っ手も新品にリフレッシュです。
細かいことですが、使っていて気分が全然違います。
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組みあがった全体の姿を撮ってみました。
こんな感じで、仕上がりのイメージが伝わりますでしょうか?
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今回の修理で、またこの先も、この団体様の伝統を支えることの、ほんの少しでもお役に立てたのなら、とても嬉しい限りですヾ(*´∀`*)ノ ♪
ご依頼ありがとうございます。

ところで、今年はこれとほぼ同様の内容のバスクラ修理がもう1本入り、そちらもすでに完成しております。
こうした大物修理を、当方のような工房に依頼を頂けることをとてもありがたく感じております。
今後も更なる技術の向上に、努めてまいります。

また新しい記事をまとめたら、このブログでご紹介いたします。
またぜひリペア日記にお付き合いください。
ではまた。サヨ~ナラ~(´Д`)o尸

いよいよ大物 バスクラオーバーホール その2

さてさて、前回からの続きです。
下の写真はキイポスト(キイを支えている柱)で、これも一個一個丁寧に磨きを入れていきます。
この手の部品、数えてみたら、90個近くありました。これだけでも1日仕事です。゚(。´ノω・`)゚。ウウゥゥ
一個でも部品が無くなると大変なことになるので、神経を使います。
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キイも数えたら50個近くありました。LowCの楽器になると部品点数が格段に増えていきます。
今回特に長いキイのロッド部分が苦労した感がありました。
磨きが終わって、出荷前のお姿です。まだメッキは終わってません。
過去記事で再三書いておりますが、メッキの前の下地作りが何より重要です。そのために膨大な時間を費やすため、メッキ修理は値段が張ってしまうのです。
メッキ修理を依頼される方には、是非ご理解を頂きたいところです。(;´・ω・)
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そんなこんなで、メッキが終わって部品が帰ってきました。
今回はポスト・リングがピンクゴールド、キイがシルバーで仕上げました。
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ネックはピンクゴールドです。ベルもきれいになりました。
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全体の写真です。バスクラの部品でないもの(フルートキイ)も写っています。
フルートのメッキ修理も並行してやっていたもんで。
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いよいよ組み上げに入ります。
今回上管は割れの状態がひどかったため、管体そのものを新品に交換しました。
ヤマハの場合は、あまりにも割れがひどくなってしまった場合は、パーツとして調達ができる上、最終の金額が修正よりも安くできたりするので、おすすめです。
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ポストを立ててバネを入れていきます。
このポストを立てる作業がなかなかのパズルです。
一応メッキ前にポストの順番を考えて鈴掛けするのですが、戻す時に(*´-ω・)ン?となるときもあります。
バネ穴の位置や、キイシャフトの方向、長さなどから、総合的に判断して、もとの位置に寸分違わず戻していきます。
20140421_164142.jpg

キイの借り組みをするところですが、メッキでキイシャフトが通る穴が狭くなっているため、リーマーという工具で穴を整え直していきます。
ブレが少なく、なおかつ軽快なアクションのためには、この作業が大事です。
でも、この工具が高いんだなー。゚(PД`q。)゚。
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だいぶ途中経過をはしょってしまいましたが、何はともあれ完成です。
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次回の記事で、細かくアップも多めで、完成写真をお披露目していきますので、また是非ともご覧ください。
では(´Д`)o尸

いよいよ大物 バスクラオーバーホール その1

なんだかんだで、長いことブログ更新をサボっておりました。
もちろん仕事をしていなかったわけではなく、ブログを作ることに時間を割くことが大変だったためです(;´・ω・)
そんなわけで、今回は約半年前にやった仕事をご紹介します。

このバスクラは、もうすっかりお得意様の某団体様の楽器ですが、今回でこの仕様の楽器を作るのは、E♭CL・AltoCLに続き、3本目です。
こちらの団体様は、当方が開業して間もなくから、こうしたお仕事をお任せいただいている、大変ありがたいお得意様です。
それだけに、期待を一歩超えるものを作りたいと気合が入ります。

では、今回も順を追って説明して参ります。少し長くなりますが、お付き合い下さい(d゚ω゚d)♪

まずは、初めの状態をご覧ください。
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全体のメッキがはがれ、下地のくすみも多くなっています。キイもところどころ溶けたりしています。


続いてベルです。こちらもメッキの浮き、キズ、ヘコ、音孔の変形など、修正個所のオンパレードです。
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20140305_202103.jpg
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まずはハンダ分解して、パーツごとに修正していきます。
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20140319_093419.jpg
表面が荒れているところは削って一定の平らな面に仕上げていきます。
この後の写真がないのですが、ツルツルにした後にハンダ接合しなおして、もとの形に組み直します。


ガサガサなキイの面も、
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削って綺麗にしていきます。ここから磨きを入れていきます。


上記のような作業を繰り返していって、磨きが完了すると下の写真のように(写真はネック部分、一番最初の写真と同じもの)なります。
このネックはその後ピンクゴールドメッキにて仕上げをする予定です。
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この後は、キイ・ベル・ネック・ポストをメッキ屋さんへと旅立たせます。
次の記事ではメッキを終えて戻ってきた姿をお知らせ致します。
また次の記事も見て下さい。
では(´Д`)o尸

オーボエ復活大作戦 その3 完成編

完成編を作るまで、随分ブランクが開いてしまいました。
ようやく完成した姿を御覧頂けます。

復活具合がわかりやすいように、なるべくアップで写しました。
是非御覧下さい。
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下管のセクションです。
指が触れるところは、だいぶ溶けていました。形状の回復に苦労した部分です。
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大きいタンポはレザーパッドを採用しました。耐久性が大きく向上します。
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こうして全体を見ると、かなり形状が復帰したことが実感できます。
大きな部分より、小さくて細かなキイの形状の回復のほうが大変だったのを思い出します。
20140307_181930.jpg
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最後にケースに入れて、完了です。
このオーボエ修理では、約2ヶ月程なんだかんだでかかりました。
毎度この手のメッキ修理の時に書いていることですが、メッキをかけるのは、メッキ屋さんが頑張るので、当方では難しいことはありません。
大変なのは、メッキ前の形状の復帰です。そこが、こうした修理のやりがいでもあるところです。

これと同じような内容のバスクラ修理もありましたが、そちらもまた記事を作ります。

ではまた(^o^)/~~~

オーボエ復活大作戦 その2

メッキが完了して、キイとポストが戻ってきました。
今回の修理では、ポスト関係はピンクゴールドに、キイはシルバーの仕上げとなりました。
再生したキイも、最後にメッキがかかった状態になるまで、本当の意味での善し悪しは判断が難しいものです。
今回はうまくいきましたが、もしもうまくいっていない場合は、ここから不良部分の修正をして、もう一度メッキをします。
長年の勘というか、判断力が、下地の段階の面の仕上がりを見極める上で、大事になってきます。

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キイの大きな面の荒れが修正されて、新品のような感じになりました。
この辺は、特に難儀をした部分です。
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下管のリングキイが見えますが、ここも荒れが大きいところでした。今回の修正では、削って磨いてだけで、綺麗になりました。
症状によって、様々な修正をしていきます。
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いよいよポストを組んでいきます。この辺まで来ると、割と完成までは一気にいけたりします。
ポストを組んだら、針バネを入れていきます。
20140224_100937.jpg

このように仮組をして、キイの動きを確認していきます。この時に針バネの長さも合わせていきます。
20140224_130022.jpg

タンポを入れていく作業は、写真をとっていなかったのですが、地味な作業なので、まあいいでしょう。(・∀・)
次の記事で、完成の姿をアップ致します。
また良かったら、見て下さい。
それでは(^o^)/~~~

オーボエ復活大作戦 その1

約2ヶ月程更新を放置しておりました(;・д・)
様々なことをやってはいたのですが、記事をまとめることが出来ずにいて、ようやく作る事ができそうです。

その間、何をやっていたのかということなのですが、当方ではオーバーホール祭りのような状態でした。
そのうちの一つ、オーボエの再生の過程を、今回御紹介して参ります。

さて、このオーボエは、とある高校の所有の楽器なのですが、キイのサビが発生したりして長い間調整もできず、またキイの状態もかなり侵食が進んでいて、いわゆる寿命として楽器庫の奥で眠っておりました。

今回再生の依頼があって修理した訳ですが、まー大変でした(・・;)
状態をご覧ください。
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全体的に、キイの傷みが進んでおりますが、特に上の写真の上管3連リングキイが、なかなかの状態でした。

タンポを外して、下準備です。ネジはサビがひどかったので、全交換です。
20140107_102611.jpg


キイの荒れがひどかったところを、金属板と銀ロウを使って盛り、削って仕上げていきます。
左から順に仕上がり具合を並べてみました。こんな感じに仕上がっていくのがわかると思います。
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キイをアップしてみました。
初めの状態と比べると、元の形を取り戻したことがお分かりいただけるかと思います。
20140215_105523.jpg


色々ありましたが、取りあえずキイの再生は完了しました。
磨きを終えた姿です。
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次回の記事で、メッキから戻った姿をご覧頂けるようにしようと考えております。
また次の記事も是非見て下さいまし。

それでは(^o^)/~~~

ここ最近の仕事あれこれ

ご覧頂いてる皆様、ご無沙汰でございますm(_ _)m

2月は殺人的なスケジュールをこなしながら、何とか乗り切りました。
前回の記事からどんなことをしていたのか、少しづつではありますが、ここにご紹介をしたいと思います。
もちろん仕事の全てではなく、ほんの一部ですが、当工房の日常が少し垣間見られるかと存じます。

まずは、全体としては数は多くない金管の修理から。
ベルから落としてねじれた状態のヘコ修正です。
大体同じ角度から写した、ビフォーアフターの写真があるのでご覧ください。

まずはビフォー↓
20140131_111948.jpg
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そしてアフターです↓
20140131_143005.jpg
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このくらいのレベルには、当工房で復活させることができます。
深い意味で、ラッカーの楽器よりシルバープレートの楽器の方が、修理は楽です。
取り掛かり始めれば、まずまず早く修理ができる部類のものです。


あ、修理とは関係ないですが、Bachの180MLラッカーの中古が入荷してきました。なかなか良い年代のもので、再生をかけてから販売をしようと企んでいます。↓
20140206_133546.jpg
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今現在は、ラッカーを剥離して、生地の状態になっています。ちょっと仕掛けをしてからメッキをかけようと考えております。さて、どうしてくれようか(・∀・)



さて、最近サックス好きのお客さんが、いろんなネックを持ち寄って、ネックの吹き比べをしました。当方も、ピンクゴールドのネックを提供しました。
左から、総銀材+サテンプラチナ、ピンクゴールド、ゴールド、アンラッカーの各種です。
これは貴重な経験でした。スゲー面白かったです♪d('∀'o)
20140208_130358.jpg
結果、こちらのお客様は、ご自分のSSAXネックをプラチナに、お仲間の方にはアルトの新品ネックを当方でプラチナに加工して販売するというご依頼を頂きました。

それで、メッキから帰ってきた姿がこちらです↓ネックじゃないものも写っていますが。
20140222_132723.jpg
これで組み直してネックコルクを貼って完成です。

ちなみに、フリューゲルのパーツもゴールドプレートの依頼を受けていたので、こちらも一緒に帰ってきました。
テカテカしていてΣd(゚∀゚d)イカス!な感じです。
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最後は総銀のフルートを再生して、新品同様にして販売致しました。
キイ・管体は全て磨き直し、ワンポイントでヘッドクラウン・反射板をピンクゴールドにして仕上げました。ネックのメッキ戻りの写真で、ネックじゃないものが写っていたのは、これです。
もちろん、タンポも全て交換しております。
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お客様には、大変ご満足頂けたようです。こちらとしてもうれしい限りですv(o´∀`o)v


写真には写っていないですが、この他にホルンのマウスピースのサテンピンクやミラーピンクのメッキ依頼や、オーボエオーバーホールのキイ・キイポストもあります。

オーボエオーバーホールについては、また別の機会にご紹介を致しますので、もしこのブログの更新を楽しみにしているという方が、、、、もしも、そんな有難い方がいらっしゃるならば、完成の暁にはまた記事をまとめて、発表致します。

3月もまたメッキその他の修理が盛りだくさんなので、とにかく健康に気を付けて年度末を走り切りたいと考えております。

依頼をくださったたくさんのお客様、ありがとうございます。
そしてこの記事を見て当方に興味を持っていただけた、未来のお客様、ぜひご一報頂いた上で、ご依頼・ご来店お待ちしております。

では(^^)/~~~

クラリネットオーバーホール ~魅惑のピンクゴールド編~ その3・完成編

ご覧いただいている皆様、サボりにサボったブログは、早期の更新を重ねて、ようやく完成編を載せることができました。
ワチョ――ヽ(・∀・)ノ――イ♪
クラリネットオーバーホール ~魅惑のピンクゴールド編~ その1からご覧いただいている皆様は今一度お付き合いください。
初めてご覧いただく方は是非その1から、また、過去の記事も合わせてご覧ください。


そんなこんなで、全て組みあがりました。写真も多めにピンク・ピンク・ピンクでお送りして参ります。

約20年の時を経て、生まれ変わった姿を是非ご覧ください(d゚ω゚d)
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全てケータイカメラで撮っています。できるだけズームしていますが、面の復活具合が伝わりますでしょうか?
実物は写真よりも綺麗です。

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レザーパッドにした、キイの組みあがり部分も写してみました。
レザーパッドは音孔へのなじみもいいので、タッチがものすごく明瞭になります。やや落ち着いたトーンと重厚な響きがとてもイイ!!♪d('∀'o)です。

続いて、今回1番苦労した、右手3連リング回りです。元の状態と比べて頂くと良く解るのですが、
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比べてみると、山の形やリングの形状など、失われていた形状が復活しているのがお分かり頂けるのでないかと思います。オーバーホールをする際は、こうしたメリハリが効いた状態になっているかどうかが、とても大きく全体の印象に係わってきます。
リング部分を、横からも写してみました。↓
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拇指音孔(リングの中の土管みたいな筒)とその周りです。
ここもよくダメになってしまうパーツです。ここなどは、キイが溶けてしまう前に、早めにゴールドプレートなどを施してしまっても良いのでないかと思われる部分です。
今回は土管は新品に交換、リングは形状を復活させました。
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A-G#クロスキイのあたりも、指の接触が多いので、よく面が荒れてしまいます。
全体を整えて、ゆでタマゴのような面を作ります。
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全体の写真をご覧ください。とても新品感がでています。
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ケースに収めて、施主様へお返しする前の、最後の写真です。
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これからまた新たな楽器生活を施主様と過ごしていくことでしょう。こうした仕事をさせてもらう機会を頂いたことを、深く深く感謝いたします。m(_ _)m

ご覧いただき、ありがとうございました。
では(^^)/~~~

クラリネットオーバーホール ~魅惑のピンクゴールド編~ その2

さてさて、早くも前回の続きです。
今回は写真が多いので、解説は少なめです?(・ω・)

前回の写真から、かなりいろいろなことをして、キイを加工していくのですが、下の写真はキイの加工を終えてメッキに旅立つ前の写真です。

このブログの中でも何度となく言っていることですが、金属のメッキというものは、下地の状態が良くなければ、綺麗な状態には成りえません。つまり、メッキをかけただけで、無条件に金属の表面はツルンと綺麗な状態には、決してならないということです。
そのために膨大な時間と手間をかけて、溶けたり減ったりした金属を加工・修正・時には溶接などもして、あるべき形状と面を作っていきます。
それなので、磨きが完了した時点で、写真を見ると「メッキかかっているんじゃないか?」と思われるくらいの仕上がりになっているはずです。
実は、メッキは下地の状態をモロに浮き立たせてしまいます。
この時点で一番難しいのは、磨きが終わった面を見て、メッキ後の仕上がりと自分の考えていた仕上がりが一致するかどうかというところなように感じます。
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一番苦労した右手三連リングセクションです。
ここはリングも溶けていて、なおかつキイの山の形状も金属が溶けて失われていたところです。
形状を復活させて、ツルピカに磨き上げました。
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キイのカップなどは、下地からのメッキ浮きが発生していると、ブツブツの面になってしまいます。磨きによって面のタレが発生しないように、仕上げていきます。
そのほか、レバーの指の接触面、長いキイの側面なども、ツルピカに仕上げていきます。


そして、メッキが工場から帰ってきました。ピンクゴールドという金に銅の成分が混じった仕様(実際はもっといろいろあるようですが)の仕上げです。
今回は金メッキとしては極厚の8μ(下地メッキを含んだら10μ以上!)の仕上げとなっています。
これだけかかったら、キイというものも楽器の振動体の一部(というより大部分)なので、それはそれはサウンドに大きく変化をもたらします。
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いよいよ組み上げです。ここまでで正常な状態であれば、組んだりタンポの調整をしたりということには、さほど苦労はしません。
実は、楽器を分解する時点で、およそ調整の必要な部分は調整をしてバラしているのです。
なんだか意味の伝わりにくい文章だなと、自分で書いてて感じたりします(。-`ω´-)
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オーダーがあったレザーパッドを取り付けていきます。
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キイを組む時は一個一個のキイをこのように拭き上げながら組み立てます。指紋を残すと後々の変色の原因になるので、こうしたところも、気を付けながら組んでいきます。
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こうしたキイのメッキは一部分だけでも施工することができます。全体には綺麗だけど、一部分だけメッキが弱ってきたところを修正したいといった要望にもお答えしますので、お気軽にご連絡ください。

次回の記事で、組んだ全体像をお見せすることができるかと思います。
では、クラリネットピンクゴールド完成編、ご期待ください。

それでは(^^)/~~~

クラリネットオーバーホール ~魅惑のピンクゴールド編~ その1

気が付いたら一か月も更新をサボっておりました。(;´・ω・)
1月中仕事が無かったわけではなく、忙しさを理由にし、また、夜も飲んだくれていたことが、主な原因です。
そこで、今回は1月の修理の代表ともいえるクラリネットオーバーホールをご紹介いたします。
是非ともご覧いただいて、共感頂けた方は、拍手なんぞをポチっとして頂ければ、ありがたいです。

今回掲載許可を頂いた、このクラリネットは、中学校の教員をされている方の所有の楽器ですが、この方が中学生当時のときに買ってもらった、大変思い入れのある楽器だそうです。
長年使ってきたことと、顧問になった吹奏楽部で、楽器が足りない時に生徒に貸し出している際に、キイなどの劣化が進んでしまったそうです。
これまであまりこの楽器に手をかけてあげられなかったという、依頼者様の思いもあって、今回思い切って大変身を行い、この楽器との新たな演奏生活を始めるお手伝いを、当工房がさせて頂くこととなりました。
決して有名ではない当方を信じて、楽器をお預けいただけたこと、ホントに有難い話です。

まずは、最初の楽器の状態をご覧ください↓
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リングキイ部分は特に痛みが大きいです。
山の形も溶けてなくなってしまっています↓
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また、写真にはありませんが、管体内面にも大きなひび割れが発生しています。
こちらも綺麗に修正していきます。


まずはサクサク分解していきます。
この時点で針バネもバチバチ切っていきます。ホコリなども後程洗浄していきます。
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タンポを外しました。今回の修理では、以前の記事で紹介した、皮(レザー)パッドを採用いたします。
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管体が綺麗になりました。音孔周りなどは、かなり汚れが多いのですが、洗い流されて綺麗サッパリです。
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綺麗になったら、オイルをつけて保湿ケアです(´ー`)
この状態で乾燥まで数日置いておきます。
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作業は飛びますが、まだらになったキイのメッキ残り部分を剥離して、生地の状態にします。
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ここから本格的な加工に入りますが、その様子はまた次回。
あまり間を開けずに更新いたしますので、また是非ご覧ください。

それでは(^^)/~~~

こんなのあります。

久々に修理でない投稿をします。

クラリネットユーザーの方々で、タンポの耐久性に不安をお持ちの方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
当方にはクランポンのクラリネットレザーパッドの在庫がございます。

通常使用されているスキンタンポは、こまめなメンテナンスが必要で、使い方によってはだいぶ寿命が短かったりもします。
そこで、耐久性のアップという意味でも、レザーパッドを修理の際に使用されることをお勧めします。
音色面ではスキンのときよりは落ち着いたトーンになりますが、音孔の塞がりは向上するので、響きの面ではスキンよりもメリットがあるかもしれません。
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写真の通りで、面がフラットで大変きれいです。クランポンの純正部品ではありますが、ヤマハのB♭管・A管でも問題なく使用できます。

出来れば、全タンポ交換・オーバーホール修理などの際に採用することをお勧めします。
もちろん、音色においては一長一短がありますので、良くご検討の上でご依頼ください。

ところで、急激に冷え込みが強まって、クラリネットの管体が膨張することが多くなってきています。
そのまま放っておくと管体の割れの原因になったりするので、早めの対処をお勧めします。
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このような作業で木部の擦れを少しずつ調整していきます。
演奏後にジョイントが抜けにくくなったと感じていらっしゃる方々、早めにお持ち込みください。

E♭クラ オーバーホール ルブラン編その2 完成

さてさて、更新が遅れましたが、いよいよE♭クラの完成の記事を作ります。
すでにお客様には引き渡し済みですが、メールにてお喜びのコメントを頂戴しました。
我々技術の者にとって、こうした声はとても励みになります。

では前回からの続きです。
ご興味のある方は、前回の記事からお読みください。
もっと興味のある方は、クラリネットのタグから過去の記事をお読みください。

前回出したメッキ前の部材が、メッキを終えてメッキ屋さんから帰ってきました。
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加工した主列リングのパーツも、綺麗によみがえってきました。
これで形状の違和感は全く無くなりました。
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キイポストとベル・タルのリングはピンクゴールドに仕上げました。
こうすることで、キイポストでツートンカラーのコントラストが美しい仕上げになります。
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ところで、今まではキイの方ばかりでしたが、ここからは木の管体です。
積年の汚れを落とすために、音孔その他も洗浄しますが、汚れも落ちますが、木の油分も同時に落ちます。
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綺麗は綺麗なのですが、生地の色が出て、パサパサ感があります。
人によっては、この方が良いという方もいらっしゃいますが。


そんなわけなので、抜けた油分を取り戻すため、もう一度表面・内面にオイル処理を施していきます。
少しづつ色も元のようになっていきます。
この状態で一日置いて油を定着させます。
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一日たちました。
今日からポストを組んでいきます。形は似ていますが、1個1個全て違うパーツなので、元と同じに組むのには、多少の慣れが必要となります。
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だんだん形になっていきます。
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キイポストを組んだら、キイを1つづつ合わせていって、動きにストレスがなくなるように調整していきます。こんな地味なことを全てのキイにしていきます。
オーバーホールをする上ではとても大事な作業です。
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続いてはバネ入れです。
メッキをするとバネ穴がメッキで狭くなって、元のバネの太さが入らないようになってしまっていることが、多々あります。
針のようなドリルで0.05㎜刻みでバネ穴を修正し直して、新たなバネを太さ・長さともに合わせていきます。
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次はタンポの取り付けです。今回はお客様のオーダーで皮タンポを採用しましたが、最後に音を出したときに、この楽器はこの仕様にして正解だったと感じました。
また見た目もキレイです。(d゚ω゚d)オゥイェー♪
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また、キイコルクの取り付けをしていきますが、この時点でタンポの調整を終わらせて、適したキイコルクの厚みを全て計測しておきます。
そして必要部分にキイコルクを張り付けていきます。
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全部コルクを貼ったら、キイの形状に沿ってコルクをカットします。ここの仕事が雑だと仕上がりがとても安っぽく見えてしまうので、気に入らなかったら別のコルクを貼り直して再度やり直します。

修理品のクラリネット(その他の木管楽器も)が、たとえ古い楽器でもピシッとして見えるものは、こうしたところがしっかりしているはずです。
近年の楽器では新品の楽器でもキイコルクが雑なものがとても多いです。嘆かわしい。・゚・(ノД`)・゚・。

せめて修理に来た楽器はこういったところはしっかりとやってあげたいと思います。
こうしたオーバーホールの内容の修理は高額なために、お客様の期待も大きいことと思われます。
なので、なおさら小さなところでも妥協なく進めます。
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後はキイを組んでバランス・開きを調整して完成です。
上から順に写真をご覧ください。
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↑ 左手レバーのキイの山は完全に元の形状を取り戻しました。

↓ この辺りのキイは、やや苦労した部分です。でも、すっかり復活してくれたので一安心です。
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全体の写真です。とってもイイ!♪d('∀'o) です。
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今回このお客様は長野から秋田へと、修理をご依頼いただいたわけですが、連絡を取り合いながらこうして完成させることができました。
仕上がりもご満足頂けたようで、ホッとしたのと同時に、当方とご自分の判断を信じて修理のご決断をされた依頼者様には、ひたすら感謝を申し上げる次第です。


今回の記事のように、当方では遠方の方の修理もできる限りご要望にお応えしていけるように努めてまいります。
もし、修理にお困りの方がいらっしゃれば、ぜひご相談ください。m(_ _)m

E♭クラ オーバーホール ルブラン編

毎度ご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、メッキ再生オーバーホールです。
年間数本はこうした修理が入ってきますが、今回は初めて県外からメッキ再生の依頼が入りました。
今回のお客様は、はるばる長野県から、当方のブログを発見して、この修理の依頼をすることを決められたそうです。
数多い修理工房が全国にある中、選んで頂いたことは大変ありがたく思っております。
その期待に応えるべく、良い仕上がりを作っていきたいと思います。

今回、依頼者様から、掲載の許可を頂いたので、作業経過をこのブログのネタとして使用させて頂きました。
重ねて御礼申し上げます。m(_ _)m


今回のE♭クラリネットは、ルブランのLLモデル。状態はかなりメッキ剥がれが進行しております。

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指のあたるところは、ほとんど剥がれていて、下地からのメッキ浮きもかなり進んでいます。
リングなども指の形に溶けています。


まずはサクサク分解していきます。
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そして、メッキの剥離をします。この楽器にはニッケルメッキがかかっていましたが、剥離したら下地に銅メッキが厚くかかっていたことが解りました。これは生かして加工を進めていきます。
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主列リングは指の形に溶けてしまっておりました。
これを平らになるように加工していきます。少しずつ様子を見ながらいい形に仕上げていきます。
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こちらは作業前の写真がありませんが、キイの山の部分  ∧ ←こんな形の部分も、溶けて形がなくなっていました。ここも加工して、元の形に修正していきます。
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下の写真が再生修理の真骨頂だと、自分では感じているのですが、下磨きをするとキイカップが溶けてブツブツが発生しているのが見えてきます。ここをブツブツが消えるように様々なことをして、面を整えます。
こうした部分が多いほど、修正は大変になっていきます。可能な限り修正していきます。
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修正されました↓ 面のブツブツがなくなって綺麗になっています。これを全てのキイに施します。
一個一個程度の差はありますが、同様の状態に仕上げます。
上の写真と比べたら、違いが良く解って頂けるのではないでしょうか?
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他のキイも仕上げ磨きをします。この段階でも小さなブツブツが見つかったら修正していきます。
キイ部分はシルバー仕上げにする予定です。
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こちらはキイポスト。部品点数を数えたら50個弱の数になりました。これも一個一個形を成形したりしながら、磨き上げます。
こっちはピンクゴールド仕上げになります。
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ここまでで、メッキ前の下準備は終わりです。ただ今メッキ屋さんに部材は旅立っております。
次回メッキが戻ってきたら、またレポート致します。

ご依頼者様、完成までもう少しお待ちください(`・ω・´)ゞビシッ!!

バリトンサックスオーバーホール ~セルマーSA80Ⅱ編~ その2

またまた投稿が遅くなりました。
前回の続きです。

今まで度々このブログでも説明してきましたが、音孔の状態を整えるということはどのようなことかということをここで写真つきで説明致します。

実は音孔の状態というのは、新品の状態ではきれいな平らということはほとんどありません。
下の写真のようにフラットな金属板を当てると、光が漏れているのが解ります。(指で押さえているトコの下ね。)
こうなっていても、タンポの柔らかさが残っているうちは隙間を塞いでくれていますが、数か月もすればタンポが変化していって隙間がどんどん現れます。
特に音孔の歪みが大きい時には、タンポそのものを押したり引っ張ったりして、歪みで生じている隙間を埋めようとするのです。しかし、この方法でタンポを合わせてもタンポ自体にかなりの無理をかけていること、また、もしタンポを合わせても無理に合わせた部分はまた大きく変化していくことはご理解いただけるのではないでしょうか?
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そこで、この音孔の歪みを修正して、音孔をフラットに加工し、漏れをなくします。金属板で押さえたところから、光の漏れがなくなったのは下の写真で確認できると思います。

この加工を、すべての音孔に対して行います。とても手間のかかる工法ですが、タンポで音孔を塞いだときの精度が飛躍的に向上するのは言うまでもありません。
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次の写真も少しわかりにくいですが、キイのカップも意外と大きく歪んでいたりします。
こうした歪みも矯正することで、タンポのカップへの収まりの良さが大きく向上します。
このように、あらゆる手段を使い、タンポがごく自然な形で音孔を塞げるように、地味な調整を重ねていきます。

ちなみにこのキイカップ修正も、すべてのキイカップに対して行います。
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そして、管体のお風呂の時間です。
アルカリ系の洗剤で、音孔周りのヨダレ染みも゚+。(о'∀')bスッキリ!落としていきます。
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こうしてキイコルクなどを貼ってタンポを収めて、タンポ調整をしていきます。
上記のようなことをしていくことで、とても自然な形でタンポが音孔を塞ぐことができるようになります。
指で押さえたキイに光の漏れが全くないことがわかって頂けるでしょう。
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ここからは完成後の写真です。

Lowキイのところですが、ここは修理をする前は開きが極端に狭く、音の抜けがさぞかし悪かったろうと推察されます。
修理後は写真のように開きもゆったり取れて、豊かな響きになりました。
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少し写りが悪いですが、ボコボコの管体も綺麗になりました。ベルを分解するとヘコが直しやすくなります。
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ズルむけだったケース取手も新品になりました。
こうしたところが直るだけでもずいぶんと気持ちがいいものです。
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ケースに入れて全体をパシャリ。
はじめと比べたら、ずいぶんと綺麗になりました。音もブリブリ鳴ります。
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バリトンサックスのように大きな楽器は、修理なども比較的重症になってから依頼が入ることが多いです。
また、キイも曲がりまくったりしていて修理を諦められていることもありますが、結論から言えば、ほとんどの場合直ります。
買い替えとなると大変高額な楽器です。しかし、きちんと修理をすれば新品よりも随分と吹くのが楽になりますので、長らく修理をしていない楽器をお持ちの方は、ぜひオーバーホールをご一考いただきたいと思います。

では。(´Д`)o尸

バリトンサックスオーバーホール ~セルマーSA80Ⅱ編~ その1

ずいぶんと更新をサボってしまいました。

約1ヶ月ほど前にやった修理を今頃載せています。ついつい忙しいということを理由にしてしまいますが、今後もう少し早い更新を心がけていこうと思います。
皆様見捨てずに、またご覧になってください。

えー、そんなことで(どんなこと?)バリトンサックスオーバーホールです。
今回の修理は、今まで何度も他で修理をしてきたけど、なかなか良くならないとのことで、当工房に修理依頼が入りました。

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全体を見ると、結構管体はボコボコしています。(写真では分かりづらいですが。)
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Highキイには音孔の歪みも発生していました。音が出にくかったのは、この辺の原因にも起因しています。
どうやら過去には楽器を倒していて、4番管の曲りが発生していたことがあったようです。
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ネックもポコポコ凹んでいます。一緒に修正します。
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ケースハンドルもボロくて持つときに手に食い込みます。ここは新品に交換します。
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まずは、大まかなキイ曲りなどを修正してから、サクサク分解していきます。ベルや4番管も全て分解です。
まずはこの時点でヘコの修正をしていきます。
ちなみに作業中の写真はありません。作業をしているときに自分を写せないんで(σ゚ェ゚)σ
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このキイは魚眼レンズで撮ったのではありません。キイが歪んでいるのです。
バラしてみて初めて気が付くこともあったりします。
問題は発見した時点で解決していきます。やることが多くなってくると、忘れてしまいかねないので、その都度修正していくことが自分の作業手順では多いかな?と思います。
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タンポも分解していきます。カップの内面も綺麗にクリーニングします。ここが綺麗に仕上げるためのキモの部分です。
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あとはキイコルクも全て取り除いて、キイの洗浄に入ります。
キイの洗浄は全タンポ交換の時だけできる作業です。汚れが取れると気持ち(・∀・)イイ!!です。



今日の記事はここまでです。
また近々更新致します。(`・ω・´)ゞビシッ!!

1周年 ゚+。ヤッタァ★(o゚∀`从'∀゚o)★ヤッタァ。+゚

当工房は、皆様に支えられて、めでたく1周年を迎えることができました。
これからも、より一層技術の研鑽に励んでいきたいと思います。

これからもお引き立てくださいますよう、よろしくお願いいたします。

管楽器修理工房Klang 代表 佐藤智幸


※ちなみに記念セールなどはありません。修理屋なんで(・∀・)

マレット修理やってます。

久しぶりの更新です。

秋田は吹奏楽コンクールの県大会も終わって、学校や団体の修理はいよいよじっくり取り掛かるものが増えてきました。

8月は大急ぎでその場でどうにかできる修理や、または本番を迎えるにあたって気休め(?)になるような修理が多く、当方も団体様をハシゴしておりました。
コンクールが終わられた団体様などは、これから演奏会や楽器の引継ぎなどで、本格的に楽器を使えるようにして行こうと考えられているところが多く見受けられます。

そんなことで、そこそこ大がかりな修理が数多く、今は当工房の棚の中で、列をなして復活の時を待っています。


ところで、当方では消耗品と思われていた、マレットの頭の糸やフェルトの巻き直しを請け負っております。
今回下の写真のようなボロボロの状態のキーボードとティンパニのマレットが修理依頼でやってきました。
皆さんのところにもこんな状態のマレットが多数あるのではないでしょうか?

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これが巻き直すと新品同様です。(そりゃそーだ。新品の糸を巻くわけだから(´ー`)フッ)

下の写真をご覧ください。上の写真のアフターです。
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巻き直しの金額は、おおよそですが新品の2/3くらい、
高級品(アーティストモデル等)のマレットはシャフトと芯の違いで、新品は値段が高いのですが、上記のティンパニマレットならば新品の価格の約1/3近く(!)の値段で巻き直せるので、修理をすればハンパなく経済的です。

お預かり後約2週間でのお戻しとなります。この機会に楽器棚を見直して、経済的にマレットのバリエーションを増やしてみてはいかがでしょうか。

また、今回の修理ではご紹介しておりませんが、バスドラムやゴングのマレットなども修理をお受けしておりますので、お気軽にお問合せ下さい。

キーボードマレット祭り開催 ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ

写真がピンボケでスイマセン(;´・ω・`)ゞ

盆休み明けからの今月いっぱいは、キーボードマレット祭りを開催します。
この機会にマレットを新調したい方、こちらのコメントや、当方ホームページからメールでご連絡を頂ければ、スケジュールの調整を致します。
シロフォン、グロッケン、マリンバ用で、スタンダードからアーティストモデルまで幅広く取り揃えております。
ご連絡お待ちしております。(∩´∀`)∩
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バラバラ分解修理 & 管体洗浄

時折ふらっと当工房に修理を持ち込まれるお客さんがいらっしゃるのですが、今回いらしたのは約10年ぶりに再会した、旧知の友人でした。
わざわざ横手市(60Km位離れている)から地図をたよりに来てくれました。
こうしたお客さんはとてもありがたく、ついつい昔話に花が咲きました。

ところで楽器の症状なのですが、ハンダの剥がれが数か所あったところを長年ほっておいたら、どんどんハンダ剥がれが連鎖してきて、持っているだけでグラグラ、管が外れて息もスカスカになってしまったそうです。

もともと¥100万くらいする高級品だったので、しっかりここで一発修理をして、吹奏楽コンクールの本番に臨みたいとのご希望でした。
それなので今回は、
・ブラブラの箇所を徹底分解して、綺麗にハンダ修正する
・ロータリーの動きも修正する
・管の内面も徹底洗浄する
という内容で、修理をお受けいたしました。

まずはハンダ剥がれの箇所のクリーニングをするために、患部の最深部まで分解するのですが、ほんの数か所ハンダを分解しただけで、ここまでバラバラになりました↑
これでは演奏自体がかなり困難だったことがうかがえます。まずは剥がれていた部分の古いハンダを徹底除去します。



そのついでに、ロータリーも分解して調整の下準備をするのですが、長年の汚れ・サビがびっしりとついていました。これもしっかりと洗浄して、汚れとサビを落としていきます。
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さて、分解してわかったことですが、パイプ同士の連結の台座がこのようにぱっくりと割れていました。
さすがにこうなってしまうと、ここのパーツはもう使えないので、台座を作り直すことにしました。
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元の台座の形に金属板を切って、パイプの形状に合わせて成形し、ストレスなく組み直せるように台座同士をいい角度で固定し、銀で溶接します。これで台座の強度が確保できました。
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管体に作ったパーツを組んで、台座とパイプをハンダで接合します。
もともとのパーツと比べても違いが分からなくなりました。
なにより、これなら持ってもブラブラしません(´ー`)
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そんなこんなで、一通り組み直しました。ここでロータリーを調整して管体の洗浄をします。内面の汚れも薬品洗いで゚+。(о'∀')bスッキリ!です。
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ロータリーのバンパーゴムも全て新調しました。これを見ると細かい部分のホコリや油汚れも取れて、とても綺麗になったことがよく解ります。
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ここの”くの字”のパイプが外れていたために、息がダダ漏れしていました。ここを修正することが、バラバラにした一番大きな目的です。
しっかりとハンダ接合して、もう漏れません(d゚ω゚d)
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これで完成です。ロータリーも静かで軽やかです。
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ハンダ剥がれは初期のうちに対処をすれば、被害の拡散を防ぐことができます。
また、あまり知られていないことですが、ハンダが外れると管体の響きが落ちます。

管楽器というものは、発音した際に管全体が振動するのですが、ハンダが取れたところは振動がうまく伝わらなかったっり、振動の伝達がそこで途切れたりしてしまいます。

ホルンはハンダ接合部が多いので、こうした影響は他の楽器以上に顕著に表れます。

ぜひ一か所だけだからと我慢をせずに、早めの対処をお勧め致します。

ティンパニオーバーホール ~パール編~

お久しぶりです。
やっとブログも更新しています。学校などの団体様は吹奏楽コンクールシーズンとなり、朝早くから夜遅くまで練習に励まれていることと思います。
当方も団体様からお呼びを頂いて、修理のお仕事の依頼が続けて入ってきております。有難いことです。

そんな中で、今回はティンパニの修理をご紹介いたします。当方は管楽器修理の工房ですが、打楽器の修理経験も豊富で、特にアクションの機構が複雑なティンパニの修理は今まで何台も手掛けて参りました。

よくある症状として、
・叩いているとチューニングが上がる(または下がる)
・ペダルが重い
・チューニングがよく狂う
・ペダルを踏むとギチギチ、パリパリなどの音がする

等の症状があります。
楽器の限界などと思われていたり、またはそのように言われてきたことが多いのではないでしょうか?

こうした症状は、きちんと調整すれば大幅に改善します。
特にペダルのアクションとチューニングの乱高下はピタリと直ります。
どんなことをしているか、ここでお知らせしていきたいと思います。

このティンパニは、叩くたびチューニングが狂い、ヘッドも何年も交換をしていないという状態でした。
ペダルは踏むと妙な重さがあってなかなかの状態です。



まずはヘッドを外して、ベース部分の分解です。
ホコリにまみれた部分を修正していきます。
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次はペダルです。古いグリスが固くなって悪さをしています。
ここも分解してクリーニングをして、新たなグリスを入れます。
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ここがペダルティンパニの心臓部、バランススプリングです。
ところで、ここでペダルティンパニの機構について、少しお話をしておきます。
ペダルのバランスは、ヘッドの張りの強さと、バネの引っ張りの強さが均等になったとき、綱引きをしたようになって静止します。
つまり、ペダルを踏んでチューニングが上がるとヘッドのテンション(張りの強さ)が上がることになるので、
それに準じてバランススプリングも強く引っ張って綱引きをします。

こんなイメージですが伝わりますか?

叩いていてチューニングが変化するということは、綱引きをしているヘッド側とバネ側で、どちらかの引きが負けてしまっている状態なのです。
ティンパニの調整とは、この綱引きの均衡を取らせる作業なのです。

話が長くなりました。次に行きます。
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チューニングボルトのハウス部分です。ここもホコリ、グリス切れなどで動きが鈍いです。
上の写真がビフォー、下がアフターです。動きが軽快になりました。
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続いて、テンションロッドのホルダーです。ここも分解の上で新しいグリスに入れ替えます。
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チューニングインジケーターのハウス内もクリーニングします。
ここのホコリが原因で、針が動きにくくなることもあるのです。
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ヘッドを貼る前に大事な工程で、ヘッドが擦れて変化するエッジ部分に、テフロン加工されたすべりのいいテープを貼っていきます。これによってエッジ面が均等になり、ヘッドが動くときのストレス軽減になります。
テープの値段が高いですが、これはヘッド交換においてとても大事な作業です。
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ここまでやって、ようやくヘッドを新しいものに交換です。
今回は本革に近い風合いの、ルネッサンスヘッドを採用しました。落ち着いたいいトーンです。
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このような修理は、一台につき半日、4台で丸2日の時間を要します。
時間もお金もかかりますが、劇的な効果が現れますので、長年ほったらかしにしてしまったなと感じていらっしゃる団体様には、お勧め致します。

ちなみにこの修理はさすがにお預かりが困難なので、出張にて対応致します。修理にあたっては事前にパーツなどの確認が必要なため、見積もりが必要になる場合があります。

ご依頼のには遠方の方にも対応致しますので、ティンパニの修理でお困りの方は、ご一報ください。

取り扱いにはお気をつけて。。。  ―ファゴット音孔再生―

前回アルトクラのオーバーホールをアップしましたが、そちらと並行してこんな修理もしていました。

今回はファゴットの修理ですが、これから紹介する内容は、学校の備品ではとてもよく見受けられる症状です。

ファゴットは構造的にウォーターキイなどを持たず、ダブルジョイントの下部に水が溜まりやすいのですが、正確な取り扱いの方法を習った生徒が少なく、水抜きをほとんどしないまましまっていて、木が水を吸って腐食してしまい音孔の形状が著しく変形しています。
今回の修理でも、長年かけてこのような状態になってしまったのでしょう。こうなると楽器店さんからは修理を断られるケースが多いかと思います。

修理屋さんとしてはほっとけない状態なので、この音孔再生をしていきます。今回はこれをメインにご紹介していきます。
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写真がちょっとわかりづらいのですが、音孔が欠けていて音孔内面もカビで黒々としております。
すこし木をドライバーなどでツンツンしたら木がボロボロと崩れてしまいます。



まずは、この音孔が腐ってしまっているところを全て削り落とし、硬い正常な木部が出るまで削っていきます。
虫歯治療の歯医者さんのように、病巣部を取り除いていきます。
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腐った部分は取り除かれ、病巣部は綺麗になりました。


ここからいろいろなことをして、エボナイト(木管のマウスピースなどに使われる材質)のパイプを自作して、音孔に埋め込み、音孔の形状と一体化するように成形していきます。
具体的な方法は公表しませんが、音孔の角度や高さ、形の作り方はなかなか技術を要します。
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このような修理方法を今回は取りましたが、このようにエボナイトのパイプを埋め込むことにより、今後の音孔のトラブルはほぼ無くなります。


タンポを取り付けて合わせました。
音孔の形状がきれいなので、ものすごくタンポが良く密着します。
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今回の修理ではダブルジョイントのタンポは全部、その他のタンポもところどころ交換しました。


ところでファゴットのジョイント部分に糸を巻いているものにもコルクグリスをつけていることがありますが、糸を巻いている部分はコルクグリス厳禁です!
ファゴットジョイントは糸を巻いている場合はジョイントのきつさを糸の増減で調整していて、そこにグリスをつけると糸が早々に劣化してしまいます。
今回の修理ではジョイント糸も全て交換しました。
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そのほか、ブーツのパッキン部分の漏れが大きく、そこの修正にも少々手間取りましたがこれがしっかりすると音の鳴りが大きく向上します。
そんなこともしながら、各部のサビ落とし・細かなところの汚れも全て分解した際に修正して、組み上げました。古い楽器でもとても気持ちよくなります。

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組み上げて試奏をして完成です。今までとは比べられないほど大きな音が出ます。鳴ります(d゚ω゚d)

ファゴットは買うと金額も大きく、なかなか団体様では古い備品に困っておられることも多いかと思われます。
しかしながら、このように音孔にトラブルが発生していても対処の方法はございます。

しかも修理には技術者の経験と慣れも必要な部分が多いので、このようなダブルリード系の修理でお困りの方はご一報いただければと思います。

もっとファゴットは使えるものになるはずです。


それでは。(´Д`)o尸

アルトクラ フルオーバーホール その5 完成

さて、長らく取り掛かっておりました、アルトクラの修理もようやく完成して、依頼を頂いた団体様にもようやく納品することができました。

各部がどのように仕上がったかを、できるだけ細かく見て頂けるように、写真をたくさん用意しました。
オーバーホールをご依頼する際のご参考にしていただければと思います。

まずは全体の感じです。
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ベルを中心に写してみました。
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次は下管です。キイの形状を損ねないように仕上げることに苦労しました。
また、ここはキイポストの作り直しを数か所しています。よくよく見ても、そうと解らないようになっています。
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キイカップは磨きが難しいです。(;゚д゚)
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続いて上管です。長いキイの側面を綺麗にするのが、なかなかの労力です。
細かいパーツが多いのも大変なところです。
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ネックはピンクゴールド仕上げです。とても(・∀・)イイ!!です。
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ところで今回の修理では、ケースハンドルも新品に交換しました。
ここがリフレッシュすると、ケースを持つのも楽しくなります。
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納品前の最後の写真です。
嫁ぐ娘を送り出す心境です。(自分には娘はいませんが(´゚∀゚`;))
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そしてこの楽器も当工房からお客様の元へと帰っていきました。
この修理をご依頼いただいた団体様は、前回E♭クラもこれと同様のフルオーバーホールをさせていただきましたが、今回もケースを開けた瞬間、「スゲェ―――――!!!」とのうれしい反応を頂きました。

この先様々な演奏会でこの楽器の輝く姿が見られることでしょう。
新たに生まれ変わったこの楽器が、今後のこの団体様の新たな歴史を作ってくれることを大いに期待しています。
最後に、長いこと修理に時間がかかったにも関わらず、ご容赦頂いたことに感謝いたします。


今回の記事で、当店でのオーバーホールというものが、どういうことをするものなのか、ご覧いただいている皆様に参考にしていただけたら嬉しいです。

記事に共感頂けたら、ぜひ拍手なぞ頂ければ、今後の励みにしたいと思います。

それではo(´・з・`)ノ))

アルトクラ フルオーバーホール その4

前回からの続きです。
この楽器はすでに完成しているのですが、記事の更新が追いついておりません。
前回メッキ戻りまでを記事にしましたが、キイを組んでいく前にどんなことをしているか、解説していきます。

まず、キイポストを組む前に、木部の下処理をします。木部の欠けているところを修正し、音孔などに付いた汚れを薬品で落とし、その後全体のオイル処理をします。
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キイポストを組んでみました。ジョイントコルクも新品に交換します。
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続いてキイの仮組みをしていきます。メッキ再生をしたあとは、キイをまともに組めなくなることが多いです。
一つ一つのキイを組みながら、動きの修正をしていきます。
バネもこの時に組んでいきますが、バネの長さも太さも一個づつ違うので、これはこれで大変な作業です。
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次にタンポを組んでいきます。
今回の修理では、純正はスキンタンポを使っているのですが、耐久性を上げるためとタンポの塞がりを向上させるため、白皮タンポを使用します。状況でこのように違ったパーツを選択できるのも、こうしたオーバーホールの修理の良さです。
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後はタンポ調整とキイコルクの貼り付けをしていって仕上げとなるのですが、アルトクラとバスクラは特にレジスターキイの機構に複雑なバランスの調整が必要となります。
特にバスクラはここのトラブルで音が出にくくなったという修理が多いです。

この修理の調整部分で一番難しい技術が要求される部分です。
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いよいよ組みあがりました。組んでみると存在感がものすごいです。
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次回の記事では詳細に仕上がった部分の説明をしていきます。
次回をお楽しみに。では(´Д`)o尸

アルトクラ フルオーバーホール その3

前回の続きです。
メッキ戻りのキイなどについていろいろと解説をしていきたいと思います。

今回の修理では金属部品を全てメッキをし直していますが、オリジナルと仕様を変えています。

具体的には、
ネック、キイポスト、胴リングがピンクゴールドプレート

それ以外はシルバープレートの仕様となっています。

これでも見た目には高級感があふれてきますし、重要な点がピンクゴールドであるということは、機能的・音響的にもとても意味があります。

まずはピンクゴールドの部品から見てください。↓
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これも部分的に金属が溶けてしまっていて成形が大変なところがありました。場所によっては金属を貼って削って、何事もなかったように成形し直してます。
大変なのは、なんといっても数が多い!(60個超)一個一個外す場所を確認しながら、磨いて順番に銅線にくくっていく、、、気の遠くなる作業です。


続いて、キイです。
こちらはシルバーですが、これは大きさ・形がかなり一個づつ違います。
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↓は上管の長いキイです。こういうところはブツブツが残っていると目立ちやすいところです。
また、磨きのムラも発生しやすいので、なかなかテクが要求されると感じます。
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キイカップです。ここのところもメッキ剥がれが多く、ブツブツも多いところです。
山のキワ(キイカップアームともいう。わかって頂けますか?)のところを磨くのが特に大変です。
ここがうまく磨けると仕上がりに大きく差が出ます。
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指の触れるところはもう金属が指の形にえぐれていました。でもそれはそれで指のなじみがいいので、そこを生かしつつ形を整えて、元からこうだったように作りました。
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楕円のところは金属が溶けて、ゲジゲジに毛羽立って痛くなっていました。
成形できれいになりましたが、この作業は案外難しくはありません。(程度にもよりますが)
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大物部品のベルです。
メッキ前↓
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メッキ後↓
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キズ消し加工をしてからメッキをかけ直しました。もしキズを消さずにメッキをしたら、キズがくっきりと浮かび上がってきます。

↓は軽微なヘコを修正してヘコの跡を消す加工をして磨き上げました。
ものすごい映り込みです―――d(゚∀゚d)―――
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ベル磨きは大きい部品だけに、磨きの際に高速回転の布に巻き込まれていってしまう危険度が高い作業です。
やっている間は一瞬たりとも気が抜けません。終わった後はぐったりです。
でもこうしてメッキが上がった姿を見ると、大きな達成感が得られます。

これから組み上げに入ります。次回は完成した姿をお見せしたいと思います。

それではまた(´Д`)o尸

アルトクラ フルオーバーホール その2

いつもご覧いただいている皆様、毎度のことながらアップをサボってすいません(;´・ω・)

その後の作業もある程度進んでいて、写真もたまってきているので、記事を作ります。

当工房は、やっていることは他の修理屋さんと大きく変わらないと思うのですが、他のお店が時間がかかってあまりやらないことを請け負っているためか、大きな修理がこの4月・5月と集中して入ってきております。
特に木管の修理が多く(ほとんどが全タンポ交換クラス)、今日現在でもクラリネット、T・Sax、フルート、ファゴットなどの全タンポクラスの修理を複数本抱えている状態です。(もちろんそれ以外の金管修理もあります。)

そのため、この記事に書いているアルトクラオーバーホールも、他の修理と並行しながら少しずつ進めたり状況でまとめて進めたりしながらやっています。仕上がりが遅くなっていることに、依頼を頂いているお客様からご理解をいただいていることにひたすら感謝したいと思います。

そんなわけで、前回の続きです。
前回メッキの剥離作業ができて、生地の状態になってきていたキイ類ですが、ここからキイの再生作業にかかっていきます。
下のような回転する布でキイを下磨きするのですが、その前段階としてキイのブツブツやガサガサ(表現力が乏しくてスイマセン(;´・ω・`)ゞ)を削り落としていきます。
写真はないのですが、キイの形状を損ねないようにしつつ、粗い面を整えていき、下磨きでおおよその形にします。


下磨き完了です。元の形からどう変わったかは、前の記事を参考にしてください。
元はブツブツのガサガサでした。
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2個並んだキイを見て、左側は「メッキ上がりか」と思った方、違います。
メッキ前の仕上げ磨き上がりの状態です!
右のキイの状態から、左の状態まで磨き上げて、初めてメッキをかけられるようになるのです。
キイやポスト等数えてみたら、100個を超える(!)数の部品点数がありました。
その一つ一つを上記のような仕上げにしなくてはいけないのです。
オーバーホールはなぜ高額なのか、ちょっとご理解頂けたのでないかと思います。
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そんなことをやっていって、メッキ屋さんからキイや部品が戻ってきました。
何度やっても、このメッキ戻りの姿を見るのは気持ちの良いものです d(゚∀゚d)
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今回ネック部分はピンクゴールドにしました。
マウスピースの振動をはじめに受ける部分だけに、この仕様は効果がありそうです。
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ベルはそこそこ状態が良かったため(キズはいっぱいありましたが)、メッキ剥離をしていないのですが、裏を返せば、シルバーメッキの厚みは2倍です!
ベルは楽器のスピーカーみたいなモンなので、これもまたプレートの効果が出やすい部分です。
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次回の記事ではメッキ上がりのキイやベルについて、写真とともに苦労した点などを説明していきたいと思います。
ちなみにこの楽器の組みあがりはもう少し先になります。重ね重ねご依頼のお客様には当方へのご理解に、ひたすら感謝を申し上げる次第です。

それではまた。 (´Д`)o尸
プロフィール

klangbrass

Author:klangbrass
管楽器修理工房Klangへようこそ!
当方は秋田県秋田市で管楽器修理工房をしております。
難しいと思われていたキイの再生などが得意です。
金管・木管問わず修理を受け付けていますのでご連絡ください。
打楽器修理(ティンパニ修理等)も致しております。

HPアドレスhttp://klangbrass.com/
下記のリンクの欄からご覧ください。
工房の場所や情報、また中古楽器情報も掲載しています。

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